お盆休み最終日の17日は、新潟競馬場でサマースプリントシリーズ第2戦・第49回関屋記念(GⅢ・芝1600m)が行われました。当初は17頭が出走予定でしたが、⑯レオアクティブが出走取消のため、16頭立てで争われることとなった今年の関屋記念は、実績はトップクラスの⑦ダノンシャーク、左回りは得意な⑬クラレント、京都金杯を勝った⑮エキストラエンド、そろそろ重賞初勝利がほしい⑪マジェスティハーツ、紅一点⑤エクセラントカーヴ、新潟マイルで勝利経験のある⑧サンレイレーザー、⑨タガノブルグ&⑩ショウナンアチーヴの3歳馬2頭が参戦しました。
レース直前の単勝上位人気は、ダノンシャークが単勝3.5倍で1番人気。2番人気マジェスティハーツ(4.8倍)、3番人気エキストラエンド(6.6倍)。4番人気以降は、クラレント、⑫ミトラ、①サトノギャラント、タガノブルグ、エクセラントカーヴと続きました。
向正面からのスタートで、エキストラエンドが大きく出遅れてしまい、サトノギャラントも後手を踏んだ。先行争いで⑥ティアップゴールドがハナを奪い、③ラインブラッドがインコース2番手、ダノンシャークは3番手から。4番手集団は④ブレイズアトレイル、タガノブルグ、マジェスティハーツ、クラレント。エクセラントカーブは8番手当たり追走。9番手に②ミッキードリーム、ショウナンアチーヴが10番手。中団より後ろの集団も固まっていて、サンレイレーザー、ミトラ、⑭シャイニープリンス、⑰シルクアーネストが並走。後方はギャラント15番手、エキストラがポツンとしんがり。
外回り3,4コーナー中間点のところで、今度はラインブラッドが単独先頭。アーネストが後方から進出して2番手集団まで上昇。シャークは4番手、マジェスティとクラレントは5番手集団の中。4コーナーから直線コースに差し掛かり、ティアップがブラッドに並んで先頭を奪い返しにかかり、真ん中でダノンシャークも迫る。さらに、外からクラレント、馬群を割ってサトノギャラントも上がってきた。残り200mでシャークがわずかに抜け出すが、内からギャラントが並びかけようとしたところで、クラレントが2頭をまとめてかわして先頭ゴールイン!最後に差しを決めたクラレント、新潟の伝統のマイル重賞を制しました!
関屋記念 全着順&払戻金
1着⑬クラレント 1分32秒5
2着⑦ダノンシャーク 1/2馬身
3着①サトノギャラント 3/4馬身
4着⑤エクセラントカーヴ ハナ
5着④ブレイズアトレイル 1馬身1/4
6着⑩ショウナンアチーヴ 1馬身1/2
7着⑧サンレイレーザー クビ
8着②ミッキードリーム 3/4馬身
9着⑮エキストラエンド 1馬身1/2
10着⑫ミトラ クビ
11着⑥ティアップゴールド 1馬身3/4
12着⑪マジェスティハーツ クビ
13着⑭シャイニープリンス 2馬身1/2
14着⑰シルクアーネスト 1馬身3/4
15着⑨タガノブルグ アタマ
16着③ラインブラッド 3/4馬身
⑯レオアクティブ 出走取消
単勝 ⑬ 1,060円
複勝 ⑬ 310円 ⑦ 160円 ① 300円
枠連 [4]-[7] 990円
馬連 ⑦-⑬ 1,990円
馬単 ⑬-⑦ 4,730円
ワイド ⑦-⑬ 770円 ①-⑬ 2,100円 ①-⑦ 910円
3連複 ①-⑦-⑬ 7,000円
3連単 ⑬-⑦-① 39,800円
真夏の新潟マイル決戦・関屋記念を制したのは、単勝4番人気のクラレントでした。道中は中団あたりを追走し、直線で外に持ち出して、競り合っていたダノンシャークとサトノギャラントの2頭をゴール前でかわして差し切り勝ちを収めました。1番人気だったダノンシャークは2着、3着だったサトノギャラントは、スタートでの出遅れからよく巻き返しました。3番人気で9着に敗れたエキストラエンドは、大きく出遅れた時点でジ・エンド。2番人気だったマジェスティハーツは直線見せ場無く12着に終わりました。
勝ったクラレントは、昨年6月のエプソムカップ以来1年2ヶ月ぶりの勝利で、重賞5勝目をマーク。うち左回で4勝しています(府中3勝&新潟1勝)。さすがに世界ランク1位のジャスタウェイに勝っただけありますね。左回りでは12戦して4勝・2着1回・3着3回と好走しています。ここ2戦は安田記念で10着、中京記念で8着と掲示板を外していましたが、この日は初めてコンビを組んだ田辺裕信騎手の好騎乗に導かれて勝利を手にしました。5つ目の重賞タイトルを手にしたクラレント、この後は毎日王冠or富士ステークス→マイルチャンピオンシップというローテで行くのでしょう。GⅠでも活躍を期待していますよ。
来週は札幌競馬場で夏競馬唯一のGⅡ競走・札幌記念が行われます。注目はなんと言っても、凱旋門賞に参戦するゴールドシップとハープスターの2頭が参戦します。凱旋門賞の前哨戦でどんな走りを見せてくれるのか非常に楽しみです。この2頭のほかにも、昨年の皐月賞馬・ロゴタイプ、右小回り2000mに強いトウケイヘイロー、函館記念を制したラブイズブーシェ、鳴尾記念で重賞初勝利を挙げたエアソミュール、トウカイパラダイス、ホエールキャプチャ、アドマイヤフライトなどが登録をしています。GⅡながら好メンバー揃い、面白いレースになりそうだ!