日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

広島市内で土砂崩れが発生し、30人以上が死亡する。

2014年08月21日 | Weblog
広島県広島市北部で19日夜から20日未明にかけて大雨が降り、豪雨によって裏山から土砂崩れが相次いで発生。土石流で多くの住宅が流され、たくさんの住民が生き埋めとなり、20日現在でに39人が死亡しています。


気象庁によると、20日午前4時までに広島市安佐北区三入で1時間に121ミリ、3時間雨量で217.5ミリを記録。わずか3時間で広島市内の平年の8月1か月分の雨量(110.8ミリ)を上回りました。また、広島市安佐北区上原でも1時間で114ミリの雨量を観測。
安佐南区八木地区は最も被害が大きいとされていて、住宅の裏山が広い範囲で崩れて、複数の住宅が飲み込まれ25人が死亡。緑井地区では8人、山本地区では土石流に巻き込まれた11歳と2歳の兄弟が犠牲となりました。安佐北区の可部東地区では、救助活動をしていた安佐北消防署の消防司令官が、3歳の男の子を救出しようとしたところで土砂崩れにあって生き埋めになり、別の消防隊員に救出されるもまもなく死亡。3歳の子供も亡くなりました。

広島市では午前4時15分ごろに最初の避難勧告を出しましたが、そのときは既に土砂崩れが発生。消防局の危機管理部長は「雨量の分析を誤った部分があり、避難勧告を出す時期が遅かったことは間違いない」と認めていました。消防局が早い時期に避難勧告を出していれば、犠牲者がゼロになっていたか、出たとしても少なく済んでいたかもしれません。

土砂災害での影響も相次いでおり、交通機関では、JR可部線では梅林駅で土砂が流入したり、線路の冠水も報告され、緑井駅~可部駅の間で終日運転を見合わせ。JR芸備線でも土砂流入があり、広島~三次間で運転見合わせ。また、エディオンスタジアム広島で行われる予定だった「天皇杯全日本サッカー選手権」の3回戦・サンフレッチェ広島VS水戸ホーリーホック戦が中止となりました。(27日に代替)

広島での甚大な土砂災害は過去にもあり、1999年6月に局地的豪雨による土砂崩れで31人の死者を出しました。しかし、今回は15年前を上回る大惨事となってしまいました。主な原因としては、積乱雲が風上で連続して発生する「バックビルディング現象」が発生し、花こう岩が風化して出来た「真砂土(まさど)」が短時間の豪雨で表層崩壊を起こしたと見られています。「真砂土」は水分を含むと脆くて崩れやすい性質を持っています。甚大な被害があった地域では、堆積した「真砂土」の上に多くの住宅が建てられていました。
広島市内は今後も大気の不安定な状態が続き、雨で土砂崩れが起こる可能性があります。これ以上の被害拡大および犠牲者が出ないことを願うばかりです。



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