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京都東山:紅葉狩(真如堂)

2012年12月02日 | NON
11月28日、業務でお取引先接待の“紅葉狩りバスツアー”を企画し京都東山を訪れました。
朝一番で大阪難波を出発し、住友・三井のゆかりの京都東山紅葉狩り。
まずは、京都東山の麓、住友の心のふるさとと言われる『住友有芳園』へ。実は『住友有芳園』は昨年以来2回目。秀麗な東山を借景とし風格ある邸宅を有する美しい日本庭園です。赤松を中心とし、琵琶湖を源とする哲学の道に沿う疎水から引かれた池の庭園ですが、ところどころの紅葉がアクセントとなり、しばし静寂の日本庭園を味わうことができました。
午後は、三井家の菩提寺『真如堂(鈴聲山真正極楽寺)』を訪れました。
永観2年(984)、戒算上人が比叡山常行堂の阿弥陀如来を本尊に創建、比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院です。慈覚大師円仁の作というこの本尊は「うなずき弥陀」を呼ばれます。大師が「衆生、特に女人をお救いください」と願うと3度うなずいたとされ、女人禁制の比叡山から京の都に遷座、真如堂のご本尊として祀られ、今も女性の信仰が深いとのこと。
ここ『真如堂』は、三井家の家祖・三井高利夫妻の墓が祀られていて、三井家の菩提寺として高利夫妻をはじめ三井各家累代の墓があり、300年以上にわたって祭祀が続けられています。毎年5月には三井グループの二木会加盟会社の総務部長が集まって「二木会物故社員慰霊塔追善法要」を執り行っており、平成16年(2004)からは二木会会員会社の会長・社長首脳陣も9月に法要を実施。三井家のみならず、三井グループゆかりの寺院です。
今年の紅葉は通年より1週間早いとのことでしたが、三重塔周辺や本堂の裏は見事な紅葉が美しく感動的でした。紅葉狩りの参拝客も多く京都の隠れ紅葉を味わうことができました。
さらに感動したのは、三井グループ会社の社用行事での紅葉狩りにて参拝したことを告げると、ご住職自ら、大変ご丁寧に寺院や特別公開中の「観経曼陀羅」、お庭についてご説明を受けることができました。特別公開「観経曼陀羅」は金糸などによる刺繍で、江戸中期の明和4年(1767)製作の縦5m、幅4.4mの大きなもので、刺繍画にはサスペンス的ストーリー性があるのだそうで、きらびやか優雅でした。また、真如堂に伝わる、安倍清明がが閻魔大王から授かったという「決定往生の秘印(五行之印)」が衝撃的。“この印紋は、此岸においては天寿を全うするえお助け、彼岸においては定んで往生極楽すべき、閻魔王宮傳来の秘印なり。佛を念じて常日頃より所持するもよし、また故人の棺に入れるもよし”極楽浄土への特急券なのだそう。なんと400円お納めすればこのパスメ[トが入手可能とのことで、両親と自分にと3枚授かってしまいました。
有難いご説明ご説法に加え、絵葉書も頂戴したりして、大満足の真如堂紅葉狩りとなりました。



~絵葉書より~






~パンフレットより~ 随緑の庭(2010年 重森千青氏作庭)


 (不動明王 阿弥陀如来 千手千眼観音)



『決定往生之印』