かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

水木しげるが逝ってしまわれました・・・。

2015-11-30 21:00:21 | Weblog
 今朝、地震がありました。たまたま5時半に目が覚めていて、一旦トイレに立ち、寒いのでそのまま短時間でも二度寝できるなら寝ておこうと再び布団に入ってゴロゴロしている時に、何か無音の妙な疼きのような感じがしたかと思うと、グラグラッと短周期で揺すぶられました。これが前震で本震がくるかも、と身構えていたら、また軽くグラっと来たので、すわこそ! と思ったのですが、結局それで地震は終わりました。その後、しばらくゆさゆさごくごく微妙に、静かに寝ていないと感じることも出来ないような震動があったように思いましたが、そんなこんなで遠方で大きな地震があったかも? と思ったりもしておりました。結局、気象庁の発表によると、地震の発生時刻は6時4分、震源は吉野川上流、いわゆる中央構造線のところで、震源の深さは10キロ、マグニチュードは3.4だっただそうです。我が家からの距離にしたら、直線でざっと二〇キロくらいでしょうか。気象庁の発表によると、我が家の近くは震度1になってましたが、感じた揺れ方からすると、2は十分あったんじゃないかと思いました。まあ寝ている時の主観ですからあまりあてになるものではないでしょうけれど、早朝の地震はやはり怖いもので、その分強めに感じたのかもしれません。

 さて、激震!というと、ついに水木しげるが身罷りました。享年93歳、大東亜戦争を経験した隻腕の漫画家の訃報に、いつかは聞くことになるとは思いながらも、ああ、とうとう逝ってしまわれたか、と寂寥感にとらわれました。あの独特の画風や世界観には幼少時から随分と魅了されてきましたが、子供の頃はとにかく「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメや「悪魔くん」と言った実写ドラマが全てでした。長じて漫画を読むようになって、テレビのそれとは随分違うものだと首をひねった頃もありましたが、あの点描で細密に陰影を描き込んだ絵は、まさに妖怪を描くために生まれてきたんじゃないかと信じさせる、鬼気迫るものがありました。
 アニメでは、「地相眼」、「かまぼこ」、「逆餅殺し」、「釜鳴り」などがおどろおどろしく恐ろしかったものですが、「マンモスフラワー」なども中々味がある子供心に考えさせられるような話が多かったようにも思います。「まぼろしの汽車」のような、目玉のおやじの力を感じさせる話も良かったものです。
 現代そして未来に、こんな感覚を味あわせてくれるような漫画家は現れてくれたりするんでしょうか? それこそ妖怪ポストに手紙を入れないといけないかもしれませんね。
 兎にも角にも、貴重で偉大な昭和の灯が一つ消えました。今はただご冥福をお祈りするばかりです。

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