おてんきぷらぷら

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四国八十八ヶ所霊場巡拝の旅 〔其之四〕 第14番~第18番

2020年11月26日 | Ohenro88
  11月25日~12月4日(9泊10日) 『四国お遍路さん(八十八ヶ所霊場巡拝)の旅』 (4)

お遍路さんは、阿波で脚を固め(発心の道場 第1番~第23番)、土佐で心落ち着け(修行の道場 第24番~第39番)、伊予で信に入って(菩提の道場 第40番~第65番)、讃岐で諸願成就する(涅槃の道場 第66番~第88番)、そして、最後に高野山の奥の院を参拝し大願成就すると言われてます。この日(2日目)は、第20番鶴林寺が打ち止めとなりましたが、阿波での脚固めの真っただ中。一方で、GoToトラベルの地域共通クーャ唐フ使いどころなども気になりだした2日目です。

〔阿波の国(徳島) 発心の道場 23ヵ寺〕
発心とは、私達が仏教に帰依しようとする心を起こすことを言います。何がひきがねになるかは、人それぞれ。遍路の旅に出てみようかな・・・と思い立つのも、そのひきがねの一つ。弘法大師と「同行二人」で、四国遍路を思い立った人達にとって、徳島は「発心の道場」と言う訳です。

始まったばかりの巡拝ですが、光に満ちた四国の大自然の中、お大師様(弘法大師)と共に心と身と体をみがき、88の煩悩を一つ一つ取り除き、大自然の中で生かされている喜びにひたると共に、自分自身を見つめ直す修行の旅が、俗塵を離れ、人々の厚い心遣いに感謝し、生きる喜びを見出すための自分探しの旅になるとよいのですが・・・。


【第14番 常楽寺】
盛寿山 延命院 常楽寺(せいじゅざん えんめいいん じょうらくじ)
 〒779-3128 徳島県徳島市国府町延命606
 [ご本尊] 弥勒菩薩
 [ご真言] おん ばいたれいや そわか
 弘仁6年(815)、この地で修行した弘法大師が創建。修行中に化身した弥勒菩薩が多くの菩薩を従え現れ、説法を行ったので、大師は霊木にその姿を刻んで堂宇を建てて本尊にした。

本堂


大師堂


流水岩の庭園


糖尿病や眼病が癒えるといわれるアララギの霊木






【第15番 國分寺】
薬王山 金色院 國分寺(やくおうざん こんじきいん こくぶんじ)
 〒779-3126 徳島県徳島市国府町矢野718-1
 [ご本尊] 薬師如来
 [ご真言] おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
 天平13年(741)、聖武天皇が天下泰平を祈願して全国66ヶ所に建立した国分寺の一つで、天皇の勅命を受けた行基が建設を指揮。天皇は釈迦如来と大般若経を納めたという。本尊は薬師如来。聖武天皇と明皇后の位牌が祀られている。

山門


本堂(改修工事中)


仮本堂(烏瑟娑摩明王堂)


大師堂






【第16番 観音寺】
光耀山 千手院 観音寺(こうようざん せんじゅいん かんおんじ)
 〒779-3123 徳島県徳島市国府町観音寺49-2
 [ご本尊] 千手観世音菩薩
 [ご真言] おん ばざら たらま きりく
 天平13年(741)、聖武天皇の勅願道場として創立。弘仁7年(816)、弘法大師が等身大の千手観世音菩薩を刻み本尊として、両脇侍に不動明王と毘沙門天を安置した。

鐘楼門


本堂




大師堂






【第17番 井戸寺】
瑠璃山 真福院 井戸寺(るりざん しんぷくいん いどじ)
 〒779-3118 徳島県徳島市国府町井戸北屋敷80-1
 [ご本尊] 七仏薬師如来
 [ご真言] おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
 もともとは瑠璃山妙照寺といい、末寺十二坊を持つ大規模な寺院であった。本尊の七仏薬師如来は聖徳太子の作といわれる。弘仁6年(815)、弘法大師が、是非にと本尊を拝み、十一面観音菩薩や十二神将、四天王、薬師如来の脇侍の日光菩薩と月光菩薩を刻んで安置した。

大門




本堂


大師堂


日限大師堂(面影の井戸) 大師が自分の杖で一夜にして掘ったという伝説の井戸






【第18番 恩山寺】
母養山 宝樹院 恩山寺(ぼようざん ほうじゅいん おんざんじ)
 〒773-0008 徳島県小松島市田野町字恩山寺谷40
 [ご本尊] 薬師如来
 [ご真言] おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
 もともとは行基が厄除けのために建立。その後、弘法大師が修行をしている時に、大師の母である玉依御前が訪ねてきた。しかし、女人禁制であったため、大師はひと七日、滝に打たれ女人監禁の秘法を修め、ようやく母を迎え入れたといわれる。





本堂


大師堂




四国八十八ヶ所霊場巡拝の旅 〔其之参〕 第9番~第13番

2020年11月26日 | Ohenro88
  11月25日~12月4日(9泊10日) 『四国お遍路さん(八十八ヶ所霊場巡拝)の旅』 (3)

初日に第10番・切幡寺まで打ち終え、2日目(11月26日)は、宿泊先の第6番・安楽寺を、午前7時10分出発です。第11番・藤井寺からスタートし、移動距離(時間)の効率性から、第12番・焼山寺は後回しに。第11番・藤井寺からの第12番・焼山寺への「焼山寺道」(遍路ころがし)は、細く険しい山道で約13キロ。男8時間、女9時間かかる「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」といわれるほど、遍路道の中でも特に難所で「焼山寺越え」とも呼ばれています。という訳で、自動車利用の我々は、先に、第17番・井戸寺をお参りし、そこから第16番・観音寺、第15番・国分寺、第14番・常楽寺、第13番・大日寺と逆打ちしてから、再び山を登り、第12番・焼山寺へとむかいました。その後は3日目のスケジュールを楽にするために、第18番・恩山寺~第19番・立江寺~第20番・鶴林寺と、納経所の閉まる夕方5時ぎりぎりまで巡拝。この日の打ち止め第20番・鶴林寺では、着ている白衣に鶴の御朱印をいただきました。御朱印をいただく白衣は、御詠歌入りの判衣を用意することが必要ですが、ここ鶴林寺ではお遍路さんが着てる白衣に御朱印をいただくことができます。さらに第39番・延命寺では同じく着衣に亀の御朱印がいただけるそうで、鶴亀揃い踏みに、楽しみが増えました。2日目の宿泊は、阿南市の「ホテルサンオーシャン」にて。巡拝の段取りも馴染んできたかもしれません。初日の宿坊・安楽寺ではお酒を控えていたため、この日は四国の地酒を美味しくいただきました。2日目(11月26日)の行程は以下のとおりです。

  11月26日(木)
     = (11)藤井寺 = (17)井戸寺 = (16)観音寺 = (15)国分寺 = (14)常楽寺 =
     = (12)焼山寺 = (18)恩山寺 = (19)立江寺 = (20)鶴林寺 =
    【宿泊】ホテルサンオーシャン(徳島県阿南市富岡町滝の下42-4)


【第9番 法輪寺】
正覚山 菩提院 法輪寺(しょうかくざん ぼたいいん ほうりんじ)
 〒771-1506 徳島県阿波市土成町土成字田中198-2
 [ご本尊] 涅槃釈迦如来
 [ご真言] のうまくさんまんだ ぼだなん ばく
 弘法大師が、この地で巡教されていた弘仁6年(815)白蛇を見つけ、白蛇は仏の使いといわれていることから、大師は釈迦の涅槃像を彫造し、本尊として開基。涅槃釈迦如来像は、北枕でお顔を西向き、右脇を下に横たわり、傍らには釈迦を慕い嘆き悲しむ弟子や動物たちの像も置かれている。

仁王門


本堂


大師堂






【第10番 切幡寺】
得度山 灌頂院 切幡寺(とくどざん かんじょういん きりはたじ)
 〒771-1623 徳島県阿波市市場町切幡字観音129
 [ご本尊] 千手観世音菩薩
 [ご真言] おん ばざら たらま きりく
 弘法大師が、弘仁6年(815)、旅僧姿で四国巡錫中に山麗に到ったとき、衣がかなり痛み、近くの民家に繕いの布を求めると、家中で機を織っていた娘が、惜しげもなく織りかけの布を断ち切って差し出した。この娘の行為に感動した大師は「亡き父母のために観音像を」という娘の願いを聞き、一夜で千手観世音菩薩を刻むと、娘をと得度させ、更に秘密灌頂を授けた。すると娘の身から七色の光明が放たれ、たちまち千手観音の姿に変わった。そこで、大師はこのことを時の嵯峨天皇に伝え、天皇の勅願により堂宇を建立。得度山、灌頂院、切幡寺それぞれの名称もこうした由縁による。

本堂


大師堂


はたきり観音像






【第11番 藤井寺】
金剛山 一乗院 藤井寺(こんごうざん いちじょういん ふじいでら)
 〒776-0033 徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525
 [ご本尊] 薬師如来
 [ご真言] おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
 三方を山に囲まれ渓流の清らかな仙境に心を惹かれた弘法大師が、弘仁6年(815)、この地で護摩修法をされ、自らの厄難を祓い、衆生の安寧を願って薬師如来像を彫造して堂宇を建立。さらに山中の8畳岩の上に護摩壇を築き、17日間の修法をしたといわれる。

仁王門


本堂


大師堂


八臂白龍弁財天


焼山寺道(入口)






【第12番 焼山寺】
摩廬山 正寿院 焼山寺(まろざん しょうじゅいん しょうさんじ)
 〒771-3421 徳島県名西郡神山町下分字中318
 [ご本尊] 虚空蔵菩薩
 [ご真言] のうぼう あきゃしゃきゃらばや おんありきゃ まりぼり そわか
 もともとは大宝年間に役行者が山をひらいて蔵王権現を祀ったのが寺のはじまり。弘法大師がこの地にて一本杉で休んでいたところ、阿弥陀如来から周囲の異変を告げられる。目を覚ますと目前は火の海。大師は身を清め真言を唱え山を登ると、大蛇が姿をあらわした。その時、光とともに虚空蔵菩薩が現れ、大師はその力を借りて大蛇を封じ込めることができた。そして自ら三面大黒天を掘り、岩窟の上に安置。本尊の虚空蔵菩薩を刻み「焼山寺」と名付けた。

山門






本堂


大師堂






【第13番 大日寺】
大栗山 花蔵院 大日寺(おおぐりざん けぞういん だいにちじ)
 〒779-3132 徳島県徳島市一宮町西丁263
 [ご本尊] 十一面観音菩薩
 [ご真言] おん まか きゃろにきゃ そわか
 弘法大師が「大師が森」というこの地で護摩修法を行っていると、大日如来が紫雲とともに舞いおり「この地は霊地なり。心あらば一宇を建立すべし」と告げられた。大師はさっそく大日如来像を刻んで本尊とし、堂宇を建立し安置した。 

薬医門


本堂


大師堂


しあわせ観音