シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ブリッジオブスパイ

2016-01-20 | シネマ は行

米ソ冷戦のさなかアメリカで一人のロシア人スパイルドルフアベルマークライランスが逮捕される。アメリカはスパイにも平等に裁判を行うという体裁のため国選弁護人ジェームズドノヴァントムハンクスをつける。ドノヴァンは国家の敵を弁護するとあって世間から非難されるが、弁護士としての職務を全うし、アベルは死刑を免れ終身刑となる。

その後アメリカ側の偵察機のパイロット・フランシスゲイリーパワーズオースティンストウェルがロシアに捕まり、政府はアベルとのスパイ交換のためドノヴァンに白羽の矢を立てる。公証の場が東ベルリンでアメリカは国交を持たないためあくまでも民間人としてドノヴァンが交渉にあたることになった。

同じころ、東ベルリンで一人のアメリカ人大学生フレデリックプライヤーウィルロジャースがスパイ容疑で捕まり、ドノヴァンはアベル一人と、パワーズ・プライヤーの二人の交換に応じるようロシアと東ドイツを相手に交渉を始める。

てかさー、こっちはアベル一人なのに、交渉相手が違うとはいえ向こうには二人出させようなんてさー、ドノヴァンずりぃ~~~。さすが弁護士。でも東ドイツにどうやってうんと言わせるかっていうところはかなり見どころでしたね。あなたたちのせいでロシアのスパイが祖国に帰れなかったってなっちゃったらねぇ…知りませんよぉ…って、すごいね。

ドノヴァンとアベルの友情が素敵でした。国は敵同士なんだけど、お互いに自分の仕事に信念を持っていて、それを忠実に誠意を持って行うことができるという面で共通する部分があったのでしょう。ドノヴァンは初めからスパイであるアベルをぞんざいに扱ったりしなかったし、あくまでも自分のクライアントとして普段と同じように接していたのが良かったのでしょうね。アベルも変に小細工などせず素直に応じていましたね。

いざ交換となったときに、果たして東ドイツがプライヤーを連れてくるのかっていうところは結構ハラハラものでした。連れてくるなら時間に遅れるなよー、まったく。ぎりぎりまで悩んでいたのかな?アベルが祖国に帰ったら処刑させるのかとドノヴァンは心配していて、最後の最後に自分は結局この男を処刑させる手伝いをしてしまったのかもしれないと一瞬頭をよぎったのが分かりましたね。でも、そうはならなかったようで良かった。

始めのほうは結構静かな展開で画面も暗いし、眠くなってしまったのですが、緊迫したお話なわりに少しクスッと笑えるシーンなどもありました。ドノヴァンの奥さん役のエイミーライアンはちょっと意地悪そうな顔をしているので少しミスキャストだと感じました。

ドノヴァンは後にピッグス湾事件での人質返還交渉にも成功していると最後に文章で説明されていたんだけど、それって「ブリッジオブスパイ2」やん!作って!と思いました。ピッグス湾のはスパイじゃないけど。作る予定ないのかなぁ?



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