おてんきぷらぷら

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モン・サン・ミッシェル〔世界遺産〕散策①

2013年02月11日 | travel abroad
2月8日~13日、冬のフランス、ノルマンディとパリを巡る旅に出かけました。
2月9日、世界遺産『モン・サン・ミッシェル』に到着。‘世界の歩き方’のフランス編の表紙絵は『モン・サン・ミッシェル』ということで、フランス観光のメッカということでしょうか。『モン・サン・ミッシェル』は‘聖ミカエルの山’の意。フランス語は以外と簡単じゃないか。山は、フランス北西部サン・マロ湾に浮かぶ小島でその名はトンプ山。708年、ノルマンディ大司教、聖オベールが3度に及ぶ大天使ミカエルのお告げを受け、「この島の頂上に礼拝堂を建てよ」に従ってつくられた修道院。その礼拝堂が10世紀にはベネディクト教会の修道院となり、11世紀から500年をかけて増改築。14世紀にはイギリスとの百年戦争で城砦となって15世紀後半に現在の形になったのだそう。百年戦争でも、その後の宗教戦争でも陥落することのなかった城塞でしたが、フランス革命による修道会の散会から1863年までの間は政治犯の牢獄として使用されました。難攻不落の城塞は脱獄無縁の牢獄となったのです。1874年、歴史建造物に指定され大がかりな修復工事が始められて以来、現在でも工事が続いています。1969年には再び修道院に。修道院付属教会の尖塔にいただく大天使ミカエルの像は、1897年彫刻家エマニュエル・フレミエによって作成、1987年に修復されたものです。これらの修復工事により、中世の人々が地上に具現された天空のエルサレム、天国の象徴とみなしていた素晴らしい修道院が復元、ユネスコの世界文化遺産にも指定されています。自分自身がちっぽけすぎて、聖地モン・サン・ミッシェルについて多くを語ることは憚れましょう。標高80mの岩山に建つ歴史遺産には、幻想的で神秘的でありながら、人々の驚異の技術に圧唐ウれ、胸いっぱい。実際に、この地に立ち、この目で見、空気を吸ったことに感動です。