
原題は「How To Train Your Dragon」で実際の登場人物はHiccup(しゃっくり)とToothless(歯ナシ)なんだけど、日本語ではヒックとトゥースという名前に変えられていました。“ヒカップ”と“トゥースレス”だと日本語的にはちょっと長すぎるし、子供たちには分かりにくいという判断だったのかな。まぁ、それはそれで良しとしましょう。
長年敵対関係にあるバイキングとドラゴン。ヒックジェイバルシェルはバイキングの長ストイックジェラルドバトラーの息子でありながら、ヤセっぽちでどんくさくて全然バイキングらしくない。そんなヒックがある日、凶悪なドラゴン“ナイトフューリー”を自作の武器で撃ち落とした。しかし、そんな話誰も信じてくれず、ヒックは証拠を探しに谷へ向かうとヒックの放った矢に捉えられたドラゴンが。ヒックはトドメを刺そうとするが、どうしてもできず、ドラゴンを解放してしまう。しかし、尾が傷ついたドラゴンはうまく飛べず谷に住み着いてしまい、ヒックは少しずつドラゴンとの距離を縮めていく。ヒックはドラゴンに“トゥース”と名前をつけ、傷ついた尾の変わりになる義足ならぬ、義尾を作ってやり、ドラゴンに乗りこなせるようになっていった。
ヒックがドラゴンの生態に詳しくなっていって、ドラゴンをやっつけるのではなく、手なずけることができるようになっていく過程が興味深かった。本当に野良犬や野良猫に人間を信用させて可愛がれるところまで持っていく過程とすごく似せて作ってあるところが感情移入しやすい。ドラゴンが犬や猫よりも知能の高い生物だと仮定して考えると、ヒックとのやり取りも納得できますね。
トゥースは見た目も決して可愛いほうではないけど(オオサンショウウオみたい)、やっぱりヒックに慣れていく姿を見ていると可愛く思えてくる。実際にクリエイターが飼っている猫などを参考にしたそうだから、その辺がうまく表現できていて素晴らしかった。
ヒックとお父さんの関係っていうのは、ちょっと単純すぎたかな~。アニメだし、あれくらいでちょうどいいのかもしれないけど、ヒックのお父さんがあまりにもヒックの言うことは無視だし、自分に都合の良い息子になったと思った途端「自慢の息子」で、がっかりさせたら、「お前なんか息子じゃない」なんてちょっと酷すぎるなぁってね。最後は謝ってくれたけどさ。
ドラゴンというものは洋の東西を問わず、架空の生き物として古代から存在して、人々を魅了してやまない存在だと思うんだけど、今回そのドラゴンにいろんな種類があるっていう設定がいままでにないなぁと感じました。それぞれのドラゴンがいろんな特徴を持っていて、これ考えるの楽しかっただろうなぁと思います。
欲を言うと、主人公の男の子や相手役の女の子の顔がもう少し可愛らしかったらなぁと思うのですが、これはアメリカン的にはOKなのかもしれません。その辺は文化的な好みの差なのか、よくアニメではそう思います。
夏のアニメということで単純に比較して考えると「トイストーリー3」のほうが上だなとは思うのですが、男の子はこちらのほうが面白いと感じる子も多いかもしれませんね。トゥースが飛ぶときのワクワク感なんかはたまらないんじゃないかなと思います。
オマケ1今朝、通勤電車の中で「まぁトイストーリーのほうが上だったなぁ。あの炎を目の前にしてみんなで手をつなぐシーンなんて…」とトイストーリーのことを考えていたらまたジーンときてうっすら涙すら浮かべている自分にさすがに「アホか」と思いました
オマケ2「Dream Works」のマークの月に腰かけている男の子がやけにリアルになっていて、ちょっと気持ち悪かったなぁ。
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