シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

マリアンヌ

2017-02-23 | シネマ ま行

公開前からブラッドピットの離婚騒ぎで有名になってしまった作品でした。見に行こうか迷ったのですが、ネットでのレビューが良かったので行って来ました。

ワタクシ的には、んーーーいま一歩。という感想です。

お話は超超超オーソドックス。戦時下で出会ったスパイ同士が恋に落ち、結婚し子供ももうけたが妻マリオンコティアールに二重スパイ容疑がかかり、暗殺命令が出て夫が苦悩する。もうこんな脚本何回映画になってきた?っていう印象。

ロバートゼメキス監督は往年の1940年代のモノクロ作品のようなロマンスを撮りたかったのかな。ハンフリボガードやグレゴリーペック、キャサリンヘップバーンやイングリッドバーグマンが登場するような。そんなスターの再来としてブラッドピットとマリオンコティヤールを選んだのは正解だと思います。往年の銀幕のスターの風格を現代でも持っている2人と言っていいでしょう。

冒頭、砂漠にパラシュートで1人降り立つブラピ。ハンドラーの車に乗り込み用意されたカバンを開ける。この時のブラピの前髪が風にゆらゆら揺れるのですが、それすらもうカッコいいです。役柄が実年齢より若いのでしわ取りメイクをほどこされているようで本当に少し前の若い時のブラピのよう。なんですが、このブラピ演じるマックスという男、随分寡黙な役のよう。ブラピの演じてきた役はこれまでほとんど見てきていますが、ここまでつまらなそうな顔した彼を初めて見ました。なんだろうなぁ。単純に寡黙だから、が原因じゃないような…それが何かは分からないのですが。

映画の筋は悪くないんですけどねぇ。妻に二重スパイ疑惑がかかってからの展開がいまいちスリリングさに欠けたような気がします。もう少しブラピの疑心暗鬼状態と妻の行動をうまく見せてほしかったような。

それとこれは二重スパイ疑惑とは関係ないのですが、マックスが軍の仕事にいつも急にかり出されていくことに、あからさまに不満を表していたマリアンヌがなんだか不自然な気がしました。フランスのレジスタンスで活躍してきた女性が、ナチスと戦っている夫に「家にいない、休暇がない」ってぶーぶー文句言うかなぁ?自分も参加したいくらいの気持ちでいるんじゃないの?と思いました。結果彼女はレジスタンスではなかったわけですが。

ちょっと悪いことばかり書き過ぎましたね。マリオンコティアールって決して美人だとは思わないけど、やはり魅力的な役者さんだと思います。ブラピと彼女のツーショットはやはり美しかった。良いこと書いていないですが、見ている最中飽きることはありません。作戦のシーンも彼らのロマンティックなシーンも良かったと思います。どちらかのファンなら見て損はないと思います。



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