今季二度目の二軍戦は前回と同じく親子ゲーム、昼は真夏、夜は晩冬、そんな寒暖差に体調が狂いそうな一日でした。
まず二軍戦はDeNAの投手陣が勝手にこけてくれたことで額面どおりには受け取れませんが猛打で圧倒しての勝利、しかし一番の収穫は岩下のピッチングでしょう。
度重なる故障、手術で出遅れた4年目に大きく開花をするのではないかと、そう期待させるだけの威力のあるストレートを見せてくれました。
その全てが140キロ台後半でただ数字が出ているだけではなくズドンという重さ、鉈で叩き潰すような迫力が感じられて魅力たっぷり、一分一秒でも早く一軍で見てみたいです。
まだ荒削りで抜けるボールも少なくありませんがストライクゾーンで勝負できるだけの破壊力がありますので、一軍のレベルを肌で感じさせることこそが急がれます。
先発、抑えのいずれで育てていくかも考えなければなりませんし、とにかく十八番の旬逃しだけはしないよう心の底から願ってやみません。
一方でガッカリとさせられたのは先発の佐々木で、着実に藤岡貴への道を歩んでいるようなピッチングでした。
5回3安打無失点と数字だけは立派ですがえげつない曲がりを見せたシンカー、あるいはスライダー、カーブといった変化球に二軍レベルの打者がボール球でも手を出してくれたからこそで、肝心のストレートは走らず、かつリリースポイントが一定せずにボール先行で苦しむ場面も多々あり、89球という球数がそれを物語っています。
投げ急いでいるようにも見えるフォームはためが無く、あれでボールに力が乗っているのか、かなり遠くまで飛ばされた打球もありましたので不安にもなります。
渡邉はまだしも土肥を一軍で先発させなければならない窮状も今日の佐々木を見ればなるほどと、投手コーチを含めて相当なてこ入れが必要でしょう。
二番手以降は山本がDeNAのスコアラーに「試合が長くなるな」と言われてしまいましたがカーブを上手く使ってまずまず、ボールもきていましたので打たれ出したら止まらないメンタルをどう鍛えていくのか、浦和番長になりつつある高野も然り、ストレートの力が戻ってきた阿部は変化球を低めに集められるかどうかにかかっています。

二軍戦も御前試合ともなれば一軍控え組と次が期待される面々が名を連ねるのは仕方がありませんが、どうにもグッとこないオーダーではあります。
ただ「じゃあ誰が」と問われてもなかなか名前が挙がってこないのも実情で、そもそもフレッシュな野手が足りていないことこそが問題でしょう。
その中で楽しみにしていた和田はスタメンはおろか試合前の練習でも守備につかずにボール回しだけに参加、どうやら左肘を痛めているようです。
今日は、と言いますか今日も代走での出場で、盗塁、悪送球で一気に三塁を陥れる脚力はワギータと命名されるだけのことはあるスピードを見せてくれました。
ただ故障もそうですが春季キャンプから3ヶ月以上も経って体つきが見た目で変わっていないのが不安材料ではあり、まずはヘルメットが似合うようになるのが目標です。
ここまでは先代の背番号122と似たような軌跡を描いてしまっていますので一年で切られてしまわないよう健全な技術は健全な肉体に宿る、次に会うときを楽しみにしています。
途中交代を含めればほぼ全員を使い切ったのであろう野手は、気になった点をいくつか指摘しておきます。
大嶺翔と伊志嶺、菅野は一軍でもっと打席をあげたい、我慢をして使い続ければ今のレギュラークラスにそう劣るようなことにはならないのではないかと思えるようなスイングをしていますし、このクラスの底上げがなければチームとして厳しい、そもそも気がついたときの打席で結果を出せというのも酷でしょう。
そういう意味ではベテランに頑張ってもらいたいですが根元の四番も無いでしょう、それであれば安田を据えるべきだと考えます。
高卒ルーキーですので楽な打順で、も分かりますが将来の四番を期待するのであれば今からプレッシャーに慣れさせることこそが教育、清宮に対する日本ハムはさすがです。
またスタメンに細谷、吉田の名が無かったのは井口監督の嗜好によるものなのか、今の一軍に求められるピースだと考えていただけにやや意外でした。
そして岡田が寂しい、周りがこれだけしっかりと捉えているのに詰まったような打球ばかり、今季で34歳、赤星の記録に届かないままに終わってしまいそうです。
試合後のサイン会では永野、肘井からサインをもらいました。
前回がボールボーイの成田、岩下、島、種市でしたが今回もボールボーイですと成田、高野、島、種市と被りまくるからか、永野、肘井、山本、原の4人です。
全員に石垣島でサインをもらっていますので誰がいいというのもなくありがたく頂戴、紫外線カットのケースに入れて玄関に飾らさせていただきます。

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◆5月18日(金) 千葉ロッテ−DeNA6回戦(ロッテ4勝2敗、11時、ZOZOマリン、1,134人)
▽勝 佐々木 7試合2勝2敗
▽敗 バリオス 3試合1勝2敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木、山本、岩下、高野、阿部—金澤、柿沼、吉田
DeNA バリオス、藤岡、笠井、田村—山本、亀井