おてんきぷらぷら

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終戦のエンペラー

2013年08月09日 | Movie
8月9日映画『終戦のエンペラー〔EMPEROR〕』吉祥寺バウスシアターにて。
終戦直後、進駐軍を率いて終戦直後の日本に降り立ったマッカーサー元帥から、太平洋戦争の責任者追究を命じられた男の着く姿を息詰まるタッチで追うサスペンスドラマ。1945年8月30日、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の司令官としてダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)が日本に上陸。彼は日本文化に精通している部下ボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)に、太平洋戦争の真の責任者を探し出すという極秘任務を下す。わずか10日間という期限の中、懸命な調査で日本国民ですら知らなかった太平洋戦争にまつわる事実を暴き出していくボナー。同時並行で日本人の恋人アヤを行方を探すボナー。彼女とのラブロマンスの思い出から日本人の本質を見つめ、天皇陛下の責任を問います。なぜ、開戦直前に首相が交代したのか?パールハーバー直前の御前会議で語られたこととは?戦争を始めたのは本当は誰なのか?終わらせたのは誰なのか?玉音放送前夜のクーデターとは?その放送に込められた天皇陛下の想いは?連合国側の本音とは?マッカーサーの真の狙いは?マッカーサーと天皇陛下が並ぶ写真が写された理由は?そして崩壊した日本の新たなる礎はいかにして築かれたのか?
そんなに驚くほど衝撃的な歴史的事実が明らかにされるわけではありませんし、史実をベースにしたフィクションのドラマと理解しつつも、天皇陛下の覚悟の決意に涙してしまいました。日本国憲法が取り沙汰されている昨今にあって、終戦後の日本の根本的カタチが決まった歴史の1ページ、興味深い映画でした。