オリオン村(跡地)

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甲子園の中止が決定

2020-05-21 01:25:34 | 千葉ロッテ

甲子園の中止が正式に決定しました。
春夏の両方ともに流れるのは史上初とのこと、最上級生である3年生は集大成ともなる場を奪われた一年ですので残念の一言で語れるようなものでもないでしょう。
都道府県によっては独自に大会を開催することを模索するようですが、中止の理由とされた「集団行動のリスク」「不充分な練習による故障への懸念」「夏休みの短縮による学業への影響」「審判などボランティア募集の困難」「球場施設が使用不可の可能性」からすればそれも困難が伴います。
また夢を奪われた形になる高校生は球児だけではなく高校総体が中止となるなど他の競技も同様ですから、同情の声が大きい一方で野球の特別視への批判も一定数あります。
そういった大会を開催するところとしない、と言うよりはできないところとの格差も問題視されかねませんので、各都道府県の高野連はギリギリまで判断に悩むことになるでしょう。
プロ野球からの視点では甲子園と言うよりはその地方大会が開催されないことの影響が大きいと思われ、この最後の一年でぐっと成長を見せてプロ入りをする選手は毎年のようにいますがそれを確認できなければそういった選手はプロ志望届を出さないままに進学、就職をすることにもなり、磨かれる前の原石をみすみす逃すことにもなります。
逆にその一年に伸び悩む選手もいるわけで、練習の視察を申し入れるとの話もありますが練習では力を見せても実戦では出し切れないタイプを見極められないのもスカウトとしてはしんどいところ、メジャーが従来の40巡目までから5巡目までに指名選手を縮小したような人数制限はしないにしても、短縮ペナントレースにより戦力外通告が減るであろうことから指名数が減ることも予想され、それを踏まえてプロ入りが有力とされながらも系列校からの引きで進学の傾向も強まるような気がします。
ただ大学にしても社会人にしてもあるいは独立リーグにしても、経済活動の自粛によりチームを維持できるかどうかという状況のところもあるでしょうから受け入れキャパが減ることはあっても増えるとはなかなかに考えづらく、力を発揮する機会が無いままに泣く泣く野球を断念せざるを得ない選手も出てくるでしょう。
そこをどうプロが支えていくのか、保有選手枠の一時的な拡大や増えるかもしれない育成枠選手の待遇改善などできることはあるはず、今は開幕ができるかどうかですのでそれどころではないでしょうし経済面で苦しいのはプロも同じではあるにせよ、アマチュア球界の衰退は数年後に自らに跳ね返ってくることを忘れずに対策をお願いしたいです。


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