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公開当時、別の映画を見に行ったら、ちょうど隣の館でこの作品を上映中で、その映画館のショーウィンドウに映画で実際に使った深キョンのロリータ衣装が展示されていた。そして、上映が終わり、その館から女子高校生たちがドワーッと出てきてその展示に群がって携帯でバチバチ写真を撮り始めた。「うぉー、これが噂の下妻物語かー。深キョン、まるで教祖様じゃん。すげぇ」と興味はあったものの見に行くほどではなく、今回のケーブルTVの放映でやっと見た次第です。
“できれば私はロココ時代のフランスに生まれたかった”という竜ヶ崎桃子(深キョン)。だが、実際彼女がいるのは“現代の茨城県下妻”という彼女。ロココ時代とは何か?の説明から始まって、下妻の説明、桃子のおいたちと続く導入部分から見ているほうはこの「下妻ワールド、桃子ワールド」にぐいぐいと引き込まれていく。
とにかく、映像の切れとセリフの切れがいい。もう、何秒間かに一回はぷぷっと吹いちゃう感じ。
ロリータのお洋服を買うために父親宮迫博之が扱うバッタもんの商品ヴェルサ○チ(○のところにピー音が入るとこがまたいい)を売ろうとする桃子。それを買いに来た地元のヤンキー白百合イチゴ土屋アンナ。これがふたりの運命の出会い。バッタもんと分かっていてもヴェルサ○チが欲しい(そして、2万円も出そうとする)イチゴ。(なぜなら、ヤンキーだから)そして、何度もヴェルサ○チを買いに来たりしているうちに、なぜかつるむ(いや、と言うより、イチゴが桃子に付きまとう)ようになる二人。
もうとにかく、この二人のかみ合わない会話が最高。桃子は甘えたちゃんに見えて、実はお洋服命でそれ以外のことにはかなり冷徹な女。自分の趣味一直線で友だちなんかいらない。元いじめられっ子でヤンキーになったイチゴは尾崎豊が好きな典型的な寂しがりやさん。イチゴがつきまとっても桃子は勝手にすれば?ってな感じ。イチゴに飛び蹴りとか食らわされても、たいして動揺もしませんからね。無理やり、パチンコとかには引きずってかれますけど。桃子の我関せずというか(おいたち上)達観してるというか、ホントにフランスのロココ、ロリータのお洋服以外のことは一切気にも掛けない態度がかなり笑えます。
その他、演出面でもかぁぁぁなり笑わせてくれますねー。
桃子の生まれが尼崎あたりで、そこは、住民のほとんどがヤンキーで生まれたときからジャージを着せられ、ジャージを着て死んでいく…ジャージー天国とかねー。
イチゴの話が長いからって途中でアニメで要約してくれちゃうとことかねー。遊びゴコロ満載。おふざけ最高です。
代官山に2時間半かけて買い物に行く桃子に下妻の住民が「ジャスコがあるじゃないかー」とか言っちゃって。このときの住民が最高。このポロシャツ、ジャスコで980円。このブラウスもジャスコで2980円とかねー。ちゃんと後で株式会社イオンってエンドクレジットで出てたけど、あんだけ馬鹿にされる対象としての登場なのに、「やるやんイオン!」って思いましたね。ま、ポロシャツ980円~とか事実だけどな。そういえば、イチゴも「そんな服どこで売ってるんですか?」って桃子に聞かれて「ジャスコだよっ」って自慢げに答えてたなー。
桃子のおばあちゃん、樹木希林も最高。あの役やれるのはあの人しかいません。思えば、彼女は「あの役やれるのはあの人しか…」って役ばっかりよね。素晴らしい役者です。だってさぁー意味なく、孫に「100円ちょうだい。ねるねるねるね買うの」とか言ってボケてんのかと思いきや、実は元ヤンで重要なところで桃子に幻のバイクを貸してくれちゃうんだもん。そんなありえへんばあちゃんやのに、彼女が演じると説得力あるんですよ!それ自体ありえない…
桃子のお母さん役の篠原涼子も関西弁頑張ってたし、小池栄子はまさにはまり役。だいたい深キョンも土屋アンナも演技大丈夫!?と思ってたら結構やるやん。というか、二人ともかなりナイスキャスティング。
深キョンの「お前らいちびっとったら、しばきまわすぞ」なんてもう鳥肌もんの面白さでしたもんね。
オマケ1土屋アンナが出てきたとき、「ピン芸人のまちゃがもう少し可愛かったらこの役できたなー」とか思っていると後半でレディースのメンバーとして登場するじゃないですか!やっぱり決め手はあの髪型だったんですかね。
オマケ2“下妻”とか“吾妻”とかの地名を聞くと意味なく淫靡な感じを想像してしまうのはワタクシだけでしょうか?...その地方の方には失礼な話ですよね。。。すんません。
この映画は懐かしさに誘われて観てみたんですけど、多少田舎ぶりをアピールしすぎだとは思いましたけどリアルなノリだったと思います。
実は現地のジ○スコにも行った事あるんですよ。
なので映画として、というより懐かしい風景を楽しめた作品でした。
映画とあまり関係ないコメントで申し訳ないです><
全国にごまんとある“下妻風町並み”出身の人々なら絶対笑える映画だと思いますよ~<中途半端なジャ●コがどど~んとあるだけのような街
実際、日比谷で見たときより、地元で見たときのほうがウケがよかったし…
あと主演の二人が本当にかわいくて、かっこよくて、たまりません!
ちょっと元気が欲しいときにみるとパワーをもらえる映画です~<女の子にオススメ☆
そんな…すいませんなんて言わないでください
いいじゃあないですか、田舎。東京まで2時間半がなんだーっ!ですよ。もちろん、映画はデフォルメされてるでしょうけど、、、あーいうレディースは田舎にいかないといないかも…
やっちさん
日比谷と地元では反応が違うんですね!面白いです。
この作品はジャンルが限定されているように思えるので、見る人が限られてくると思うんですが、フタを開けてみるとそんなことないですよね。偏見なしで見てほしい作品です。
トラックバックありがとうございました。
私なんかのよりずっとレビューが詳しくて…沢山の映画を御覧になられてるだけあるなぁ、と思いました。
私もイオンの寛大さには感動しました(笑)
こちらからもTB返させていただきますm(__)m
>私なんかのよりずっとレビューが詳しくて…
見た直後に書くとあれもこれも書きたいとなってレビューが長くなってしまいがちで、読みづらいかもなーと思いながらついつい長く書いてしまいます。みなさん、うとぉしくないかと心配です。
ひことさん、これからもよろしくお願いします。
こちらからもTBさせていただきますね
私も映画を見に行くほどではなかったものの
興味があったので見たんですが
劇場でみてもよかったなぁと思うほど
好きな作品になりました
ワタクシも今や原作も読みたい、DVDも欲しいほど好きな作品になってしまいました。。。
こんなことになるとは全く予想していなかったのに!
なかなか見つかりません。
やっぱりコレほどスゴイコラボ物は
売り切れちゃうのでしょうか?