今朝の奈良市の最低気温は1℃、昼の最高気温は10.8℃、五條市の今朝の最低気温は−1.9℃、昼の最高気温は9.5℃でした。今日は午前中はよく晴れ、昼間は薄雲が広がり、15時以降は雨が降ってきました。よもや雨がフルとは思わず、朝の天気で洗濯をして外で干していたので、雨に気づいたときはそれはもう慌てました。まだ降り始めで雨脚も大した強さではなかったのでそれほど濡れずには済みましたが、その後すぐ止むのかと思った雨はいつまでも続き、一時かなり強い降り方になっていたので、本当に早めに気づくことができてよかったです。明日明後日は天候回復、水木と雨の予報が出ていますが、インフルやらコロナやら花粉やらが流行っている中ですので、雨も悪くないとも言えそうです。
さて、アメリカ・ペンシルバニア州にある女子大学ブリンマー大学の化学教授ミシェル・フランクル博士が、紅茶の完璧な飲み方として、紅茶に塩とレモンを入れることを提唱、紅茶の国イギリスからそれを非難する声が上がり、論争になっているそうです。フランクル博士のいう「完璧」な点とは、ひとつまみの塩で、紅茶の苦味を生み出すメカニズムを阻害し、されにレモンによって、紅茶に含まれるアクを取り除くというもの。化学反応的には正しく起こりうる話で、モレキュラーガストロノミー的な考え方ではあるのかもしれませんが、果たして美味しさという点ではどうなのでしょうか? 実際にこの方法で紅茶の苦味などを化学的に抑えることができるとしても、塩味や酸味を強く感じてしまったら、紅茶の良さは損なわれるんじゃないでしょうか? まあ、例えば中東では、日本から輸入した緑茶に砂糖を入れて飲むそうですし、思い切り煮出した濃くて渋い紅茶をお湯で割って薄め、砂糖を思い切り入れて飲むというのが当たり前なトルコとかもあるので、茶や紅茶の飲み方についてはそれぞれ自由にしたら良いとは思います。我が国でも茶粥とかお茶漬けは塩や出汁の旨味で味付けするものですし、感じるか感じないか程度の極微量の塩ならば、ちょっとやってみてもいいかな? と思う程度には茶の旨味成分と調和して、より一層美味しく感じられるようになる可能性も高そうです。ただ、「完璧なレシピ」と言われてしまうと、それも塩ひとつまみとかになってくると、正直なところ、フランクル博士の味音痴を疑いたくなりました。それに、塩を使うのは、高血圧に悩む人達にとっては問題が大きすぎる気がします。 紅茶好きとしてはちょっと受け入れがたいレシピに思いました。