今朝の奈良市アメダスの最低気温は26.3℃、昼の最高気温は35.7℃、五條市アメダスの最低気温は24.4℃、最高気温は33℃でした。今日はよく晴れた一日でしたが、妙に風が強く、時折ごおっと10m位の風が吹いていました。そのためか、昼間は相変わらず真夏並みの酷い暑さでしたが、体感的には少しばかり過ごしやすく感じられました。しかし、もう8月も後1週間足らずだと言うのに、いまだ8月初頭並の暑さというのはどういうことなんでしょうね。例年なら蝉の声も主力はとうにツクツクボウシに変わり、朝夕にはヒグラシが鳴いているはずなのですが、今年に限ってはまだまだ夏休みはこれから! という感じの空模様でしかありません。夕立もありませんし雷も鳴らないところを見ると、よほど大気が安定しているんでしょう。一体いつ夏が終わるのか、この秋はサボテンを植え替えするつもりなだけに、実行のタイミングがつかめなくて予定が立たないのが困ったものです。
さて、ニュージーランド政府が、日本から輸入する自動車や建設機材などにカメムシが紛れ込んでこないよう、出荷時に殺虫処分などの駆除措置を行うことを義務付けることにしたそうです。なんでもこの2月に日本からの自動車運搬船4隻で大量のカメムシが見つかったとのことで、果樹の大害虫の侵入に、農業国としては神経をとがらせているのだそうです。
カメムシの中でもクサギカメムシという緑色で体長1センチちょいの大型のやつは、我が国でもモモやナシ、柿などの重要害虫で、大発生時には手がつけられない厄介な虫です。主食はスギ・ヒノキの球果で、カメムシにとっては果物はせいぜい水分補給程度にしか役に立たないのですが、その分厚い果肉の中にある種子の栄養分を欲して果実を口吻で刺しまくるため、その刺し傷が傷んで商品価値を無くしたり、酷いときには実が保たなくなって落ちたりすることもあります。基本、昼間はスギ・ヒノキ林などに潜み、夜になって飛ぶ際に、一部が果樹園に紛れ込み、被害をもたらします。効果のある農薬もありますが、大多数は周辺の山林に居て果樹園に来るのはそのごく一部のため、大発生時は果樹園のやつをいくら農薬で叩いても周辺からすぐ増援が補充されるといういたちごっこになりますし、農薬を使い過ぎるとカイガラムシの天敵がやられてしまい、翌年もっと厄介なカイガラムシの爆発的増殖、という非常事態を招くこともあるという、とにかく面倒な虫です。冬眠場所として風をしのげる比較的暖かな場所を選ぶ性質があり、通常は山林の落ち葉の下とかで集団で冬越ししますが、自動車とか人工物の入り組んだ中とかも格好の寝場所にするようです。
果物の多い国なら絶対に侵入して欲しくない害虫ですから、ニュージーランドが駆除を求めるのももっともな話ですが、自動車などを完全に殺虫しようと思ったらこれはなかなか難儀な話です。目の細かな網でもかけて侵入を阻止するか、船積みの際にでも効果のある殺虫剤で燻蒸するか、数十度まで加熱するか、炭酸ガスを充満させるか、いずれも費用も手間もシャレにならないくらいかかるでしょうし、効果100%を求められたらその検査だけでも途方もないコストが掛かるに違いありません。日本にもセアカゴケグモとかヒアリとか、外来の厄介な虫が侵入しては大騒ぎになりますが、世界的には日本からも困ったやつが放たれてしまう危険があるということですね。
さて、ニュージーランド政府が、日本から輸入する自動車や建設機材などにカメムシが紛れ込んでこないよう、出荷時に殺虫処分などの駆除措置を行うことを義務付けることにしたそうです。なんでもこの2月に日本からの自動車運搬船4隻で大量のカメムシが見つかったとのことで、果樹の大害虫の侵入に、農業国としては神経をとがらせているのだそうです。
カメムシの中でもクサギカメムシという緑色で体長1センチちょいの大型のやつは、我が国でもモモやナシ、柿などの重要害虫で、大発生時には手がつけられない厄介な虫です。主食はスギ・ヒノキの球果で、カメムシにとっては果物はせいぜい水分補給程度にしか役に立たないのですが、その分厚い果肉の中にある種子の栄養分を欲して果実を口吻で刺しまくるため、その刺し傷が傷んで商品価値を無くしたり、酷いときには実が保たなくなって落ちたりすることもあります。基本、昼間はスギ・ヒノキ林などに潜み、夜になって飛ぶ際に、一部が果樹園に紛れ込み、被害をもたらします。効果のある農薬もありますが、大多数は周辺の山林に居て果樹園に来るのはそのごく一部のため、大発生時は果樹園のやつをいくら農薬で叩いても周辺からすぐ増援が補充されるといういたちごっこになりますし、農薬を使い過ぎるとカイガラムシの天敵がやられてしまい、翌年もっと厄介なカイガラムシの爆発的増殖、という非常事態を招くこともあるという、とにかく面倒な虫です。冬眠場所として風をしのげる比較的暖かな場所を選ぶ性質があり、通常は山林の落ち葉の下とかで集団で冬越ししますが、自動車とか人工物の入り組んだ中とかも格好の寝場所にするようです。
果物の多い国なら絶対に侵入して欲しくない害虫ですから、ニュージーランドが駆除を求めるのももっともな話ですが、自動車などを完全に殺虫しようと思ったらこれはなかなか難儀な話です。目の細かな網でもかけて侵入を阻止するか、船積みの際にでも効果のある殺虫剤で燻蒸するか、数十度まで加熱するか、炭酸ガスを充満させるか、いずれも費用も手間もシャレにならないくらいかかるでしょうし、効果100%を求められたらその検査だけでも途方もないコストが掛かるに違いありません。日本にもセアカゴケグモとかヒアリとか、外来の厄介な虫が侵入しては大騒ぎになりますが、世界的には日本からも困ったやつが放たれてしまう危険があるということですね。
