かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

宇宙デブリの処理は網づくりの職人技と聞き、てっきりばあっとと網でも投げるのかと思ってました。

2017-02-06 20:33:27 | Weblog
 今朝の最低気温は6.1℃と、少し寒さの緩んだ朝になりました。もっとも日中の最低気温は14:07の5.4℃、最高気温は10:26の9.7℃でした。午前中は日差しもあって順調に気温が上がったのに、その後急速に曇りから雨が降り出し、気温が下がってしまいました。夜になると更に下がって、20時現在で3.5℃になっていますが、時折小雨も降る曇り空なので、今夜はそんなに極端な寒さにはならないでしょう。ただ、今週後半は雪の予報も出ています。折からちょっと仕事で遠出しなければならないのですが、防寒には気を使って出かけねばならないでしょう。

 さて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の発表によりますと、国際宇宙ステーションに荷物を運んだ無人補給船「こうのとり」が、無事大気圏に突入して燃え尽きたとのことです。ただ、今回予定していた、宇宙空間を高速で飛び回っているデブリの除去実験と、新しい薄型太陽電池の動作確認実験の2つは、共に動作不良? で失敗したとのことでした。
 デブリの除去実験は、テザーと言う金属の糸を編み込んだ、およそ700mもの長い紐を宇宙に伸ばすというものです。
 宇宙空間に伸びた金属糸は、地球の磁場で帯電し、進行方向と逆にローレンツ力が働いてブレーキになります。そこで、その金属糸をデブリに取り付けてやれば、勝手にブレーキがかかってやがて地球に落ち、燃え尽きる、という寸法だそうです。実際にその効果を発揮してデブリ処理するには数キロ以上の長さのテザーが必要なのだそうですが、今回はそもそも理屈通りローレンツ力が働くのかどうか、検証する予定でした。しかし、何故かテザーを機体から伸ばす装置が動か無かった、とのことでした。太陽電池の方は、打ち上げ直後に電池が動かなくなったとのことで、結局実験自体ができなかったというわけでした。このテザーの編み込みは、明治43年創業の網づくりの老舗 日東製網が担当し、10年がかりで実現したそうですが、その苦心の作も残念ながら真価を発揮することなく、大気圏で燃え尽きてしまったわけです。
 とまれ、最初からうまくいったんでは実験する甲斐がありませんし、職人技の応用で欧米で難航していたテザー作成のノウハウも培うことができたわけですし、けして全てが無に帰したわけではありません。次こそ成功の吉報があることを期待したいですね。

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