フィジー出発の前日の18日に22:00からのレイトショーを見に行きました。大好きなキャメロンディアスの久々の作品。これだけは見て行きたかったので、執念。
この作品。姉トニーコレットと妹キャメロンの物語。オープニング。ちょっとビックリ。こんなキャメロン久しぶり。ここまで売れる前は結構すれっからしの役やってたけど、売れてからは超突き抜けた笑顔が素敵なキャメロンかちょっと演技を見てほしい的な役選びって感じだったけど、この作品のオープニングの男にだらしないのは珍しい。映像的にもお姉ちゃんと対比するためか、やたらとキャメロンの脚線美を強調しています。何年か前に比べると確かに年を取った印象はありますが、それでもやはりあの脚はっ!下から見上げて首を痛めちゃいそうです。
お姉ちゃんは弁護士。成績優秀のしっかり者。ただ、まぁ美人とは言えない。
妹は無職。しょっちゅう職を変えてどれも長続きしない。お金に困ればその辺の男をひっかけて適当にご飯やら飲み物やらをおごってもらえばいいじゃんと思っている。
この姉妹。何もかも正反対だが、唯一靴のサイズだけは同じ。妹はお姉ちゃんの大切な大切な高級靴を黙って拝借する上にヒールを折って接着剤でくっつけて黙って返しちゃうような奴。
その妹がお姉ちゃんの恋人(?ちょっと相手に手を出されてただけ?)と寝てしまったところにお姉ちゃんが入ってきたからさぁ、大変。ただでさえ、いつもケンカばかりのこの姉妹は決定的に決裂してしまう。
この事件をきっかけに遠くへ行こうと父親の引き出しをお金目当てで探っていたとき隠された手紙を見つけ、自分たちには実はおばあちゃんがいたことを知った妹がおばあちゃんを訪ねてフロリダへ向かう。そのおばあちゃんがシャーリーマクレーン。姉妹のお母さんのお母さん。姉妹のお母さんが亡くなってからは二人のお父さんが遠ざけていた。手紙もずっと送っていたのに隠されていた。それには事情があったんだけどね。
このフロリダでのおばあちゃんの生活がいい。おばあちゃんはここで暮らす老人たちの面倒を見ている人(?なのかな?特に詳しい説明はなかったけど)ここの老人たちが暮らす施設にキャメロンが登場したときのおじいちゃんたちの反応がいい。プールサイドに大胆な水着で横たわるキャメロン。(このキャメロン、「普通じゃない」のときを彷彿とさせます。)やたらと色めきたつおじいちゃんたち。
おばあちゃんちでほのぼのムードになるのかと思いきや、このおばあちゃん、さすがシャーリーマクレーン、なかなかにクール。何もしないでプラプラしてるキャメロンをよく思わず、盗みグセのあるキャメロンのことを見抜き、お金が欲しいなら私の仕事を手伝いなさいと言う。
これをきっかけにキャメロンはこの施設での雑用を手伝う。ここのくだりがまたいい。難読症の彼女が患者のひとりである盲目の老人(教授)に頼まれて本を読んであげることになる。初めは嫌がっていた彼女も徐々にだがうまく読めるようになってくる。そして、詩というものの素晴らしさを初めて知る。考えてみればいかにもな手法だが、ここは素直に感動しようじゃあないの。
キャメロンがここの生活になじんでいく中、おばあちゃんとしてはもうひとりの孫にも会いたい。キャメロンにお姉ちゃんも呼んでくれと頼む。しかし、あんなことをしてしまった手前お姉ちゃんに連絡できないキャメロン。"I'm sorry."で始まる手紙を何度も書くがうまく書き進めず手紙を出すことができない。
業を煮やしたおばあちゃん、キャメロンの手帳を盗み見しお姉ちゃんの住所へ自ら手紙を書く。
この頃新しい恋人マークフォイアスタインと婚約中だったが、妹のことなどが気にかかり彼に心を開いていないと言われ、うまくいっていなかったお姉ちゃんはちょうどいいとばかりにフロリダへ。姉妹は再会し初めはののしりあうが、ここでの妹の仕事ぶりを見たりして、妹の成長ぶりを感じたお姉ちゃん。二人は徐々に元に戻り始める。その大きなきっかけとなるのがこの物語の一番のクライマックスだ。
おばあちゃんを交えて亡くなった母親の話をしていた3人。神経が弱かった母親について語られるエピソード。その母を子供のためを考え遠くにやると言った父親のこと。
妹は言う。「そんなことがあったの?私は部屋にいて、そんな声聞かなかった」
「私が音楽をかけたからよ。小さいあなたにあんなやりとり聞かせられないわ」とお姉ちゃん。
その数日後、母は自殺を図った。
はい、みなさん、ハンカチのご用意をです。どんなにすれっからしで生意気で障害を持った妹でも、小さいこの娘を守ってきたのはお姉ちゃん。どんなにケンカばかりしてもいつもいつも支えにしてきた二人。大人になってもお姉ちゃんにとってはいつまでも小さな可愛い妹。「この娘がいないと私は何者でもない」お姉ちゃんは迎えに来た婚約者にそう言う。
全編に小さな切なさや優しさや哀しみや喜びがたくさん詰まったこの作品。随所に小さな笑いも含まれていてさすがカーティスハンソン監督。「8mile」はいまいち雑だったけど、この作品は繊細でいい。キャメロンと服をコーディネートしてあげるおばあちゃんたちとのやりとりや、キャメロンとおばあちゃん、教授との関係で涙し、クライマックスではもう大泣きです。お姉ちゃんのトニーコレットもすごく素敵で、婚約者がレストランでメニューを決めてくれるのは、「オーダーを決める楽しみを奪わないで」と思ったもののこの彼もいい人でひと安心。フロリダの太陽でだんだん黒くなっていくキャメロンを楽しみつつ、実は、「奥さまは魔女」では消化不良気味だったシャーリーマクレーンの演技を一番楽しんだかもしれない。
オマケこのおばあちゃんがお姉ちゃんの結婚式に貸してくれる靴が結婚式で花嫁が身に付けると幸せになるという4つの物のすべての条件(something old, something new, something borrowed, something blue)を満たしていてとっても素敵です。
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一番、ぐっとしたシーン。
式のあと、しまい、ことばなく、手を握りあう。あの瞬間、この映画のすべての感動がひとつになりました。
なんか急いで書いた記事で、好きな作品なのになんかくやしいと少し思っていたので、そう言っていただけるとすごく嬉しいです。
>ことばなく、手を握りあう
もう最後あたりはずっと泣いていました。いつまでも続いてほしい。そんな作品です。
この映画、前半のばらばらな状態が後半で感動的に
まとまっていく・・・という展開の小気味よさが
とても印象的。
割とまとまりがなくなってしまいそうな事の運び具合ですが
見事に心が繋がっていきましたね。
フィジー前の興奮(羨ましい!!)とともに感動もヒトシオだったのでは?
水曜日に私、何とか頑張ってMr.&Mrs.スミスを観に行こうと思ってます!
そしたら感想載せますので是非そちらもご覧下さい!
こちらにもまたきますのでよろしく!
ぜひ、見てください。キャメロンいいですよねー。気取ってないところが本当にいい。それでいてスタイル抜群ですしね。顔はファニーフェイスだけど、そこがまたキュートで。
BukiBukiさん
コメントありがとうございます。
ワタクシも金曜日に「Mr.&Mrs.スミス」見に行く予定です!また、TBし合いましょう!
あんな幼稚な感想しか書けない自分が恥ずかしいデスっ!
cokyさんの記事を読んでいると、劇場での映像と感動がよみがえってきます
良い映画でしたね。。。
私もTBさせていただきました♪
心にジーンとくるいい作品でしたよね。感動がよみがえったと言っていただいてすごく光栄です。
ちなみにMr.&Mrs.スミス、ご覧になりましたか?
全般的な評判はいいようですね。
私も見てきたのですが・・・是非Cokyさんの感想が
聞きたいところです!
映画見た後はTB入れますのでよろしくお願いします。
こちらも明日UPするつもりなのでまた見てください。TBし合いましょう!
また遊びにお邪魔します。