おてんきぷらぷら

ホームタウンは三鷹。気ままな旅・街散策にFC東京。

シン・ゴジラ

2016年08月14日 | Movie
8月14日、映画『シン・ゴジラ』を、池袋HUMAXシネマズにて鑑賞しました。
7月23日多摩川クラシコ(FC東京・城福監督解任劇の引き金となったゲーム)とタイアップしていたのが、映画『シン・ゴジラ』。ようやく見に行きましたが、感想はと云えば、"面白い"のひと言。巷の大評判に納得です。東日本大震災3.11の地震・津波災害、福島原発の事故を経験し、今年は熊本地震災害を目の当たりにした日本人にとって、シン・ゴジラは、その当時の災害NEWS映像を思い出しますし、その時、この国の政府(官僚・政治家たち)は、何をしていたのかを自虐的に彷彿させるもの。加えて、日米安保、自衛隊の武力行使など不可避の問題にも焦点があたります。都庁と国の関係や、災害時の避難対策の課題、そして、最も重たいテーマである「この国をどうしていくのか」の問い鰍ッも根底に流れます。一方で、『シン・ゴジラ』が、"ヤマタノオロチ"の神話になぞられいることで、見る者に様々な想像をさせる効果は絶大。最終的に国連安保理の東京への熱核攻撃を回避する"ヤシオリ作戦"(ゴジラに血液凝固剤を飲ませ活動を止める矢口プラン)は、"ヤマタノオロチ"退治に用いられた"八塩折之酒(やしおりのさけ)"からの引用とのこと。ならば、論議を呼んでいる『シン・ゴジラ』のラストシーン"尾"の映像の解釈にも影響しそう。神話では、成敗された"ヤマタノオロチ"の尾から草薙剣(くさなぎのつるぎ)が現れます。ちなみに草薙剣は、三種の神器(熱田神宮の神体)のひとつであり、天皇のもつ武力の象徴。あのラストシーンの"尾"が、意味するものは、そして"尾"がどうなるのか、興味は尽きません。「新世紀エヴァンゲリオン」庵野秀明(脚本/総監督)氏の代表作になるのは間違いなし。お子様向け怪獣映画ではなく、迫力満点のパニック映画。娯楽映画でありつつ、政府の暗部や深層を描く社会派映画。観る価値ありと実感させる映画でした。



















(池袋サンシャインシティにゴジラ現る)