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シャルトル大聖堂〔世界遺産〕

2013年02月14日 | travel abroad
2月8日~13日、冬のフランス、ノルマンディとパリを巡る旅に出かけました。
2月10日、ノルマンディからイル・ド・フランス、麦畑が一面に広がるボース平野の中心に位置するシャルトルへ移動。ここシャルトルは、4世紀頃から聖母マリア信仰の巡礼地として栄えた古都の町です。
世界遺産『シャルトル大聖堂』は、11世紀にフュルベール司教が建てた聖堂が原型です。長さ220m、フランス最大の地下聖堂をもちます。当初はロマネスク様式で建てられましたが、1194年の大火など12世紀に数回の火災に見舞われたため、13世紀初めにゴシック様式で再建されます。それゆえ、右の尖塔はロマネスク様式、左の尖塔はゴシック様式という左右非対象の2本の塔が特徴で、このロマネスクとゴシックの混合建築はヨーロッパ最高とも称されています。聖母マリア信仰の聖地として、“青い聖母の窓”に代表される中世期の集大成ともいえるステンドグラスの最高傑作は、世に言う「シャルトルブルー」の淡く青い神々しい光が聖堂を幻想的な空間にいざないます。さらに、至高の聖宝“サンクタ・カミージア”は、参拝する誰もが見ることができるのです。“サンクタ・カミージア”は、キリスト生誕時に聖母マリアが身にまとっていたといわれる布。伝説が目の前に現れる事実は驚きです。さらにさらにイタリア彫刻(特にベルニーニの作品)の影響を受けたシャルル=アントワーヌ・ブリダンの彫刻“聖母マリアの被昇天”の主祭壇は見事のひと言。そのスケールもあわせ、目にするものすべてが、世界遺産たる所以と、まざまざと実感し感動した『シャルトル大聖堂』でした。
無知を思い知らされることがここでもひとつ。大聖堂が、上から見て十字架の形であること。十字架の上が東、長い一辺の下が西、右が南、左が北と方角も大聖堂の決まり事。だからこそ南の薔薇窓、北の薔薇窓という表現になるのだそう。いやはや勉強になりました。


『シャルトル大聖堂』






「ロワイヤル・ャ泣^ーユ」(十二宮と月ごとの労働に囲まれたキリスト昇天)


「ロワイヤル・ャ泣^ーユ」(栄光の座につくキリスト)


「ロワイヤル・ャ泣^ーユ」(キリスト降誕、宮で説くイエス、幼子を抱く聖母)





「青い聖母の窓」












「サンクタ・カミージア」キリスト生誕時に聖母マリアが身にまとっていたといわれる布



「聖母マリアの被昇天」 シャルル=アントワーヌ・ブリダン作














「柱の聖母」