奈良市の今朝の最低気温は27℃、昼の最高気温は36.4℃
さて、今、「火葬待ち」というのがあるのだそうです。なんでも亡くなってから火葬できるようになるまで1週間位、下手するとそれ以上待たねばならない状況なのだとか。大都市圏で顕著で、数日以上になるとドライアイスでは遺体の痛みに対応できないため、肉や魚の冷蔵保存技術を応用した専用の特殊冷蔵庫へ収容する「遺体安置冷蔵庫」サービスまで生まれているのだとか。そんな冷蔵庫に入れると、死後最大60日でも腐敗せずにきれいに遺体を保存できるのだとか。もちろん費用は安くはなく、150万円位かかるそうな。更に他にもベルチェ素子を用いて体内温度を下げて腐敗の進行を抑える「エコクール」なるサービスもあるそうで、こちらは10日間程度持ちますがお値段は120万円からの要相談なのだとか。どこが『エコ』なのか問い詰めてみたい気がしますが、いずれにせよ葬儀業界の高額サービスは留まるところを知らないようです。それというのもここ数年死者数が急増して火葬場がパンク状態なためです。2022年の死亡数は約157万人で前年から約13万人増、2012年は125万人強なので、10年で1.25倍増加という多死社会を迎えています。高齢化が進んでいるのですから死者数が増えていくのは当たり前といえば当たり前ですが、それに応じた火葬場数が確保できないというのは、法律上は特に義務付けられているわけではないとはいえ、土葬は特殊な許可が必要で死体遺棄罪もあって事実上火葬が義務付けられているに等しい我が国において、火葬場が不足しているというのは明らかに行政の不備であろうと思いますが、2040年以降は人口減で死ぬヒトも減ってくる見込みなことや、新設には地域の反対が強いため、なかなか火葬場増設とは行かないようです。
それにしても、私の父は2019年12月8日早朝に亡くなり、9日に通夜をして10日には告別式と火葬を行いました。枚方市はそこそこ大きな都市だと思うのですが、特に待たされることもなく割りと早めに焼くことが叶いました。それからすると、待たねばならないところというのはもっと大きな、本当の大都会だけなんでしょうか? ならば体が動くうちに適当な地方都市に移住されてはどうかと 思うのですが、住民に負担をかけないでも、地方の比較的空いている火葬場を広域で使い合うなど、それこそ行政なり政治なりが調整を図るべき事柄なんじゃないかと思いました。