14 大谷智久 投手 27歳 年俸2500万円
【2012年成績】 42試合 4勝6敗0S 防御率3.20 81回2/3 84被安打 1被本塁打 19与四球 1与死球 44奪三振 被打率.268
今季の大谷に贈る言葉は、お疲れ様でしたの一語に尽きます。
先発に中継ぎにとフル回転で、心情的には年俸を倍増としたいぐらいです。
来季に先発とするのか中継ぎにするのかは悩ましいところではあるのですが、いずれにせよ大谷がいない投手陣は今となっては考えられません。
その能力をフルに引き出せるように、伊東監督や斉藤コーチには計画立てた起用をお願いしたいです。
それにしても益田や中郷とともに、酷使三人衆と呼んでもいいぐらいの大谷でした。
先発の6試合は中1日、中2日、中6日、中3日、中5日、中5日で、しかも終盤戦の3試合を除けばスポットでの起用です。
その先発で好投をしてもローテーションには入れず、また2イニングは当たり前、3イニングのロングリリーフすら珍しくはありませんでした。
まさに困ったときの、あるいは苦し紛れの大谷と言ってよい便利使いで、これが今ひとつ数字が伸びなかった理由でしょう。
飛躍のきっかけとなったストレートのスピードが戻ってきた大谷は昨年に比べればそのストレートに伸びを欠いたところがあり、しかしそれもこの使われ方では仕方がありません。
打たれ出すと止まらないところもありましたが安定感は抜群で、走者を出してもホームインをさせないだけの粘りとテクニックがあります。
無駄な四球を出さないことも大谷の大きな強みですし、昨年に比べて被弾が減ったことも成長の証でしょう。
中3日で勝利したときのヒーローインタビューで疲れをねぎらうインタビュアに対して、平然と中1日もありましたのでと言ってのける心臓こそが大谷の持ち味です。
これは先発であれ中継ぎであれ、その強心臓を攻めのピッチングに繋げることができれば来季にもっと大きな飛躍が期待できます。
そのスタイルからかわすピッチングになりがちなのは自然な流れではありますが、ここはイメージチェンジをしてみるのもよいでしょう。
相手もコントロールがいいことは分かっていますから逆に逃げていく変化球で翻弄をしつつ、内角低めにストレートを投げ込めば簡単には打たれないはずです。
それだけの球威とコントロールを兼ね備えている大谷ですし、連投であっても出し惜しみをするようなタイプではありませんので、きちんと使っていけば先発であれば10勝、中継ぎであればホールドのタイトルを狙えるぐらいのピッチングは見せてくれると思います。
とにかく勝っていても負けていても、点差が何点であれ大谷といった使い方だけは来季こそはやめて欲しいと、そう願ってやみません。
そして実質的な二年目を乗り切って勝負の来季に疲労を残さないよう、走り込みで盤石な足腰を作るとともに肩肘はしっかりとケアをして休ませて来季に臨んでもらいたいです。
【オリオン村査定】 2500万円 → 4500万円 (△80%)