おてんきぷらぷら

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アンコール・トム(バイヨン寺院)

2015年01月16日 | travel abroad
1月10日~14日、カンボジア・アンコール遺跡を巡る一人旅に出かけました。
アンコール・ワットに次いで人気を誇るのが、「アンコール・トム」の中心に位置する『バイヨン』。岩山のように迫りくる巨大寺院の存在感は圧涛I。バイヨンは2重の回廊をもち、外側の第一回廊の大きさは東西160m、南北140m。内側の第二回廊は東西80m、南北70m。中心には中央祠堂が立ち、それを取り囲むように16の四面仏塔が林立するテラスがある。バイヨンといえば、観世音菩薩を彫ったとされる四面仏塔だ。4つの尊顔は四方に仏の威力を伝えるためとされるが、別説ではヒンドゥー神ブラフマーの4つの徳を表しているとも云われている。中でも京唄子似の観世音菩薩は大人気のャgスャbト。ジャヤヴァルマン7世の寺院建設への情熱とライ病に冒され弱っていく王の苦悩を題材にして書かれた三島由紀夫の戯曲「癩王のテラス」の中で、王が観音像に向かって救いを求める場面は印象的だが、三島由紀夫も魅了された観世音菩薩の四面仏塔。「クメールの微笑み」は一見の価値あるものだ。無限の慈悲に包まれた聖なるラビリンス、それこそが『バイヨン』であろう。



バイヨン寺院






東門






第一回廊












第二回廊










上部テラス・中央祠堂








観世音菩薩