久しぶりのキャメロンディアス作品。久しぶりってワタクシが見に行ってなかっただけなんですが。フィルモグラフィーを見たら「ナイト&デイ」以来でした。共演がコリンファース、アランリックマンとくればもう見に行くしかないなぁと。コーエン兄弟が脚本ということでワタクシの好みとしてコーエン兄弟作品には当たり外れがあるので、ちょっとどうかなぁという部分はあったんですが。
億万長者のシャバンダー(リックマン)の絵画の鑑定士であるハリー(ファース)は、長年彼に虐げられてきた腹いせとしてモネの贋作を使った詐欺を思いつく。そのためにナチスからモネの絵を没収したアメリカ兵士を祖父に持つテキサスに住むPJプズナウスキー(キャメロン)を計画に誘い込む。
贋作の名人であるネルソン少佐トムコートネイにモネの贋作を書いてもらい、それをPJが祖父から受け継いだ本物と称しハリーが鑑定をして、シャバンダーに売りつけようという魂胆だった。しかし、ハリーはド天然のテキサスガールPJの行動に振り回され、シャバンダーが別の鑑定士マーティンスタンリートゥッチを雇ったことで計画が失敗しそうになってしまう。
まぁ、とにかく結構なドタバタコメディでコリンファースが一人でいつものようにクソ真面目な顔して演技してるのが笑えます。キャメロンは天真爛漫なテキサスのカウガールが非常に似合っていて、40歳という年齢ながらまだまだ“ガール”という呼び名が似合ってしまう雰囲気を兼ね備え、コメディセンス抜群でついでに抜群のプロポーションも惜しみなく披露してくれる。
クソ真面目なコリンファースの手に瓶がはさまって抜けなくなりつつキャメロンディアスと口論し、キャメロンディアスは捨て台詞を言い終わると同時に絶妙のタイミングでカウボーイハットをさっと頭に乗せる。この絶妙の間がパーフェクト。
ネットで見ると日本でもアメリカでもイギリスでも全然評価が良くないんですけど、ワタクシは面白かったです。あのホテルマンたちとのやりとりとかずっとくすくす笑っちゃったし、日本人は不快に思うであろうあの変な日本人もわざとあんなふうにしている設定だからワタクシは別になんとも思いませんでした。最後には彼らもちゃんと一枚噛んでたってのが良かったし。
クソ真面目なコリン、天真爛漫キャメロンに加えて、悪役のアランリックマンがまたね楽しそうに演じてますよね。彼のヘビのようなねっとり感とキャメロンのあっけらかん加減が不思議なケミストリーを生み出していました。
キャメロンがインタビューでこの2人と共演するのはちょっとビビったって言ってたけど、確かに典型的なアメリカ人タイプのキャメロンが王立演劇アカデミーだー、ロンドン芸術大学だーって言われたらビビるよねー。でもそこはもちろん彼女のキャラクターとこれまでのキャリアで堂々共演しちゃってる。コメディ作品で言えば彼女の方が先輩って言ったっていいくらいなんだからね。コリンファースとアランリックマンという男性陣に対して20代の小娘を持ってこなかったのも正解でしたねー。キャメロンくらいの年齢の人が演じた方がおじさん2人がほどよく紳士に見えるもの。
脚本もセキュリティー・ザ・ライオンはちょっとやり過ぎだったと思うけど、最後の騙しの展開も良かったし、実はハリーがやり手だったことも最後にニンマリさせてくれました。
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