おてんきぷらぷら

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新原・奴山古墳群〔世界文化遺産(神宿る島)〕

2022年03月05日 | World Heritage in Japan
3月2~3日、FC東京福岡遠征にて『世界文化遺産・神宿る島(宗像・沖ノ島と関連遺産群)』へ。
宗像大社・辺津宮の次に訪れたのは『世界文化遺産・神宿る島(宗像・沖ノ島と関連遺産群)』の構成遺産のひとつである『新原・奴山古墳群』。沖ノ島祭祀を担い、沖ノ島に宿る神に対する信仰を宗像三女神信仰へと発展させた古代豪族、宗像氏の墳墓群です。5世紀から6世紀にかけて当時の入海に面した台地上に築かれた、前方後円墳5基、円墳35基、方墳1基の計41基が現存しています。長期にわたる様々な形態の古墳が集中して築かれていることが特徴で、台地上からは旧入海の田園とその向こうの玄界灘が見渡せ、海を意識してこの古墳が造られたことがわかります。台地中心部には、前方後円墳や大型円墳が造られ、その周辺に中小の円墳が分布。前方後円墳はヤマト王権とのつながりの強い有力者の墓であることを示すことから、王権のもとで朝鮮半島への航海や沖ノ島での祭祀を担うことによって勢力を拡大させた古代豪族宗像氏の性格をよく表す古墳群です。菜の花畑の中の古墳群巡りは、心地よき春の風に吹かれてのウォーキング。地元の皆さんの手作り感あふれる工夫を凝らした案山子と古墳群のコラボは、ほのぼのとしたものでした。ここでは『宗像三女神信仰』について触れておきます。『天照大神の御子神である田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)』の宗像三神は、天照大神の神勅によって宗像の地に降臨。その神勅は「あなたたち三神は、大陸との要衝である玄界灘に降臨し、歴代天皇を助け奉りなさい、そうすれば歴代天皇があなたたち(宗像三神)を祀るでしょう」との意で、宗像三神は皇室国家の守護神として、沖津宮(沖ノ島)、中津宮(大島)、辺津宮(九州本土)の三宮に鎮まった』というもの。この宗像神を祀る神社は厳島神社(広島)、松尾神社(京都)、江ノ島神社(神奈川)など全国各地に6,200社を数えます。