シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

きな子~見習い警察犬の物語

2010-08-18 | シネマ か行
試写会に行ってきました。

んー、これは…どーでしょうか。

きな子はねぇ、確かにすんげえ可愛いっすよ。本物もすっごく可愛いラブちゃんだし、あのドンくささがなんとも言えない良さですよね。でも物語のほうはあんまりだったかなぁ。ちょっと甘すぎない?って感じで。

警察犬訓練所の所長寺脇康文がね、見習い訓練士の杏子夏帆に「(訓練を)勝手にやったらえーやんかー」って言うでしょ?あのシーン、ちょっと警察犬の訓練士さんが見たら怒りませんかね。だって、警察犬の訓練って犬にとってもそうかもしれないけど、人間にとってすごく厳しいものなんじゃないかな。見習い訓練士が何の指導もされることなく勝手に犬の訓練をつけるなんて、許されないと思うんだけど。見よう見まねで勝手にできるようなそんな甘い世界じゃないと思うんですが…

それからあの所長の娘、新奈大野百花の生意気な性格がめちゃくちゃ鼻についた。っていうか、おかん戸田菜穂もっと怒れよって思いましたね。会場のほとんどは彼女のセリフで笑っていたからワタクシが気に入らなかっただけなんだけど、あの生意気っぷりにワタクシはまーーーーったく笑えなかったし、製作者の姑息な意図を感じてダメだった。

クライマックスの遭難事件は、まぁあんなことでも入れておかないと全然ドラマになんないし、別にいいんだけど、きな子、杏子の家に行ったことないのにどうして杏子の家のほうに走って行ったんだろう?普通、訓練所のほうに行かないかい?ま、いいけど。

本物のきな子がいる訓練所の方たちはそんなに意見とか言える立場じゃなかったのかなーって感じです。きな子の映画ができることは嬉しくてもこの出来栄えじゃあねぇ、と思いつつですが、これでまたきな子に注目が集まればマスコット役としては大満足ってとこでしょうか。

ワタクシはあんまり楽しめなかったので、悪いことばかり書いてしまいましたが、会場の中には泣いている方もいらっしゃったので、良い作品だと思われる方も少なくはないようです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿