シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

マジックマイク

2013-08-23 | シネマ ま行

お盆休み以降随分サボってしまいました。すみません。今日から再開します。


俳優として成功する前にストリップクラブで働いていたチャニングテイタムが自ら企画を持ち込んでスティーブンソダーバーグ監督に映画を作ってもらったということでアメリカで話題になったときから興味がありました。ただお話そのものは実話というわけではなさそうですね。

複数の仕事をしてお金を貯めながら手作りオーダー家具の店を開くという夢を持っているマイク(テイタム)は、仕事の一つである瓦葺の現場でアダムアレックスペティファーという青年に出会い、彼の夜の仕事にスカウトする。彼の夜の仕事とは「エクスクイジット」というお店の男性ストリッパーだった。

アダムには天賦の才能があり、オーナーのダラスマシューマコノヒーにも気に入られ、仲間のケンマットボマーやリッチージョーマンガニエロともうまくやるようになっていった。アダムのお姉さんブルックコディホーンはアダムを心配し、マイクにアダムの面倒を見るよう釘を差していた。

スティーブンソダーバーグにしては結構王道の青春サクセスストーリーで男性ストリップというある意味特殊な職業を取り上げた以外は物語としてははっきり言って特筆すべきところはない。人気者の主人公、新人の台頭、夜の世界の女、ドラッグ問題、オーナーの裏切り、主人公の人生への悩みなどなどなど青春ものの既視感バリバリだ。こういうジャンルは別にそれでいいんだと思う。

男性ストリッパーが主人公ということで、とにかくダンスはとても良い。チャニングテイタムってちょっとぬぼーっとしてて動きが鈍そうなイメージがあったんだけど、彼は本物のストリッパーをやっていただけあって、肉体もそれを良く見せるためのダンスも他のキャストとは一線を画している。アレックスペティファーやマットボマーの見せ場ももっとあるのかと期待していただけに少しダンスシーンが少ない気がした。もっと見たかったなぁ。マシューマコノヒーはオーナー役が超ハマってた。先日「ペーパーボーイ」であらぬ姿を大公開してしまっていたから、その姿が焼き付いてまともに見られないんじゃないかと思っていたけど、全然大丈夫だった。彼が一番楽しそうに演じてたなぁ。身体はみんな素晴らしいけど、マシュマコノヒーのあの暑苦しい感じがすごく良かった。

ようは、このままでいいのかと悩んでいる主人公がまともな女性(ブルック)に恋したことによってこの世界から足を洗うっていうお話なんだけど、それだとなんだか男性ストリップの世界を否定しているような気がしてしっくりこなかったな。確かにマイクにはストリップとは別の夢があったんだから、他のことがしたいと考えるのは全然良いんだけど、もう少し男性ストリップの世界も肯定的に描いて欲しかった気がする。アダムはストリップの世界に入ってすっかり堕落してしまってたもんな。あれ、どうするんだろ?

マイクが恋するアダムのお姉ちゃんを演じたコディホーンはワタクシ多分初見だと思うんだけど、マイクが堅実な道を歩もうとするきっかけとなるにふさわしい素朴な感じの美人でこの役にとても合っていたと思う。

登場する男性たちが筋肉隆々過ぎて日本人女性の間では好みが分かれるところかもしれません。ワタクシはチャニングテイタムが脇腹にタトゥーを入れていたのがカッコ良くて今度入れるならあそこがいいなぁとか思いながら見ていました。その前にこの体じゃあ脇腹のタトゥーなんて似合わないからなんとかしなければ、、、と思いつつ。

チャニングテイタムとムキムキマッチョが好きな方には絶対にオススメの作品です。



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