シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ココシャネル

2009-08-20 | シネマ か行
今年はシャネルに関する映画が2本も公開されるし、来年に「ココとストラビンスキー」も公開されるようですね。昨年が生誕125周年だからってことらしいけど、125周年って、、、なんかそんなに節目って感じでもないけど、まぁそれは置いといてと。

ワタクシ自身は特にファッションというものに興味があるわけではありませんが、ファッション業界というものにはなぜか昔から興味がありまして。と言って、全然詳しいわけじゃないんですけどね。こういう映画ができると聞くとやっぱり見たいなと思います。

んでもって、今回見に行ったんですが、小さい劇場だったせいもあるけど、思ったより人がいっぱいでやっぱりシャネルの力かと思いました。特にいまのシャネル好きって感じの客層ではなく、年輩の方が多かったように思います。

15年の沈黙を破りファンション界に復帰してきたシャネルシャーリーマクレーンと、孤児院、お針子、帽子屋を経て愛する男性の財力を借りてファッション業界でのし上がっていくシャネルバルボラボブローヴァとの両方を行ったりきたりしながら描くこの作品。

15年の沈黙に関しては、何も知識がなかったので、よく分からず、どうして彼女がそのときにヨーロッパで総スカンをくらったのかも全然分からず。(あとで調べて見るとナチスがらみということらしい)その辺は分からなくてもまぁいっかって感じで見てました。若い頃のココシャネルの恋愛話のほうも、どうして恋人が急に去って行ったのかワタクシにはよく分からんかった。そこにそれなりの事情があったであろうことは推測できるんだけど、そこんとこ描いてくれなくちゃ映画にした意味ないんじゃないの?と。結局、彼女の仕事の面とプライベートの面のどちらも中途半端な話になっちゃったなぁという感じで残念。マルコムマクダウェルが演じていたマルクボウシエもシャネルのことを何も知らないワタクシにとっては、ほんでこの人誰?長年のパートナーみたいやけど、どうやって知りあったん?って分からないことが多かった。

彼女が帽子作りから、女性のファッションの近代化へ踏み切ったときの周りの反応とかは結構楽しめたかな。あの時代、あんな格好して歩いてたら変な目で見られたやろうし、軽蔑されただろうけど、それでも彼女は屈しなかったんだよね。やっぱりそのへんが普通の人間とは違うんでしょうね。

今回は軽~く浅くシャネル入門編ってな感じでした。孤児院から晩年までかいつまんでどうぞって感じだったな。「ココアヴァンシャネル」ではもうちょっと深いところまで見られるでしょうか。

オマケ誰と誰がっていうのはちょっと分からないんですが、若い時代の何人かの役者さんのセリフが英語に吹き替えられていましたね。あれだと、なんだか音が不自然になっちゃうんですよね。そこまでしなくても英語喋れる役者さんいたと思うんだけどなー。