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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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楽天koboを試す

2012-11-11 22:55:42 | 独り言

 

楽天koboで本を読み始めました。
とにかく家には本が溢れかえっていて置き場所に困っていましたから電子データで本が読めるようになればとは以前からの願いであり、よって電子ブックにもかなりの興味を持っていましたので、ここのところの急速な普及ぶりは自分にとっては大歓迎です。
それでも規格が統一をされていないことや、楽天koboの開始時の大混乱から二の足を踏んでいたのですが、楽天からモニタリングと称してのばらまき対象に入ったようで無償で送られてきましたので、その思惑に乗っかってのデビューです。
心配をしていた導入もwifi対応で導入マニュアルが梱包をされたモデルでしたので、何の問題もありませんでした。

肝心の読み心地ですが、思っていたよりは快適です。
フォントはサイズも種類も何通りかから選べますので、自分に読みやすい設定にすれば困ることはないでしょう。
コントラストもハッキリとしていますし、本体のサイズもちょうどよい感じです。
起動に30秒近くもかかるのがちょっとイラッとしますが、起動をしてしまえばページめくりなどの挙動に不満はありません。
電子ペーパーの性質からして一瞬に黒反転をしてしまうのですがさして気にはなりませんし、公称ほどではないにせよ電池の持ちもまずまずです。
通勤途中の読書といった自分の使い方であれば、おそらくは1ヶ月は余裕で持つものと思われます。
ただコミックは文字サイズも含めて拡大などができず、サイズ的にはむしろ読みやすいはずなのですがなぜか読みづらいので、残念ながらあまり実用的とは思えません。

そうなれば文字中心の書籍は紙の世界にはなかなかに戻れないと思いますが、このまま楽天koboでいくかどうかはまた別の話です。
世界標準規格の「EPUB3.0」を採用しているとは言いながらも楽天kobo以外の電子ブックで読めるわけではなさそうですから、楽天koboの発表の際に従来のRabooを統合させるとの話が結局は反古となったことからしても、商売として思わしくなければ楽天koboも容赦なく切り捨てられるでしょう。
そのあたりはAmazonのkindleも似たようなものかもしれませんが、楽天は前科があるだけに疑い深くもなります。

それでも現状ではkindleよりは楽天koboかなと、何となくそんな気がしています。
そのうちに対応をされるでしょうが対抗商品であるkindle Paperwhiteは内部メモリだけのようですし、発売前ですので使い勝手も分かりません。
楽天koboも蔵書の管理などはお世辞にも便利とは言えませんが、それでも生まれは海外でも育ちが日本であれば相応のアドバンテージがあるのではと期待をしています。
もっとも近日リリースのままで微動だにしないAndroidやPCのリーダーソフトが放置プレイをされれば、kindleにかなり気持ちが動くでしょう。
ファイル管理ソフトも実装して欲しいですし、何にせよ電子ブック難民にはなりたくはないので、事業の継続性が揺るがないことを願っています。

 

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西野がスタートラインに立つ

2012-11-11 17:07:19 | 千葉ロッテ

西野が支配下選手登録をされました。
これまでのピッチングからして遅すぎるぐらいの朗報ですが、5年目の来季は一軍を目指してプレーをすることになります。
新たな目標が定まりましたので若手のホープとして、西野にはとにかく頑張ってもらいたいです。

ロッテ 育成西野を支配下登録 (11/11 デイリースポーツ)

ロッテは11日、育成選手の西野勇士投手(21)を支配下登録することを発表した。
新背番号は67。
「やっとスタートラインに立てた。うれしいですが、ここからが本当の勝負。1軍で活躍できるように頑張りたい」とコメントした。
西野は富山・新湊高から08年のドラフトで、育成選手5巡目で指名された。
12年はイースタンリーグで1勝2敗、防御率3.94ながら、投球回数32イニングで31個の奪三振記録。
「フォークが武器。三振が取れる球です」と自信を口にする。
先発として1軍入りを目指す。

とにかく嬉しいの一語に尽きます。
その三振を奪えるピッチングは早くからロッテファンには有名でしたし、昨年などは浦和で20試合もの登板でも支配下選手登録が見送られましたので、かなりの落胆をしたものです。
そんなこんなで育成枠選手としての5年目などは想像ができなかったので今季が正念場だと見ていましたが、めげずに好成績を収めたのは見事でした。
記事にもあるとおりイニング数と同じぐらいの三振を奪える魅力が評価をされたのでしょうし、浦和ではそういった選手はそのほとんどが一軍を経験しています。
これからは打たれて覚えることも増えてくるでしょうから、そのためにも一日でも早く一軍を経験させてあげたいです。
武器であるフォークはもちろんのことストレートにも磨きをかけて、QVCマリンにデビューする日を楽しみに待ちましょう。

ちょっと可哀想なのが黒沢で、これで育成枠選手はただ一人となってしまいました。
今年のドラフトでも育成枠選手の指名が無かったために球団としては制度の利用を止めるのではないかと、よって黒沢も支配下選手登録をされるだろうと思っていたのですが、まだまだその域ではないと判断をしたのか、あるいは今後の補強を考えての様子見なのかもしれません。
黒沢もかなり評価が高いようですので、来春に枠の余裕があれば充分に支配下選手登録は狙えるはずです。
一人だけ重い背番号を背負うのは辛く寂しいでしょうが、その悔しさをバネに大きく育ってくれることを願っています。

 

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仕上げの西九州 おみやげ篇

2012-11-10 13:30:24 | 独り言

 

やや低調な収穫が続いたおみやげも、この旅ではかなり盛り返しました。
記念スタンプも色紙の半分以上を占めましたし、飾り棚に飾れるようなおみやげも今回は多かったです。
どうしても最近はお菓子やご当地キティちゃんにワンピースなど自分の嗜好に合わないものが増えてきているので、こうやって地道に探していくしかありません。

まずは吉野ヶ里の置物です。
完全に守備範囲外ではあるのですが、逆に言えば二度と足を運ばないであろうことから手を出してみました。
見るからに遺跡ですといった雰囲気が異質な感じがありますが、まあそれもありでしょう。

佐賀城では小冊子を二冊です。
両方ともにタイトルと中身はそぐっておらず、ちょっと肩すかし気味ではあります。
古文書や刀剣、鎧、茶碗、着物などの史料館に展示をされるようなものの写真が中心で、読み物といった構成ではありません。
見本があったのでそれが分かっていて買ったのですが、タイトルだけで買ってしまえば失望が強いように思います。

名護屋でも小冊子ですが、小冊子と呼ぶのが申し訳ないぐらいのボリュームです。
オールカラーで名護屋城の史跡や各大名の陣屋跡などが紹介をされており、これで1000円ですからかなりの太っ腹と言ってよいでしょう。
名護屋城博物館も入館無料でしたし、名護屋には好印象です。

唐津では唐津城の通行手形と一筆箋、そして唐津くんちの曳山の絵皿です。
どうにも城跡であってもその城のおみやげが無いケースが少なくありませんので、中学生チックな通行手形があるだけでも御の字かもしれません。
また絵皿はできれば唐津の文字を入れて欲しかったかなと、そこだけが残念ではありました。

鬼洋蝶の凧のミニチュアと城下町の絵地図、そして異国情緒がたっぷりな絵皿は平戸のおみやげです。
凧は実際に飛ばせそうなぐらいのサイズのものもありましたが、飾れるぐらいのものを選んだのは自分にとっては必然です。
絵地図は平戸城で性善説に則った売り方をされていたもので、また絵皿も飾り棚にいい感じに並んでくれるでしょう。

島原ではうちわですが、これは島原城の天守閣で配られていたものです。
普通に買えば300円から500円ぐらいの値がついてもおかしくはないものですから、これまた太っ腹ではあります。
無造作にダンボール箱に入れて置いてあったものでお一人様一つ限りの但し書きだったので正直に一つだけもらってきたのですが、帰り際に聞いてみたらいくらでもどうぞと言われましたので、飾るための分にもう一つだけ頂戴をさせていただきました。

平戸の鬼洋蝶に対抗をすべく、五島ではバラモン凧のプレートです。
こちらももう少し大きなものがあったのですが、飾り棚には大きすぎるのでこのサイズにしました。 
しっかりと五島の文字も入っていますし、かなりのお気に入りです。

そして日本100名城スタンプです。
今回は名護屋城、吉野ヶ里、佐賀城、平戸城、島原城と5つのスタンプをGETして、九州の16城を制覇しました。
いつもどおりに中央に押すのが難しかったですが、こうやって並べてみると壮観です。
四国は既に制覇をしていますので次のターゲットを東北にするか中国にするか、来年の夏に向けていろいろと試行錯誤をしようと思います。


【2012年9月 佐賀、長崎の旅】
仕上げの西九州
仕上げの西九州 旅程篇
仕上げの西九州 旅情篇
仕上げの西九州 史跡巡り篇 佐賀の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 名護屋、唐津の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 平戸の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 島原、大村の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 五島の巻
仕上げの西九州 グルメ篇
仕上げの西九州 スイーツ篇

 

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2012年通信簿 19 唐川侑己

2012-11-10 12:33:01 | 千葉ロッテ

19 唐川侑己 投手 23歳 年俸5450万円

【2012年成績】 12試合 8勝2敗0S 防御率2.66 84回2/3 81被安打 4被本塁打 15与四球 2与死球 32奪三振 被打率.256

同い年の藤岡と競い合って成瀬も加えた三本柱の一角として期待をした唐川でしたが、5年目の今季もシーズンを通しての活躍ができませんでした。
7月上旬に登録を抹消されたまま最後まで戻ってくることはなく、この唐川の離脱が一気にローテーションを苦しくしてしわ寄せを全体に及ぼしたことは否めません。
ブルペンに入ったといった情報も流れましたが状態が思わしくなかったのか、それとも大事をとったのか、あるいは投げたくなかったのかは分かりませんが、右肘内側靭帯炎がどういった症状なのか、手術をしなくても治るものなのか、当初は肩痛とも言われていましたので完全に情報不足です。
これで来季の開幕に間に合わないようであれば伊東監督の目算もかなり狂うでしょうから、石垣島で無事な姿を見せてくれることを祈っています。

とにかく唐川にはしっかりと体を作ってくれ、としか言いようがありません。
打球処理をミスっての骨折などはどうにもなりませんが、中継ぎ陣とは違って基本的にはしっかりと間隔を空けてもらって甘いのではないかとすら思えるローテーションを任されているのですから、こういった故障の責任の大半は唐川自身にあると言ってよいでしょう。
春季キャンプでの投げ込み指令をスルーするなど自分をしっかりと持っているという美点は、しかし一歩間違えば自分を甘やかす欠点にもなりかねませんから注意が必要です。
肩肘の故障であれば走り込むことはできるのではないかと、全体練習には参加できずともグラウンドを走っている姿を見せることもチームの顔たる唐川の大切な役目だと思うのですが、秋季キャンプへの不参加を見れば浦和でもどういった練習をしていたのかが心配になってきます。
禍を転じて福となす、とばかりに藤岡や益田がビックリな下半身となっていればいいのですが、しかし黒木ロードならぬ唐川ロードといった話は聞こえてきません。

僅か12試合の登板ながらも8勝は昨年の12勝に次ぎますし、勝率8割に貯金6は立派なものです。
それだけに最多勝をも狙えると期待をしていましたので、あまりにもったいないリタイアでした。
もっとも数字ほどに内容が伴っていたかどうかと問われれば微妙さが漂い、お立ち台で唐川が無様なピッチングで申し訳ありません、といったようなことを口にしたのは複数回に及びましたので、本人もどこかしっくりとこないところがあったのでしょう。
バッタバッタと三振を奪うタイプではないにせよ、今季の奪三振率はこれまでの半分ぐらいでしかありません。
かなり早い段階で何らかの違和感を覚えていたのかもしれず、それもあって打たせて取ることで球数を減らそうと考えてのことかもしれませんが、しかし昨年に比べて顕著に球数が減ったようにも見えませんのでよく分からないのが正直なところです。
どうにも若さが感じられないところが変わらないままの唐川が足踏みを続けるようであれば先行きが暗くなってきますので、この8勝をまずまずだとは思わずに悔しいと歯がみをする唐川であってもらいたく、体調を万全とすることがもちろん第一ではありますが、停滞気味のロッテのエース争いに向けて大きく踏み出す来季としてもらいたいです。

2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 5450万円 → 5000万円 (▼8%)

 

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元ロッテ戦士に朗報は届くか

2012-11-09 21:44:09 | 千葉ロッテ

Kスタ宮城で第一回のトライアウトが開催をされました。
ロッテを戦力外となった選手のうちで参加をしたのは林、松本、秋親、山口、渡辺正、南竜、生山の7人で、山本一、光原、石田、鈴江、的場、木本の姿は見られなかったようです。
渡辺正などはスタッフとして球団に残るのではないかと思っていただけに意外でもあり、また木本にはどこかでプレーを続けて欲しかったので残念ではあります。
そして過去にロッテに在籍をした選手でも亮寛、小林憲、橋本、柳田が顔を見せて、NPB復帰への執念を感じさせてくれました。

林啓介 遊飛 中安 遊飛 三振
松本幸大 三振 右飛 三振 四球
山田秋親 二ゴ 四球 一ゴ 三振
山口祥吾 三飛 左飛 二ゴ 四球
小林亮寛 三振 左飛 二安 二ゴ
小林憲幸 四球  遊ゴ 四球 右飛
渡辺正人 四球 死球 遊ゴ 四球 四球 三振 左飛
南竜介 中安 三ゴ 四球 四球 投ゴ 中安 右飛
生山裕人 二安 一ゴ 三振 遊ゴ 二ゴ 三飛 四球
橋本将 四球 三振 遊飛 三振 二ゴ 遊飛 三飛
柳田将利 遊ゴ 三邪 三振 一ゴ 二ゴ 右2 左安

投手は打者4人に対して、そして打者は7打席でのシート打撃がトライアウトの舞台です。
選手たちからすればこの少ないチャンスをものにしようと必死でしょうが、しかし相対する投手、打者によって有利不利がどうしても出てきますので相対評価は難しく、よって各球団の編成担当は目に見える結果ではなく全体的な動きを総合的に判断をするのだと思います。
それでも打たれるよりは抑える、抑えられるよりは打てるに越したことはありませんから、悲喜こもごもの数時間だったでしょう。

どうしても目立つのは四死球が多いことで、投手は打たれたくないと力むことが理由なのか、あるいはコントロールがままならないからこそ戦力外となったのか、いずれにせよ打者からすれば勘弁をして欲しいというのが本音でしょうし、4四死球の渡辺正は気の毒ですらありました。
まさかオールスター戦のようにボール球に手を出してしまえば結果的に自分の首が絞まりますので、ジリジリとしながらボールを見送ったのだと思います。
この中で声がかかるとすればシートノックで強肩を披露したらしい南竜ぐらいではないか、とは勝手な想像ですが、いずれにせよかなり厳しいことは間違いありません。
今日に藤田がヤクルト、久本が広島に決まりましたし、明日以降にロッテも小林宏、G.G.佐藤、佐伯のテストを行いますから、可能性の高い選手はトライアウトに参加をするのではなく個別に各球団でのテスト、交渉が進んでいくのがNPB復帰への王道となりつつありますので、あるいは編成担当が足を運ばなかった球団もあったかもしれません。
それでも僅かな可能性に賭けて参加をした選手の中から一人でも合格者が出ることを祈っていますし、磨けば光る原石を松本SSVらが見つけ出してくれることを願っています。

 

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2012年通信簿 18 藤岡貴裕

2012-11-09 00:37:31 | 千葉ロッテ

18 藤岡貴裕 投手 23歳 年俸1500万円

【2012年成績】 21試合 6勝7敗0S 防御率3.36 115回1/3 113被安打 9被本塁打 51与四球 4与死球 83奪三振 被打率.262

藤岡のルーキーイヤーは、なかなかに評価の難しいシーズンとなりました。
ドラフト1巡目ながらも大卒ルーキーと考えれば立派な数字ですが、しかしスーパールーキーと考えれば物足りなさがあります。
期待はしていましたが計算はしていなかった藤岡が開幕ダッシュを見せたことで夢を膨らませすぎたのかもしれず、しかしそれでも数字がどうのという以前にピッチングスタイルが気に入らなかったりもしていますので、おそらくは本人にとっても不本意な一年を来季にどう活かすのか、どう挽回をするのかに注目です。

春先はその期待に違わぬ見事なピッチングで、プロ初先発をプロ初勝利で飾り、三戦目には完投勝利、5月を終わったところで4勝1敗でしたので新人王は確実だと思っていました。
しかし6月に入ってから全く勝てなくなり、二軍落ちも経験をしての6勝ですので期待外れと見る向きも多いでしょう。
それでも規定投球回に足りずとも100イニング以上を投げて防御率は3点台の前半ですし、もう少し打線の援護があれば10勝には手が届かずとも近いところまではいったでしょうから、まずまず先発としての役割は果たしてくれたと思います。
ですからあまりに出足が良かったことでハードルを上げすぎたところを差っ引いて考えれば、まあこんなものなのかもしれません。

しかしやはり不満が残るのは、そのメリハリのない投球内容です。
アマチュア時代のMAXなどは神宮ですから眉唾に考えていましたし、Kスタ宮城もかさ上げ気味ですのでプロ初先発のときの150キロも額面どおりに受け取ってはいませんが、それでも数字を見ずともストレートの伸びは前評判どおりの藤岡でした。
ところが登板を重ねていくうちにそのスピードが失われていき、130キロ台半ばのスピードガンに愕然とするような停滞ぶりが悩ましかったです。
そのためか変化球中心の組み立てとなり、慎重になりすぎてカウントを悪くして歩かせる、ストライクを欲しがったところを痛打されるという絵に描いたような炎上ぶりで、やたらと球数の多いイライラとさせるピッチングはもちろんのこと、精緻なコントロールが武器ではないにせよチームトップの55与四死球は意外だったとしか言いようがありません。
もちろん疲れもあったでしょうし、その入札を渋っていた自分の気持ちが変わったきっかけとなった張り詰めるような尻がいつの間にか小さくなってしまったことからしても、プロの洗礼、その厳しさを体いっぱいに味わうことになった一年だったと思います。

ご多分に漏れず、藤岡もストレートの力を取り戻すしか復活の道は無いと考えます。
中後ほどにコントロールに難があるわけではありませんので、腕をしっかりと振り切ることを優先すべきでしょう。
同じようにややアバウトな益田の高めに抜けたストレートに打者がなぜ手を出してくれるのか、そこを藤岡には考えてもらいたいです。
抜いたようなボールをあまり投げませんので緩急もつきませんから、今のスピードであれば簡単に見極められてしまいます。
もっとマウンド上での躍動感が欲しいですし、辛そうな表情で投げる藤岡を見たくはありません。
その素直そうな顔つきから自分を出すことを抑えているのではないかとも思いますので、来季は「カムバック藤岡」をスローガンにして欲しいぐらいです。
この程度の成績で終わる藤岡ではないはずですから、二年目のジンクスならぬ二年目のジャンプに期待をします。


【オリオン村査定】 1500万円 → 2100万円 (△40%)

 

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功名が辻(四)

2012-11-08 20:45:41 | 読書録

功名が辻(四)

文藝春秋

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関ヶ原の戦いにおいて戦場ではさしたる武功もなかった一豊ですが、しかし小山評定にて居城である掛川城を差し出した一言が家康に大きく利したこともあって、戦後に掛川六万石から土佐九万八千石、後の高直しで二十万二千六百石の大大名に出世をします。
しかし旧領主である長宗我部氏の中核をなしていた一領具足の反発を怖れてお国入りがなかなかに進まず、ようやくに土佐に足を踏み入れて高知城を築いた後も反乱を抑えるのに東奔西走して、そして最後は種崎磔刑でようやくに表面上の平穏を手にすることができました。
しかし土佐藩主としての一豊の治世は僅か5年で終わり、61歳でこの世を去ります。
千代は一豊のいない土佐から離れて京都にて退隠生活を送り、そして一豊と同じ61歳で人生の幕を降ろしました。

予想どおりと言えば、まあ予想どおりの結末です。
土佐藩主となった一豊は以前の律儀さとは違う顔を見せて力で一領具足を押さえつけましたので、こう描くしかなかったのでしょう。
これまでは千代の助言を忠実にこなすことで立身出世をしてきた一豊だっただけに、ここで一豊が千代の言うことを聞かなくなったとしなければ都合が悪くなります。
「伊右衛門は、千代の作品といっていい」「千代以外の女性を妻にすれば伊右衛門は一国のあるじどころか、小城のぬしにもならなかったであろう」、作者は一豊の人生をそう締めくくるとともに、作中でも「おれが馬鹿で無能だからか」「早く申しますと、左様なことになります」との会話にてとどめを刺す念の入りようです。
純粋な物語としては面白いながらも、あまりに千代を持ち上げるための一豊の扱いがさすがに不憫に過ぎて、かなり後味の悪い功名が辻でした。


2012年11月8日 読破  ★★☆☆☆(2点)

 

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2012年通信簿 17 成瀬善久

2012-11-08 00:04:56 | 千葉ロッテ

17 成瀬善久 投手 27歳 年俸1億3000万円

【2012年成績】 28試合 12勝11敗0S 防御率2.83 200回2/3 176被安打 21被本塁打 34与四球 2与死球 122奪三振 被打率.234

夏以降に調子を落とすのは井口の代名詞のように思われていますが、さりげなく成瀬も昨年に続いてシーズンのスタミナ切れをやらかしてくれました。
今度こそ、今度こそと何度目かを忘れるぐらいの出足の好調さにロッテのエースがようやくに誕生かと喜んだのもつかの間で、最多勝争いどころか終わってみれば貯金はギリギリの1つしか残らず、ロッテなエースと揶揄をされるようなシーズンが続いています。
7月までの10勝4敗の成瀬と8月以降の2勝7敗の成瀬のどちらが本当の成瀬なのか、きっと両方ともが成瀬なのでしょう。
来季は節目の10年目となりますので、念仏のように繰り返している今度こそが実現をするような、そんな2013年であって欲しいです。

夏までは文句なくエースの風格を見せてくれた成瀬です。
打線の援護が無くとも粘り強いピッチングでチームを支えて、頼もしさがにじみ出ている感じすらありました。
三振が少ない試合も珍しくはなくなって快投といったイメージは薄れつつありましたが、勝つことが第一と常に口にしていた成瀬らしい試合運びに拍手を送った自分がいます。
あれでもっと打線が援護できていればそれこそ無敗で前半戦を終えられたかもしれず、そういう意味では気の毒なところもあった成瀬です。
ところが8月に入ると人が変わったように打たれ始めて大量失点が続き、特筆すべきはその被弾の多さでしょう。
7月までは129回1/3で6発ですので1試合換算にすれば0.4本に過ぎなかった被弾が、8月以降は71回1/3で15発ですので1試合換算で1.9本と5倍近くに増えたわけで、分母が違うにしてもあまりに異様すぎる豹変ぶりはそうは言いながらも疲れだけでは説明をできそうにもありません。
そもそもがここ数年は被弾が多い成瀬ではあるのですが昨年は満遍なく打たれましたし、29発を喰らった一昨年はむしろ春先の方が打たれましたので、今季の成瀬に何があったのか、単なる巡り合わせなのか必然なのか、本人がどう考えているかを激しく知りたいです。
あまりに打線が湿っていたので1点を惜しんで大量点を失うなんてことはよくある話ですが、それなりに援護をもらった試合も比例をするかのように失点をしていましたのでただ単に調子が落ちたのではないかとしか言いようがなく、とにかく天国と地獄のような今季の成瀬でした。

リーグトップの投球回はベンチの配慮を考慮しても立派な数字ですし、主戦になってからの6年間で故障らしい故障をしていない成瀬はそれだけでエースを名乗る資格があります。
あまりに終盤戦が酷すぎたので信じられないぐらいなのですが、あの無双だった2007年を除けば2点台の防御率は初めてだったりもします。
もちろん低反発球による投高打低を差っ引かなければならないですし、規定投球回に達した投手の中では下から2番目ですので誇れる数字でもないのですが、それでも成瀬がいたからこそギリギリで踏ん張れたローテーションであることは間違いありません。
好意的に見ればちょっと早めに入れすぎた鞭の影響で微妙に何かが狂ったのではないかと言えなくもありませんが、ミリオンダラーズである以上はそんな言い訳もできないでしょう。
特定のチームに打ち込まれているわけでもありませんし、左打者は珍しくもきっちりと抑えましたし、下位打線へのポカも減りましたし、あともう少しな気もします。
とにかく打たれれば太っているのが悪いだの、陰気な顔つきが気に入らないだのと言われてしまいますので、そうならないよう来季は15勝を目指して頑張ってもらいたいです。

2007年通信簿
2008年通信簿
2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1億3000万円 → 1億3000万円 (±0%)

 

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伊東丸が出航

2012-11-07 22:16:11 | 千葉ロッテ

難航をしていた組閣もここにきて五月雨式にピースが埋まっていき、そして今日に正式発表となりました。
頭数的には監督も含めての9増9減の±0ですから心配をしていたよりはまとまったかなと、そんな感じがあります。
これが伊東監督の目指す守りの野球にそぐったコーチ陣なのかなとの思いはありますがそれなりのビッグネームは集まりましたので、あとは同じ方向を向けるかどうかは伊東監督の腕次第、ヘッドコーチを置かないことからしても文字どおりの伊東丸の出航に期待をしたいです。

ロッテ新スタッフ発表、9人が新加入 (11/7 サンケイスポーツ)

ロッテの来季コーチングスタッフが7日、発表された。
伊東勤監督も含め、9人が新加入、5人が配置転換、今季と変わらないのは1軍の佐藤兼伊知コーチ、2軍の青山監督、川越コーチの3人だけと、大幅刷新になった。
コーチングスタッフは以下の通り。

【1軍】
○監督・伊東勤(50)、
○投手コーチ・斉藤明雄(57)、
○ブルペンコーチ・川崎憲次郎(41)、
○バッテリーコーチ・中村武志(45)、
○打撃コーチ・立花義家(54)、
○打撃コーチ・堀幸一(43)、
内野守備走塁コーチ・佐藤兼伊知(53)、
○外野守備走塁コーチ・清水雅治(48)、
△フィジカルコーチ・大迫幸一(59)。

【2軍】
監督・青山道雄(52)、
○投手コーチ・小谷正勝(67)、
投手コーチ・川越英隆(39)、
△バッテリーコーチ・山中潔(51)、
△打撃コーチ・長嶋清幸(50)、
○内野守備走塁コーチ・松山秀明(45)、
△外野守備走塁コーチ・大塚明(37)、
△育成担当コーチ・吉鶴憲治(41)。

なお、佐藤兼伊知コーチの背番号は「83」から「81」に変更となった。(○は新任、△は配置転換)

こう見てみると、かなり徹底をした入れ替えです。
佐藤コーチが一軍に残ったのは全てが新任ではチーム状況を把握するのに時間がかかるのが理由ではないかと思われますので、おそらくは三塁コーチャーは清水コーチでしょうし、それがなければ本来は松山コーチが一軍担当だったのかもしれません。
ここまで顔ぶれが変われば野球への取り組み方にも動きと言いますか新しい流れができるのではないかと、そんな期待をしたくもなります。
逆に言えば一歩間違えば空中分解をしてもおかしくはない布陣とも言えますので、あまり焦らずに方針をチームに浸透させていくのがよいのではないかと、そういう意味では肝となる成瀬とベテラン勢がこの秋季キャンプに不参加であることがやはり惜しいと言いますか、ちょっと中途半端な感じもあります。
もっとも外堀をまず埋めてからとの発想であればそれはそれで一つのやり方ですので、「二軍の打撃コーチは長嶋だけかよ」「もう一人でも若手OBが入閣をすれば完璧だったのにな」などの思いはとりあえず封印をして、伊東内閣が高い支持率でシーズンを乗り切れることを願いましょう。

今江、国内FA権行使せず残留 (11/7 スポーツ報知)

ロッテの今江敏晃内野手(29)は7日、秋季キャンプが行われている千葉県鴨川市で、今季初取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留することを表明した。
今江は日本一になった2010年に打率3割3分1厘、10本塁打、77打点をマークしたが、ここ2年は打撃3部門でいずれも成績を落としており「去年、ことしと納得のいく成績を残せなかった。来年はロッテに貢献したい」と意気込みを語った。
ただ、来年以降については「他球団の意見も聞いてみたい」と、権利行使に含みを持たせた。

コーチ人事が固まりましたので、次は選手補強となります。
懸案の今江はFA権を行使せずの残留が決まったようで、まずは一安心といったところです。
もっとも今季の成績であれば手を挙げても声がかからない可能性が高かっただけに、それでも西岡の動向をもう少し見るのではないかと思っていましたので、意外に早く決着をしたところに今江らしい爽やかさという名の淡泊さを見たような気がしないでもありません。
他にも「ロッテでやり残したことがある」とのコメントも目にしましたが、日本シリーズで2度のMVPを獲得した今江のやり残したことが何なのかが気になりますし、もしそれがタイトルであれば来季に高い目標に向かってプレーをする今江に期待をしたいです。
ただやはり流出に備えて後継者のことは考えなければなりませんので、この秋季キャンプで若手が台頭をしてくれればそれが一番ですし、また足りていない右の内野手の補強としての小窪を検討してくれないかなと、篠田が左膝の手術をするとのことですので吉見を軸とした複数トレードがあればいいなと思ったりもしています。

西岡は虎…ロッテ伊東監督「中島獲って」 (11/7 日刊スポーツ)

ロッテ伊東勤新監督(50)がメジャー移籍を目指し、海外移籍が可能なFA権を行使する西武中島裕之内野手(30)の獲得参戦を6日、熱望した。
西武監督時代にレギュラーに抜てきした中島に対し「うちには右の大物打ちがいないから、ぴったり当てはまる。チャンスがあるなら参戦したい」と公言した。
チームはツインズからFAとなった西岡の獲得交渉を行ったが、阪神が圧倒的リード。
今後の状況を見て、中島の獲得をフロントに要望する可能性も出てきた。
伊東監督の戦力補強への思いがあふれ出た。
西岡との交渉から一夜明けた中で、口にしたのは西武監督時代にレギュラーに抜てきした中島の名前だった。
「中島にも(獲得へ)行ってほしいね。うちには右の大物打ちがいないから、ぴったり当てはまる。まだ目玉的な補強もないから、チャンスがあるなら、ぜひ参戦したい」。
フロントにはまだ要望は出しておらず、個人的な思いという段階。
それでも「それとなく振ってみようと思う」と今後、検討していく姿勢を示した。
中島は昨オフに実現しなかったメジャー移籍が最優先の希望。
ただ大リーグ球団との交渉が不調に終わった場合は、日本球界残留の可能性もゼロではない。
西武も宣言残留を容認することも示唆している。
だが可能性があるならば、見過ごすつもりはない。
「希望がメジャーということは分かっている。でも今年みたいな(ヤンキースとの交渉が決裂する)形になるなら、ぜひ、うちもという感じでやってほしい」と思いが高まった。
フロントは現在、西岡の復帰を最優先に動いている。
前日5日の交渉で「人間なので情も出てくる。ロッテには育ててもらったので、一番悩むところ」と言わせたが、阪神が圧倒的優位な状況には変化がない。
西岡の獲得が失敗に終わった時には、伊東監督が望む中島獲得のBプランへのシフトチェンジを検討する可能性が出てきた。
「クリーンアップなら3番から5番まで、どこでもできる。軸がビシッとできる」。
西武の黄金時代を選手として、指揮官として担ってきたからこそ、戦力が必要なことは熟知している。
だからこそ、中島へのラブコールをあえて発信した。

そして伊東監督は、どう見ても無謀としか思えない補強を口にしたようです。
ある意味で中島の育ての親とも言える伊東監督だからこその思いなのかもしれませんが、柄の悪い選手は嫌いだという自分の嗜好は置いておくとしても、今季に2億8000万の中島を獲るだけの資金力があれば西岡にもっと突っ込むでしょうし、さすがにどうあがいても手の届くところにあるとは思えません。
そうやって球団の懐事情を考えて諦めてしまうのは悪い癖ではあるのですが、現状維持であったとしても2億8000万は日本人選手では球団史上最高額ではないかと、昨年に鳥谷獲りなんて話題が出たときに鼻で笑うロッテファンがほとんどだったのはあまりに現実離れをした話だったからでしょう。
伊東監督が西武と喧嘩別れをした原因の一つに戦力補強の要望を蹴られたことが挙げられているようですが、この報道を見た中村球団社長や林球団運営本部長がどういったリアクションをとるのか、のっけからボタンの掛け違えとなってしまうのは困りますので、あまりこのネタを引きずりたくはありません。
あるいは西岡の阪神入りをソフトランディングさせるための、西岡にその口実を与えるための親心なテクニックであれば思わず唸ってしまいますが、伊東監督にそんな義理はないでしょうから松坂の名前も出していることからしても素で補強を望んでいるのではないかと、その気持ちが痛いほどに分かるだけに辛いところです。

今江の残留が決まったところで何なのですが、伊東監督がその今江やサブロー、井口らにさして期待をしていないのではないかと思われる節もあります。
中島はともかくとしてもG.G.佐藤のテストの際にも同じように右の大物打ちがいないから、といったようなことを口にしていましたので、あるいは面白い展開になるかもしれません。
このあたりの選手を他の選手と平等に競わせるようなことになれば、一気にチームが活性化をすることが期待できます。
もちろん不穏な空気が流れる可能性もありますので両刃の剣ではあるのですが、そのぐらいの気概を持ってやらなければチームの大改造などは夢物語です。
ベテラン勢を集めて特別扱いはしない、と言い切った伊東監督がその言葉どおりの選手起用をしてくれるのではないかと、かなり楽しみになってきました。
その競争の中でベテラン勢が経験を活かして若手を蹴散らす構図、あるいは伸び盛りの若手が勢いでベテラン勢を凌駕する構図、そのいずれでも構いませんので、とにかくこれまでとは違った野球を見せてくれればどういった結果になろうとも受け入れる覚悟はあります。
伊東丸がどこに向かって進んでいくのか、今後のその舵取りからなかなかに目が離せそうにもありません。

 

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2012年通信簿 16 中後悠平

2012-11-07 00:27:04 | 千葉ロッテ

16 中後悠平 投手 23歳 年俸1500万円

【2012年成績】 27試合 2勝0敗0S 防御率4.87 20回1/3 21被安打 1被本塁打 13与四球 4与死球 15奪三振 被打率.276

こんなに投げていたのか、これが正直な感想です。
夏前に登録を抹消して一軍に戻ってくることが無かった中後が27試合にも登板をしていたことが、西村ロッテの象徴だったのかもしれません。
しかしそれだけ投げていても春先しか印象に残っていないのが中後の現実で、2勝をしたものの厳しいルーキーイヤーだったと言ってよいでしょう。
どうやら故障でもしたのかシーズン終盤には浦和での登板もありませんでしたし、フェニックスリーグにも秋季キャンプにも不参加ですので、かなり厳しい立ち位置にいます。
こうなったら一からやり直しで先発を目指して欲しいと、そのフォームに惑わされずに大きく育てて欲しいです。

とにかく角度のあるストレートが持ち味だった中後が130キロ台後半がせいぜいとなった時点で、この成績は必然だったのでしょう。
その角度を活かしてのことだったのでしょうがスライダーばかりを投げさせた里崎のリードもちょっと疑問でしたし、これでは育つものも育ちません。
足の踏み出し位置を変えることでコントロールが良くなったと言われたのも一瞬で、イニング数に近い与四死球の代償がスピードであれば完全に赤字決算です。
浦和でも8回で10奪三振ながらも9与四死球で、そして悲惨とも言える13失点ですので本人もかなり打ちのめされたことと思います。
その強気の性格と逃げのスタイルがかみ合わなかったことも災いをしたと思いますので、やりたいように伸び伸びとさせることが復活への最善策かもしれません。
とにかく細かいことを言ってちまちまとさせればさせるほどに持ち味を無くしてしまいそうですので、優等生の藤岡とは対極の中後といったキャラクターでお願いをしたいです。
あの角度だからこそ右左に関係なく内角を攻めて欲しいと、言葉を選ばなければ死球こそが勲章ぐらいに思ってやっていってもらいましょう。


【オリオン村査定】 1500万円 → 1500万円(±0%)

 

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仕上げの西九州 スイーツ篇

2012-11-06 15:59:05 | 独り言

 

今回の旅もスイーツはてんこ盛りです。
疲れた体に貴重なエネルギー源ですし、グルメよりもお手軽に楽しめる利点があります。
なかなか狙ったものが単品売りをしていなかったりと思うようにはいかないのが玉に瑕ではありますが、このスイーツ狩りは止められそうにもありません。
この佐賀、長崎にも美味しいスイーツに巡り会えて、ちょっと幸せな気分に浸っています。

まずは丸ぼうろです。
佐賀の銘菓とは知らなかったのですが、代表的な菓子のようで駅前に大きな看板が出ていました。
このパサパサ感は正直なところあまり好きではないのですが、何だか懐かしい味がします。
一般的にはたまごボーロの方が名が通っているように思いますが、やはり丸ぼうろが一番です。

切り羊羹も佐賀の銘菓で、小城羊羹とも呼ばれているようです。
表面を砂糖の小さな粒が覆っているのが特徴的で、噛むとシャリシャリ感があります。
しかし中身はもっちりとしていて不思議な感触で、このあたりは好き嫌いが分かれそうな気がしますが、自分はちょっと苦手でした。
上品な甘みではあるもののその甘みがやや濃すぎるかなと、もっと疲れているときであればはまったかもしれません。

鹿島ではシンボルであろう鹿島城の赤門を冠としたお菓子が二品、まずは赤門萬寿です。
三種類の味があったのですが選んだのは抹茶で、ごく普通の饅頭なのですが甘みとほのかな渋みがマッチして美味しかったです。
つぶつぶな歯ごたえがあったのですが正体が分からず、そこだけがモヤモヤとしています。

もう一品は赤門サブレで、しかしこちらは普通のサブレではありません。
どちらかと言えば焼き菓子のような感じで、もなかの中にサブレが入っているような不思議なお菓子です。
表面にはスライスをしたアーモンドが乗っていて、香ばしさと歯ごたえのハーモニーが見事でした。

鶴屋は創業400年を越える老舗で、佐賀では代表的なお菓子屋さんです。
お菓子屋さんと呼ぶのが申し訳ないぐらいで、そしてまずは鶴まんです。
オーソドックスな白あんを使った饅頭ですが、日本茶と合わせればもう最強でしょう。

小判はその形からそう名付けられたのでしょうが、こしあんをくるんだ焼き菓子です。
感触としてはパイ生地のような歯ごたえで、これも日本茶によく合います。
見た目はかなり甘そうなのですが実際は控えめで、小ぶりですので二三個は軽くいけてしまうでしょう。

肥前ケシアドは不思議なネーミングですが、Quesiadoは英語というわけではなさそうです。
どうやらポルトガルの銘菓の「ケイジャーダ」が由来のようです。
カボチャあんは初めての体験で、ほのかにチーズの味がしたのは気のせいかもしれません。
かなり面白い味わいで、リピータがかなり多いとのことです。

こちらは甘夏ソフトクリームで、名護屋の桃山天下市で売っていたものです。
甘夏が名護屋の名産かどうかは知りませんが、あまりの暑さに思わず手が出てしまいました。
ソフトクリームではありますがどちらかと言えばシャーベットで、なめらかさではなく氷の粒が入っている爽のような舌触りです。
ほどよい酸味が甘みを引き立てて、疲れた体に心地よかったです。

唐津では曳山せんべいです。
唐津くんちの曳山が焼き印をされている、いわゆる瓦せんべいです。
見てのとおりの巨大さで、瓦せんべいが好きな自分にはたまらない食べごたえでした。

平戸では楠ドーナツで、おそらくは別に銘菓でも何でもないのでしょうが、これがかなり美味しかったです。
揚げていないドーナツで焼き菓子なのでしょうが、甘みを抑えたレモンクリームがふんわりとしたドーナツ生地にアクセントになっています。
それなりのボリュームがあったのですがあっという間に食べきってしまい、もう一個を食べたい誘惑を抑えるのが大変でした。

松浦資料博物館の閑雲亭では、抹茶と烏羽玉をいただきました。
トップの写真がその閑雲亭で、門外漢の自分には全く分からない世界ではあるのですが、鎮信流の抹茶だそうです。
烏羽玉は平戸の銘菓で、黒胡麻の入ったこしあんを求肥でくるんだもので、その周りを和三盆糖がこれでもかというぐらいにまぶしてあります。
それでいて甘すぎず上品な味わいで、抹茶との相性も抜群でした。

平戸城のおみやげで平戸城のものが無いことを嘆いていたら、教えていただいたのがこの平戸城もなかです。
あんが美味しいと地元でも評判とのことで、きめ細かなあんがその評判どおりに美味しかったです。
見た目は甘そうなのですが実際はさほどに甘くはなく、かじるのが申し訳ない城の形もいい感じでした。

カスドースは平戸の郷土菓子ですが、これは大ハズレでした。
カステラを揚げて、表面を卵黄とグラニュー糖でかなり固めにくるんだようなお菓子です。
とにかく甘い、甘過ぎで、砂糖の甘さしか感じなかったのが正直なところで、昔は甘いものが貴重だったでしょうからこのぐらいの甘さに意味があったのかもしれませんがいくら何でもやり過ぎかなと、あまり大きなものではありませんが二個を食べきる自信はありません。

牛蒡餅も平戸の郷土菓子です。
見た目が牛蒡に似ていることから名付けられたそうで、牛蒡は使われていません。
色の違いは使われている砂糖の違いですが、どちらもさほど変わらずに無味無臭で粘り気のある歯触りはお年寄りには厳しいでしょう。

島原ではかんざらしです。
白玉がシロップの中に入っていて、抹茶白玉は当たりだそうです。
もちもちとした白玉とシロップの組み合わせは素朴ではありますが、何だかホッとするような味わいでした。

五島の石田城もなかで、不思議な体験をさせてもらいました。
もなからしいパリパリ感とは無縁の、言うなれば濡れもなかといった感じです。
表面のザラメのようなものがかなり甘く、歳をとったからでしょうがすっかりと甘過ぎには耐性が落ちていますので、かなり厳しかったです。

八匹雷は五島の銘菓で、知らない人がいないぐらいに有名だそうです。
言うなればきな粉餅なのですが、串に刺さっているのは珍しいかもしれません。
天皇皇后両陛下への献上菓子にもなっているそうで、ちなみに「はっちかんかん」と読みます。

かんころ餅も五島の名物のようですが、これにはかなり悪戦苦闘でした。
買ったはいいものの食べようとしても切り口が見つからず、仕方がないのでお店の人にハサミを借りようとしたら「食べるのですか?」と怪訝な表情で、どうやらこのままではかなり固くて普通は温めて食べるのが一般的だそうです。
それでも食べたかったので店に並んでいるものの中で一番に柔らかい、それでもかなり固かったのですが、それと替えてもらって食べてみました。
原料はさつまいもらしいのですが、きちんとした食べ方をしていないので味の評価は保留とします。

グルメかスイーツかを迷ったのですが、とりあえずスイーツの扱いにした長崎ハトシロールです。
アジのすり身を食パンでくるんで揚げたものですが、見た目では分かりません。
外皮がしっかりとした春巻きのような感じで、パンのさくさく感と中身のふわっとしたアジのバランスが絶妙で、これはファーストフードとしては秀逸だと思います。

こちらも迷ったのですが饅頭であればスイーツだろうと、そんな角煮まんじゅうです。
ただ饅頭と言うよりは角煮バーガーといった感じで、それなりのお値段ではありましたが、ボリュームのある角煮に大満足です。
豚バラ肉がじっくりと煮込まれていて、それでいて柔らかく、その旨みがもっちりとした皮に包まれています。
そろそろお腹がいっぱいになったときに食べたのですが、そんなことが気にならないぐらいにペロペロっと食べてしまいました。

最後は定番の長崎カステラです。
良くも悪くもただのカステラではあるのですが、長崎で食べることに意味があります。
一個でいいのにと思った二個入りのカステラは、しかしあっさりと腹の中に吸い込まれていきました。
さすがに今回は運動量に比してカロリーが高かったようで、珍しくも体重が増えてしまった西九州の旅です。


【2012年9月 佐賀、長崎の旅】
仕上げの西九州
仕上げの西九州 旅程篇
仕上げの西九州 旅情篇
仕上げの西九州 史跡巡り篇 佐賀の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 名護屋、唐津の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 平戸の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 島原、大村の巻
仕上げの西九州 史跡巡り篇 五島の巻
仕上げの西九州 グルメ篇
仕上げの西九州 おみやげ篇

 

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大丈夫か西岡

2012-11-05 19:05:34 | 千葉ロッテ

西岡がロッテとの初交渉を終えました。
強気の林球団運営本部長と微妙な松本SSVと対照的な感触だったようですが、それよりも西岡の対応が気になります。
どういった大人ぶりを見せてくれるのかと注目をしていましたが、大丈夫かと心配になるようなものだったようです。

西岡「悩む…」古巣ロッテと初交渉 (11/5 日刊スポーツ)

ロッテが5日、都内のホテルで西岡剛内野手(28=ツインズFA)と交渉を行い、復帰を要請した。
ランチも交えて約1時間15分の話し合いを持った。
西岡は「必要としてくれるロッテの思いを感じたいし感謝の気持ちでいっぱい」と話した。
阪神ら複数球団も獲得に名乗りを上げる中で「人間なので情も出てくる。特にロッテは育ててもらった思いも強い。1番悩むところ」と胸中を明かした。
交渉に当たった林球団運営本部長は「リーダーとして球団として必要だと伝えた。西岡選手も真摯(しんし)に受け止めてくれた」と交渉の感想を口にした。
今後は阪神も含めて数球団と交渉の場を持ち、結論を出す。

西岡が本当に悩んでいてくれるのであればロッテファンとしては嬉しいのですが、もし古巣への気遣いから出た言葉であれば最後は西岡自身を苦しめることにもなりかねません。
これだけ言ってしまえば阪神との交渉で一発で決めることはできなくなったでしょうし、最終的にロッテファンの期待を裏切ることになればその反動は大きいように思います。
ある意味で大人になりすぎたのではないかと、その心情に嘘偽りはないのでしょうが、それでも心が阪神にあるのであればここはシビアに「とてもありがたい言葉をいただいたが、他のチームの話を聞いてから結論を出したい」ぐらいのビジネスライクな態度の方がよかったのではないかと、どうにもそんな気がしてなりません。
そうしたらそうしたで冷たいとか義理人情に欠けるとかを言われることにもなるのでしょうが、優しさがときに仇となることはよくある話です。
そのことで結論がズルズルと先送りになればロッテにも阪神にも、そして西岡にとってもプラスにはなりませんので、初手を誤ったのではないかと思います。
どのみち阪神に入団をすることになれば一部から心ない非難を浴びることにもなるのでしょうから早めに断ち切った方がお互いのためだったのではないかと、西岡のロッテ復帰はありえないだろうとの前提での見方ではあるのですが、何にせよ一日でも早く西岡が笑顔でNPBでプレーをする日がくることを願ってやみません。

伊東監督、角ジュニアを「育てる」 (11/5 スポーツ報知)

千葉・鴨川で秋季キャンプ中のロッテ・伊東勤監督(50)が4日、角晃多内野手(21)の本格育成に乗り出した。
角は、巨人などで投手として38勝99セーブをマークした盈男氏を父に持つ。
伊東監督は「2世は大成しない世界だから、何とか大成してもらいたい。しっかり育ててあげたい」と語った。
08年の育成ドラフト3位で入団し、今年7月に支配下登録された。
168センチと小柄ながら、東海大相模時代には巨人の大田とクリーンアップも組んだシュアな打撃が売りの二塁手だ。
父親とは現役時代に対戦経験もあるだけに指揮官は「年を取ったな」と笑うが、「打撃はいいものを持っているし、これから面白い存在」と潜在能力を高く評価した。
本人も初めての1、2軍合同キャンプに鼻息は荒い。
「フリー打撃でもノックでも一球一球、真剣に取り組みたい。来季は1軍で大田と対戦できれば」と意気込んだ。

自分としてのロッテ西岡は期待薄ですので、尚更にこの伊東監督の連日のコメントは喜ばしい限りです。
投手、捕手に続いて今度は内野手で、そのターゲットは角です。
この日は角パパが秋季キャンプを視察して、その練習に飛び入り参加をしたなどという話もあったようですので多分にリップサービスも含んでいるのでしょうが、支配下選手登録をされてから3ヶ月ちょっとの角の名前が野手としてはいの一番に挙がったことこそが重要で、これ以上の収穫はありません。
角本人の発奮材料になるだけではなく、他の野手にも大きな刺激となったでしょう。
同じ左打者でポジションも被る根元、鈴木もうかうかとはしていられない、そんな効果に繋がれば一石二鳥どころか十鳥にでもなりえます。
そうなれば途中で入れ替えとなっても構いませんので角を石垣島に連れて行って欲しいと、掛け声だけ、口先だけではないところを伊東監督には見せてもらいたいです。
ベンチがガラッと入れ替わり、またその大半が外様ですので、選手たちはその言動を固唾を呑むようにして見つめていることでしょう。
その期待とやる気を殺がないよう伊東監督らには上手くマスコミを使って欲しいですし、選手たちには死に物狂いで練習に没頭をしてもらいたいです。

 

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ドフラミンゴかい

2012-11-05 15:25:18 | ワンピース

 

ONE PIECE 68

集英社

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普段はTSUTAYAで買うワンピースを、今回はセブンイレブンで買ってみました。
理由は単純で特典としてブックカバーをくれる、ただそれだけです。
どこで買っても同じものですし値段も変わりませんので、それであれば特典がついている方に流れるのは自然な成り行きでしょう。
それが分かっているのかセブンイレブンも各店舗で先着60冊までとかなり強気な設定をしているようで、果たしてどういった販売状況となるかに注目です。
ちなみに自宅の近くのセブンイレブンでは今日時点で、30枚ぐらいのブックカバーが余っていました。

ローからの同盟の申し出をあっさりと受け入れたルフィは、しかし自分のペースにローを巻き込んでいきます。
捕らえられた子どもたちを解放することを望むナミの気持ちをくんで、同盟を組んだのだから協力をしろとローを引きずり回すところなどはルフィらしく、なかなかに笑える展開です。
そしてローの計画どおりにシーザーを捕らえにかかりますがルフィはシーザーの能力の前に屈してしまい、またローもヴェルゴの登場で逆に捕らえられてしまいました。
しかしただでは転ばない海賊同盟はあっさりと裏をかいて脱出をして、シーザーの研究塔の中で暴れ回ります。

ラスボスは黒ひげではないかと思っていたのですが、ここでジョーカーことドフラミンゴが登場をしました。
以前にただの七武海ではなく海軍の上層部と繋がりがあるような描写もありましたが、これはかなりの大物扱いとなりそうです。
ローがルフィと組んで引きずり下ろそうとしている四皇が誰なのかも気になりますし、意表を突いてシャンクスではないかと思ったりもしているのですが、ここそこに伏線がまき散らされている感じで浅読み、深読みといろいろと妄想が駆け巡ります。
何にせよどうも戦闘シーンよりはストーリーに重きを置きつつあるのがちょっと物足りない感じもしますので、そろそろ麦わら一味の大暴れを期待しましょう。

 

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2012年通信簿 15 上野大樹

2012-11-04 22:19:10 | 千葉ロッテ

15 上野大樹 投手 26歳 年俸1700万円

【2012年成績】 5試合 0勝1敗0S 防御率2.77 26回 24被安打 2被本塁打 6与四球 2与死球 11奪三振 被打率.258

昨年にきっかけを掴んで今季は更なる飛躍が期待をされた上野でしたが、残念ながら上昇気流に乗ることはできませんでした。
一軍では僅か5試合の登板で白星を手にすることはできず、伊東監督の体制ではゼロからのスタートとなります。
それでも秋季キャンプで名前を挙げてもらえるだけのポジションにはいますので、まだまだ凹む必要はありません。
先発でも中継ぎでも上野が活躍をする場は無限に広がっていますので、5年目の来季こそはロッテに上野ありを全国に知らしめてもらいたいです。

一回休みのような今季となった上野ではありますが、しかしさほど成績が悪かったわけではありません。
防御率も被打率も昨年よりは数字が上がっていますので、むしろここまで使われなかったことが不思議なぐらいです。
そのいずれもが先発でしたが6回1失点、7回1失点、5回1失点と好投をしても打線の援護に恵まれなかったり後続が打ち込まれたりしてと白星には恵まれず、次の試合こそ4回4失点と打ち込まれたものの今季最終登板が4回2失点とピリッとはしなくとも先発投手を降ろすには早すぎる判断でしたので、見ているこちらがイライラとするぐらいでした。
西村前監督か西本前コーチに嫌われているのではないかと思えるような冷遇ぶりで、これで先発が足りないからと中5日の連発ですからかなり消化不良気味です。

ただピッチングとしてメリハリがなさ過ぎる、という上野のスタイルの問題も大きかったのではないかと思います。
それが本人の志向なのかチームとしての方針なのかは分かりませんが、上野らしいストレートを軸としたピッチングが影を潜めた昨年、そして今季です。
ストレートは130キロ台半ばから後半がせいぜいで、かつての面影はありません。
まだ衰えるような年齢ではありませんし、むしろ伸びていってもらわなければならない来季27歳の上野が若年寄のようになってしまったことが悲しく、そして脱力感すら覚えます。
今のままでは抑えていても「打たれるのではないか」「急に崩れるのではないか」といった不安をベンチに感じさせるような、そんな気がします。
見ていて爽快になるような、魚が飛び跳ねるような躍動感こそが上野の武器であったはずですので、それを取り戻せなければ来季も厳しいシーズンになるでしょう。
ベンチが入れ替わったことが結果的に上野にとって吉となるか凶となるかは分かりませんが、スマイル上野に相応しい笑顔がQVCマリンで数多く見られる来季になるよう黒木の後継者として期待をしていますので、ほとばしる気合いを目と耳に感じさせてくれることを願っています。

2009年通信簿
2010年通信簿
2011年通信簿


【オリオン村査定】 1700万円 → 1600万円(▼6%)

 

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根気強く育てるしかない

2012-11-04 15:24:11 | 千葉ロッテ

秋季キャンプの三日目は捕手陣に伊東監督がだめ出しをしたようで、ここまでの放置ぶりが浮き彫りになった形です。
そうは言っても無い袖は振れませんから、現有戦力でやっていくしかありません。
一方でやり甲斐があるとの伊東監督のコメントも流れてきていますし、中村バッテリーコーチと二人三脚で次世代の捕手育成を根気強くやっていってもらいたいです。

伊東監督 “第2の里崎”探しは前途多難「力抜けちゃった」 (11/4 スポーツニッポン)

ロッテの伊東監督が捕手陣に早くもダメ出しした。
秋季キャンプ3日目。
盗塁を想定した捕手のスローイング練習を視察後、顔をしかめながら「力が抜けちゃった」とつぶやいた。
中堅の田中や2年目の小池、江村ら6人の捕手が送球ミスを連発する姿に「お粗末。時間の無駄」と怒りを通り越し、落胆した様子だった。
今キャンプ不参加の里崎と控え捕手陣との差は想像以上で、「重点的に特訓をしないといけない。捕手陣を集めて一度話をしようと思う」と今後は「伊東塾」の開講を宣言した。

練習のための練習、といった指摘もあったようで、これは捕手陣に限った話ではないのでしょう。
どこのチームも似たようなところはあるのでしょうが、イチローがいたときのオリックスからは真剣さが感じられたことを覚えています。
現状のロッテは緩い打球に型どおりの動きと、もちろん試合前ですので体をほぐすことが目的なのでしょうが、そういったものが染みついてしまっているのだと思います。
全てにおいてキビキビとした姿を見せて欲しいですし、内野陣や外野陣も他人事だと思わずに自らの戒めとしてもらいたいです。

伊東監督にも思惑はあるのでしょう。
まずは厳しいことを言って引き締めた上で、フラットな状態から指導をしていくといったやり方ではないかと思います。
捕手育成を公約として掲げた以上は成果を求められるでしょうから、まずはスタート地点を落とすといった手法は充分にありえます。
ただ現実は田中や金澤、青松あたりは年数的に手垢がつきすぎているでしょうから、目先ではなく将来を見据えるのであれば小池に江村、そして田村でしょう。
しかし一軍キャンプに抜擢なんて報道もありましたが伊東監督の望む炭谷レベルに昨秋から捕手を始めた田村が至っているとも思えませんので、そうなれば小池と江村になります。
伊東塾でこの両捕手が成長への兆しを見せなければ、今オフにも上位で捕手を指名するなんてことになるかもしれません。
そしてこういった状況を作り出した山中コーチ、吉鶴コーチがおそらくは二軍を担当することへの不安をどうするのか、伊東監督にはそこまでの目配りをお願いしたいです。

 

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