シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

レッドクリフ

2009-08-11 | シネマ ら行
週末、雨でどこへも行けなかったので「レッドクリフPartI,II」を借りてきて一気に鑑賞しました。

少し前に横山光輝の漫画「三国志」を読破したばかりの我が家では、密かな三国志ブームを迎えておりました。そんな我が家の一番人気はなんといっても関羽。冷静沈着で義理堅く、武道の達人でもあり、中国では神様とまで言われる関羽が我が家のナンバーワン。そこへ「レッドクリフ」いやがおうにも盛り上がる期待。そして、、、

NOOOOOOOOO!!!!

「レッドクリフ」の関羽バーサンジャプってば、笑い飯・西田、はたまた「もやしもん」美里(分かる人には分かる)。ふう。まぁ仕方あるめぇ。

関羽のキャストにちょっぴりガッカリしたとは言え、このお話は「三国志」の中でも赤壁を描いたものですから、残念ながら劉備元徳ユウヨン、関羽、張飛ザンジンシェンあたりはあんまし重要な役目を果たさない。その三義兄弟よりも、孔明金城武、周ユ(漢字が出ない)トニーレオン、趙雲フージュンという三義兄弟よりもひと世代下の者たちが活躍する。まぁそのほうが見目麗しいですしねぇ。この三人のキャストのカッコ良いことよ。金城武が孔明演じちゃうなんてねぇ。彼が半分日本人というだけで非常に嬉しくなってしまう。

「三国志」をジョンウー監督が料理すると、この作品みたいになる。そうだな。アクションもド派手で、男たちが美しくて、二兆拳銃はさすがに出てこないけど、白いハトはお約束の登場でしたね。今回はやたらと馬に乗りながら飛んでくる槍とか、弓とかを掴むっていうシーンが多かったような気がしますな。

ワタクシの読んだ横山光輝の「三国志」は、ほとんど女性の出番がなく、色気のある話もなく、そのあたりがちょっと不満だったのですが、この作品では、女性たちも華やかに登場してくれるので、男臭くなりすぎず良かったと思います。周ユと小喬リンチーリンのベッドシーンで二人がおむつをはいてるみたいになってたところと、小喬が空を飛んだときには大笑いしてしまいましたけどね…あぁ、映画館で見てなくて良かった。映画館だったら周りの人から大ヒンシュクを買うところでした。

赤壁と言えば、孔明の風読みと火攻めですが、火攻めのところではUSJのバックドラフトを思い出しました。ん、思い出したけど、あれほど芸術的な火の映像ではなかったな。

最後の曹操チャンフォンイーとの対決のところでは「はぁ?」と思った人も多いんじゃないかなぁ。「三国志」を知らなければ、あんなんで終わられたら、いままで見てきたことはなんやったんじゃー。曹操、殺さんかいっ!ってなりませんかね。「三国志」は世界中で有名だからいいのか?「三国志」ってここまでたくさんの人に愛されている物語だけど、特に武将たちがカッコよく散って逝ったりしないのよねぇ。誰が誰を討ち取るということもあまりなく…そこんとこがワタクシはちょっと不満だったんですが、本当にあったことなんだろうから仕方ない。

この作品を1部、2部に分ける必要があったかどうかはちと微妙ですが、2作品になっていても長すぎるとは感じず、充分見ごたえのある作品にできあがっていると思います。これでまた新たに「三国志」ファンは増えたでしょうね。

オマケ小喬を演じたリンチーリンは、これが映画初出演だったらしいですが、めちゃくちゃキレイでしたね。仲間由紀恵と松島菜々子を足したような感じでしたが、二人よりもずっとキレイでした。
その他、関羽の他にも日本の芸能人に似てる人が多かったのですが、曹操のチャンフォンイーはTOKIOの城島、孫権のチャンチェンはSMAPの中居、周ユのトニーレオンはゴリに似てると思いました。どうでしょ?