週末はダンナさん実家に久しぶりにお里帰りのため、手土産製作。
冷蔵庫の在庫整理中に急なお菓子作りは、材料調達が微妙なため作れるものが限られてしまい、新規なものとなると非常に困難。材料数が少なく、在庫でほぼ作れるものということでロールケーキにすることに。
実はほぼ和製英語ではないかと思う私。アメリカでは基本的に"ロールケーキ"という言葉すら存在せず、似たようなものであれば、クリームの代わりにジャムを挟んだ"Jelly Roll"かアメリカ版ブッシュ・ド・ノエルの"Yule Log Cake"。ロールどころか基本的に生クリームのみを挟んだケーキという発想がないようで、たいていはチョコやココナツなど何かを混ぜ込んだバタークリームが主体ですね。
日本のロールケーキは非常によく出来ているレシピだと思います。在米中に何度か作り、料理教室でも教えていたので、今回は逆にアメリカ版のロールケーキを作ってみることにしました。オリジナルは"Yule Log Cake"のレシピ。でも途中で失敗したので、出来上がったのは結局ブラックフォレストケーキ的なレイヤーケーキになってしまったのですが。。。
今回のログケーキはチョコスポンジ生地でした。日本ではスフレ生地かジェノワーズ生地ですが、やはりアメリカではふわふわ生地はダメみたいですね。
耐熱ボウルにチョコレート、バター、水を加えて混ぜ合わせ、ラップで蓋をして湯煎にかけて、チョコとバターを溶かします。この際、湯煎温度に気をつけて過熱しすぎないのがポイントらしい。途中でチョコ液を混ぜるのもご法度で水やバターを沸騰させないように、ゆっくりと溶かしていきます。
水を加えるのがポイント。ココアと水が合わさるとココアの風味が倍増するし、チョコレートの風味もよくするらしい。その上、生地のツヤもよくなるとか。
その間に卵のあわ立て作業。オリジナルは卵6個をスタンドミキサーで別立てしていましたが、我が家的には量が多いので半量の手動製作。ハンドミキサーは撤廃しているので、スタンドミキサーで泡立ててもいいのですが、手で泡立てる方がキメが細かく泡立てられ、メレンゲの見極めのしやすいので、別立法なら卵3個までなら手動です。ミキサーだと、泡立てが早すぎてピークを越してしまいがち、以前に失敗して以来基本的にはメレンゲは手動製作にしています。
卵を卵黄と卵白に分けて、まず卵黄から泡立て。砂糖の半量を加えて白っぽく、リボン状に流れ落ちるくらいまで十分に泡立てます。手動の場合は卵黄の泡立てにやりすぎはないですね。体力と時間がある限り泡立てておくといいと思います。
次に卵白の泡立て。同じ泡だて器を洗わずにそのまま使います。卵白にも砂糖の半量を数回に分けて加えながら泡立てていきます。卵黄の場合は1度に加えてあわ立てても大丈夫ですが、卵白の場合は数回に分けて入れるほうがよいメレンゲができますね。卵白はあわ立て限界があるので、角がぴんと立つ少し手前がベストの状態。ちょうど角が立ち始めてツヤが出てきたところで止め時です。
卵の泡立てが完了したことにちょうどチョコレート液も程よく溶けてきているので、湯煎からはずして、初めてかき混ぜます。
滑らかにツヤがでるまでよく混ぜ、泡立てた卵黄に加えて混ぜ合わせます。
さらにメレンゲの1/4量を加えてよく混ぜ合わせます。残りのメレンゲを加えて全体をさっくりと混ぜ合わせ、全体がちょうど均一になるまで混ぜ合わせます。
ココアパウダーと薄力粉、塩を混ぜ合わせておきます。
粉類を振るいながら一度に卵液に加えます。手早く、全体を大きく混ぜ合わせて生地完成です。
今回の型は半量製作のため天板ではなくステンレスバットを使いました。バットにオーブンペーパーを敷きこみ準備しておきます。
生地を流し込んで、ヘラで表面を慣らしながら角まで生地を均一に広げます。200度のオーブンで10分間焼きます。ケーキの中央部を指で触ると弾力が出てきたらO.K.です。
バットから出して網の上で荒熱をとり、バットをかぶせてそのまま冷却。ここは日本式の冷まし方を採用しました。オリジナルはただ冷ますとしか指示はありませんでした。
まだ解説を読む前にレシピだけ読んで作ったので、ここで失敗。オリジナルの指示通りスポンジを冷ましてからペーパーをはずして一度形をつけるために巻き込むのですが、生地が割れてしまいました。後で解説の方に目を通すと、完全に生地が冷める前の暖かい状態で巻き込みをするとのこと。冷めていたからなのか、生地自体が失敗だったのか、巻き込み時にすでにクレバス状態になってしまったので、ロールケーキにするのを断念しました。レシピの方にも暖かいうちに巻き込むとどうして書かないのか。。。。
作り直すことも考えましたが、味は悪くないし、もったいないので形を変えてレイヤーケーキに急遽変更。ちょうど1/3幅のところで割れてしまったので、そのまま割れた部分で3等分にし、クリームを塗って重ねることにしました。日本では2段が主流のようですが、アメリカンケーキは何故か3段重ねが基本です。
フィリング用のクリームはオリジナルはやはり生クリームではなく、エスプレッソ・マスカルポーネクリームでした。オリジナルはインスタントのエスプレッソ粉と砂糖を溶かすために生クリームを一度加熱していましたが、ちょうどマスカルポーネチーズに付いていたエスプレッソソースを加え、砂糖はヨーグルト用のフロストシュガーを使って非加熱で混ぜ合わせるだけにしました。生クリームも泡立てずに加えてチーズに混ぜ合わせ、フィリング完成。
上掛けは残った生クリームと練乳を混ぜて泡立てて作っておきました。クックパッドのレシピ曰く、砂糖ではなく練乳を使うとコクがでて高級生クリームになるとか。。。私的にはそう変わりはないような気がしましたが。。。
1/3のチョコスポンジにチーズクリームの1/3量を塗り広げ、スポンジを重ね、またクリームを塗って残りのスポンジを重ねて3段にします。
泡立てた生クリームを表面に塗り広げてデコレートしました。なんとなく寂しい感じなので使い残しのチョコレートを削って側面にまぶしつけ、もらい物のアーモンドチョコで飾ってちょっとブラックフォレスト風ケーキにしてみました。ホンモノはアーモンドチョコではなく、ブラックチェリーなんですが。。。
一人分ずつ切って、セロファンを巻いてケーキ屋さん風にすると見栄えもよくなりました。なんとか作り直さずにうまく転用できました。
味の方はというと、スポンジは粉の量がかなり少なく、あまり膨らまないので厚みもないからなのか、チョコレートがたっぷり入っているものの、フラワーレスケーキのようなFudgyさもなかったです。スポンジもぱさつきはないものの、甘さも控えめで、特別なふんわり感もない、可も無く不可もなくという無難な仕上がり。スポンジにしてみるとやや固めという感じですね。前回のヴェノワーズ生地の方がはるかにおいしいので、これで作ったほうが断然いいと思います。
クリームももっと挟んでクリームの味を楽しむケーキにするといいかもしれませんね。マスカルポーネクリームは簡単ですが、味はあっさりめでおいしかったです。塗るにも硬さがちょうどよいので、扱いやすいクリームでした。
このまま冷蔵庫で一晩寝かせておけば、生地がもう少しおいしくなるかもしれませんね。やはりロールケーキは日本のレシピの方が格段に良いことが分かりました。
本来のブラックフォレストケーキもチョコレイヤーケーキも別にちゃんとレシピがあり、スポンジもそれぞれ作り方が違うので、こちらも作って今回のものと比較してみたいですね。
とりあえず持参菓子の体裁が整ったのでよかったです。
冷蔵庫の在庫整理中に急なお菓子作りは、材料調達が微妙なため作れるものが限られてしまい、新規なものとなると非常に困難。材料数が少なく、在庫でほぼ作れるものということでロールケーキにすることに。
実はほぼ和製英語ではないかと思う私。アメリカでは基本的に"ロールケーキ"という言葉すら存在せず、似たようなものであれば、クリームの代わりにジャムを挟んだ"Jelly Roll"かアメリカ版ブッシュ・ド・ノエルの"Yule Log Cake"。ロールどころか基本的に生クリームのみを挟んだケーキという発想がないようで、たいていはチョコやココナツなど何かを混ぜ込んだバタークリームが主体ですね。
日本のロールケーキは非常によく出来ているレシピだと思います。在米中に何度か作り、料理教室でも教えていたので、今回は逆にアメリカ版のロールケーキを作ってみることにしました。オリジナルは"Yule Log Cake"のレシピ。でも途中で失敗したので、出来上がったのは結局ブラックフォレストケーキ的なレイヤーケーキになってしまったのですが。。。
今回のログケーキはチョコスポンジ生地でした。日本ではスフレ生地かジェノワーズ生地ですが、やはりアメリカではふわふわ生地はダメみたいですね。
耐熱ボウルにチョコレート、バター、水を加えて混ぜ合わせ、ラップで蓋をして湯煎にかけて、チョコとバターを溶かします。この際、湯煎温度に気をつけて過熱しすぎないのがポイントらしい。途中でチョコ液を混ぜるのもご法度で水やバターを沸騰させないように、ゆっくりと溶かしていきます。
水を加えるのがポイント。ココアと水が合わさるとココアの風味が倍増するし、チョコレートの風味もよくするらしい。その上、生地のツヤもよくなるとか。
その間に卵のあわ立て作業。オリジナルは卵6個をスタンドミキサーで別立てしていましたが、我が家的には量が多いので半量の手動製作。ハンドミキサーは撤廃しているので、スタンドミキサーで泡立ててもいいのですが、手で泡立てる方がキメが細かく泡立てられ、メレンゲの見極めのしやすいので、別立法なら卵3個までなら手動です。ミキサーだと、泡立てが早すぎてピークを越してしまいがち、以前に失敗して以来基本的にはメレンゲは手動製作にしています。
卵を卵黄と卵白に分けて、まず卵黄から泡立て。砂糖の半量を加えて白っぽく、リボン状に流れ落ちるくらいまで十分に泡立てます。手動の場合は卵黄の泡立てにやりすぎはないですね。体力と時間がある限り泡立てておくといいと思います。
次に卵白の泡立て。同じ泡だて器を洗わずにそのまま使います。卵白にも砂糖の半量を数回に分けて加えながら泡立てていきます。卵黄の場合は1度に加えてあわ立てても大丈夫ですが、卵白の場合は数回に分けて入れるほうがよいメレンゲができますね。卵白はあわ立て限界があるので、角がぴんと立つ少し手前がベストの状態。ちょうど角が立ち始めてツヤが出てきたところで止め時です。
卵の泡立てが完了したことにちょうどチョコレート液も程よく溶けてきているので、湯煎からはずして、初めてかき混ぜます。
滑らかにツヤがでるまでよく混ぜ、泡立てた卵黄に加えて混ぜ合わせます。
さらにメレンゲの1/4量を加えてよく混ぜ合わせます。残りのメレンゲを加えて全体をさっくりと混ぜ合わせ、全体がちょうど均一になるまで混ぜ合わせます。
ココアパウダーと薄力粉、塩を混ぜ合わせておきます。
粉類を振るいながら一度に卵液に加えます。手早く、全体を大きく混ぜ合わせて生地完成です。
今回の型は半量製作のため天板ではなくステンレスバットを使いました。バットにオーブンペーパーを敷きこみ準備しておきます。
生地を流し込んで、ヘラで表面を慣らしながら角まで生地を均一に広げます。200度のオーブンで10分間焼きます。ケーキの中央部を指で触ると弾力が出てきたらO.K.です。
バットから出して網の上で荒熱をとり、バットをかぶせてそのまま冷却。ここは日本式の冷まし方を採用しました。オリジナルはただ冷ますとしか指示はありませんでした。
まだ解説を読む前にレシピだけ読んで作ったので、ここで失敗。オリジナルの指示通りスポンジを冷ましてからペーパーをはずして一度形をつけるために巻き込むのですが、生地が割れてしまいました。後で解説の方に目を通すと、完全に生地が冷める前の暖かい状態で巻き込みをするとのこと。冷めていたからなのか、生地自体が失敗だったのか、巻き込み時にすでにクレバス状態になってしまったので、ロールケーキにするのを断念しました。レシピの方にも暖かいうちに巻き込むとどうして書かないのか。。。。
作り直すことも考えましたが、味は悪くないし、もったいないので形を変えてレイヤーケーキに急遽変更。ちょうど1/3幅のところで割れてしまったので、そのまま割れた部分で3等分にし、クリームを塗って重ねることにしました。日本では2段が主流のようですが、アメリカンケーキは何故か3段重ねが基本です。
フィリング用のクリームはオリジナルはやはり生クリームではなく、エスプレッソ・マスカルポーネクリームでした。オリジナルはインスタントのエスプレッソ粉と砂糖を溶かすために生クリームを一度加熱していましたが、ちょうどマスカルポーネチーズに付いていたエスプレッソソースを加え、砂糖はヨーグルト用のフロストシュガーを使って非加熱で混ぜ合わせるだけにしました。生クリームも泡立てずに加えてチーズに混ぜ合わせ、フィリング完成。
上掛けは残った生クリームと練乳を混ぜて泡立てて作っておきました。クックパッドのレシピ曰く、砂糖ではなく練乳を使うとコクがでて高級生クリームになるとか。。。私的にはそう変わりはないような気がしましたが。。。
1/3のチョコスポンジにチーズクリームの1/3量を塗り広げ、スポンジを重ね、またクリームを塗って残りのスポンジを重ねて3段にします。
泡立てた生クリームを表面に塗り広げてデコレートしました。なんとなく寂しい感じなので使い残しのチョコレートを削って側面にまぶしつけ、もらい物のアーモンドチョコで飾ってちょっとブラックフォレスト風ケーキにしてみました。ホンモノはアーモンドチョコではなく、ブラックチェリーなんですが。。。
一人分ずつ切って、セロファンを巻いてケーキ屋さん風にすると見栄えもよくなりました。なんとか作り直さずにうまく転用できました。
味の方はというと、スポンジは粉の量がかなり少なく、あまり膨らまないので厚みもないからなのか、チョコレートがたっぷり入っているものの、フラワーレスケーキのようなFudgyさもなかったです。スポンジもぱさつきはないものの、甘さも控えめで、特別なふんわり感もない、可も無く不可もなくという無難な仕上がり。スポンジにしてみるとやや固めという感じですね。前回のヴェノワーズ生地の方がはるかにおいしいので、これで作ったほうが断然いいと思います。
クリームももっと挟んでクリームの味を楽しむケーキにするといいかもしれませんね。マスカルポーネクリームは簡単ですが、味はあっさりめでおいしかったです。塗るにも硬さがちょうどよいので、扱いやすいクリームでした。
このまま冷蔵庫で一晩寝かせておけば、生地がもう少しおいしくなるかもしれませんね。やはりロールケーキは日本のレシピの方が格段に良いことが分かりました。
本来のブラックフォレストケーキもチョコレイヤーケーキも別にちゃんとレシピがあり、スポンジもそれぞれ作り方が違うので、こちらも作って今回のものと比較してみたいですね。
とりあえず持参菓子の体裁が整ったのでよかったです。
でも私でもこの自作お菓子ならどこのよりも嬉しくて思わずとびきりおもてなししてしまいそうですわ 笑
いいないいな。
おうちが近かったら、手土産買って逆に食べさせてもらいにいっちゃうわ 私 笑
本当にわかりやすい説明写真付きでおみごとですね。
こうしてレシピ残しておくといづれ出版本ができたり 笑
是非作ってみたいなぁ。。。無理だろうなぁこれは 笑
きっと買う方が断然喜ばれるのでしょうが。。。自作だと安く付くのと、菓子修行ができるという自分サイドの理由ばかりで作ってます。(笑)
かおりんさんのコルネの方が売り物みたいですごいですね。
私のブログは写真が多いので手順が多いように思いますが、作ってみると簡単でびっくりされると思いますよ。一度ぜひお試しあれ。
いつかアメリカでやっていたように1対1の料理個人教室をやりたいですね。