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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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日本人

2013-05-21 23:48:45 | 映画

交流戦は日程が緩いことで試合が無い日がままあるため、時間を他に充てることができます。
早く帰れるのであれば睡眠に没頭することもできますし、旅紀行のまとめもやらなければと焦りつつも、今日は映画館に足を伸ばしました。
月末までに観たい映画が4本ぐらいあるのでネジを巻かなければと思っていましたから、まずはその第一歩です。

モネ・ゲーム

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今日の「モネ・ゲーム」は富豪に仕える絵画の鑑定士が軽んじられ続けたことの腹いせにモネの贋作を売りつけようとする、そんな犯罪コメディです。
冒頭のアニメ、主人公の妄想、そしてメインストーリーと三本立てのような構成がテンポ良く展開をしていきますので、知らず知らずのうちに引き込まれていきました。
ただ残念なことにコメディの部分が全くと言っていいほどに笑えなかったのは劇場内でクスリとも笑い声が聞かれなかったことから自分だけではなかったようで、このあたりは日本人と欧米人の感覚の違いによるものなのかもしれません。
その欧米人が描くステレオタイプな日本人が登場をしたのには辟易とすらしたのですが、蔑視をしていたわけではなかったことが分かりましたのでOKです。
ストーリーとしてはまずまず面白かったのですが笑えなかったので評価は今ひとつで、また配給元の公式サイトが作品をぶち壊していますのでチェックをしないことをお奨めします。


2013年5月21日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 


痛快至極

2013-05-06 01:48:17 | 映画

昨日が昨日だっただけにスカッとする作品は何かと探して選んだのが「ラストスタンド」で、アーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事を退任してから初の主演作です。
逮捕された麻薬王が護送の途中で仲間の助けで脱走をして、アメリカからメキシコに逃走するのをFBIが追跡をします。
しかし軍隊並みの兵力で警官隊やSWATを蹴散らして時速300キロを誇るスーパーカーで南下をする麻薬王、その最後の砦(ラストスタンド)となるのが国境の町でかつての敏腕麻薬捜査員だったシュワルツェネッガーの演ずるレイ保安官で、素人のような副保安官を引き連れて立ちはだかるといったストーリーです。

ラストスタンド

ポニーキャニオン

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こういう単純明快な作品は大好きです。
R15+らしいスプラッタなところはちょっとあれでしたが、勧善懲悪が分かりやすいとスクリーンに引き込まれます。
さすがに御年65歳となるシュワルツェネッガーですから派手なアクションシーンというわけにはいきませんし、作中でも皮肉のように自らを評した中年太りにも見える体つきはどうにもならないところはありますが、やはりその存在感はピカイチでした。
町のおじいちゃん、おばあちゃんを相手にコミカルなところもありましたし、グロさを差し引けばなかなかの作品ではないかと思います。
もっともこれは興行面を意識したのでしょうがさしてかけていなかったサングラスをターミネータよろしくポスターにしちゃっているのはどうなのかなと、もちろん僅か5人で軍隊並みを相手にするのですからスーパーマン的な活躍をするのですが、ターミネーターな力押しではなく奇策と泥臭さが前面に出ますのでちょっと違和感がありました。
そんなこんなで先入観を裏切られる一面もありますので機会があれば是非、シュワルツェネッガーの年寄りぶりを観ていただければと思います。


2013年5月5日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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ポップコーンがうるさい

2013-05-05 03:45:47 | 映画

前から気になっていたのですが、とにかく映画館での定番にポップコーンがあるのが不快でなりません。
原価が安いので利ザヤを稼ぐのが目的なのかもしれませんが、とにかくボリボリゴソゴソと上映中にうるさくて腹が立ちます。
今日も三列ぐらい前がうるさくて隣の人と諍いになっていましたし、そもそも劇場内に飲食物を持ち込むこと自体が大反対です。
落ち着いて映画が観たいのであれば映画館には来るなと言わんばかりの現状が嘆かわしく、またマナー向上が進むことを願ってやみません。

ジャッキー・コーガン

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そんな今日の映画は「ジャッキー・コーガン」でしたが、これまた腹立たしい出来でした。
賭場を襲った犯人をブラッド・ピットの演ずる殺し屋が追い詰めていくのですが、何がどう「優しく殺す」のかが全く理解ができません。
ダラダラと下品な会話をするだけの犯人も汚らしいだけでしたし、何がテーマだったのかも分からずじまいでした。
全編を通して大統領選がテレビやラジオで流れていましたのであるいはアメリカ人からすれば何か訴えるものがあったのかもしれませんが、残念ながら生粋の日本人でアメリカの政治にも疎い自分には何ら響いてくるものがなく、これは観る者を選ぶ作品なのかもしれません。
全米での評価は高かったようですが日本でのレビューを見れば散々なものが多いのにも頷けますし、久しぶりに完璧に無駄な時間を費やした97分でした。


2013年5月4日 鑑賞  ★☆☆☆☆(1点)

 

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右を説明しろ

2013-04-26 01:05:55 | 映画

松田龍平という役者は「ハゲタカ」のイメージが強く、ギラギラと言いますか尖ったと言いますか、そういった感じがあまり好きではありませんでした。
しかし一昨年に観た「探偵はBARにいる」で全く違った顔を見せてくれたことに興味を持ち、今は意識をする俳優の一人となっています。
今日はその松田龍平が主演の「舟を編む」を観てきましたが、期待どおりの演技に大満足です。

舟を編む

松竹

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原作は本屋大賞を受賞したベストセラーとのことですが、ストーリーとしてはあまり面白いものではありません。
社内で変人と噂される松田龍平の演ずる主人公が新しい辞書を編纂する部署に異動となり、そこで巡り会う仲間とともに成長をしていくといったものです。
淡々と進んでいく流れに身を任せれば心地よいのですが、映画である必要があったのかどうかは微妙だったりもします。
ただそんなことを吹き飛ばすぐらいに全てと言っていいぐらいに味のある俳優が目白押しで、そこだけでも観る価値のある作品でしょう。

松田龍平のおどおど感が徐々に力強さを増していく、内に秘めた情熱を抑えた演技で表現をしているところに思わず引き込まれてしまいました。
対照的に軽さを見せながらも面倒見のいい温かさを演じたオダギリジョーや、妻と言うよりは母といった慈愛に満ちた宮崎あおいの微笑みもよかったです。
鶴見辰吾、池脇千鶴、伊佐山ひろ子、小林薫といい人ばかりだったのも心穏やかにさせてくれましたし、たまにはこういった映画もいいなと思わされました。
自分の世代としては懐かしい顔ぶれも見られましたし、瓢箪から駒の「大渡海」でした。


2013年4月25日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 


謎だらけ

2013-04-23 00:42:56 | 映画

年度末が忙しかったのと新年度になればシーズンが始まることもあって2ヶ月強のブランクがありましたが、久しぶりに映画を観てきました。
それなりに観たかった作品もあったのですがこればっかりは仕方がなく、どうしても観たいものはレンタルが始まってからTSUTAYAにお世話になります。
そんな中で今日に観たのは「プラチナデータ」で東野圭吾の原作なので楽しみにしていたのですが、残念ながら自分としてはちょっとダメでした。
観ているときにはそれなりにスクリーンに引き込まれたものの終わってみれば消化をしきれなかった謎が残り、頭の周りにクエスチョンマークが飛び交いながらの帰宅です。

プラチナデータ

東宝

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DNAから容疑者の容姿、性格などまでを割り出すシステムを開発した主人公である神楽が、ある殺人事件の容疑者としてそのシステムが自分を示したことから話が始まります。
覚えがないことから逃亡をして真相を探りますが、そこには意外な犯人と動機が潜んでいたといったストーリーです。
話としては面白いですし今の社会構造からすると現実味が感じられながらも似たような仕掛けは「ワイルド7」でもありましたので、そういう意味での新鮮さはありません。
そして何よりどうやって神楽が犯人に仕立て上げられたのか、猟奇殺人はなぜ行われたのか、警察が拳銃を使わない理由はどこにあったのか、あれだけ大捕物をやりながらも事実をどうやって隠蔽するつもりだったのか、などなど見落としもあるのでしょうが釈然としないところが多々あったのが正直な感想です。

豊川悦司はさすがの演技でしたし脇を固める役者もいい味を出していましたが、主演の二宮和也が今ひとつだったのも響きました。
好演はしていましたが神楽としての冷徹さが弱く、リュウとの差が際立ちません。
杏に見下ろされる身長の低さも痛かったかなと、東野圭吾の繋がりで言えば福山雅治を少しワイルドにした感じか、あるいは若き日の豊川悦司の方が適任だったような気がします。
社会の不条理と純愛のようなものの対比もテーマにしたかったのかもしれませんが、それであれば生瀬勝久にはニヒルさを演じてもらいたかったです。
作者自身が絶賛をしているような公式サイトのメッセージもありましたが本心なのかと、電子化をされれば原作を読んで比較をしてみたいと思った134分でした。


2013年4月23日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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ジャック・リーチャー

2013-02-15 02:11:31 | 映画

年末年始にフリーパスポートでそれなりの作品を観たことで疲れたわけでもないのですが、暫く映画館から足が遠のいていました。
これといって観たいと思える作品が無かったこともありますし、身の回りの整理に時間をとられたこともその理由です。
そんな状況も一息ついて、ようやくに面白そうなラインナップが揃う早春となりましたので、またぞろ活動を始めることにします。

アウトロー

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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そんなこんなで今日に観たのは「アウトロー」で、自分としては安心印のトム・クルーズです。
相変わらずに50歳には見えない若々しさとアクションは見事なもので、見習えるものなら見習いたいものです。
無差別殺人の容疑者が取り調べで「ジャック・リーチャーを呼べ」と応えたところから話が始まり、その主人公たるジャック・リーチャーが望まないまでも真実を知るべく謎に立ち向かっていく、そんなシンプルなストーリーがいつもどおりに自分にはピッタリでした。
ビッグネームだけに期待外れだったなんて評もチラホラと聞こえてはきますが、130分の長丁場が気にならないぐらいに面白かったです。

邦題や公式サイトの宣伝は例によってどうかとは思いますが語呂的に「ジョン・カーター」に被る感じもありますので置いておくとしても、自分としてどうにも気になったのは戸田奈津子の翻訳で、一つだけしっくりとしないままに終わってしまったシーンがありましたので機会があれば実際は何を言っていたのかを確認したいです。
自らの英語力の拙さが悪いと言ってしまえばそれまでですが、喉に刺さった小骨のように気になって仕方がありません。
それがなければあるいは満点でもよかったと思えるだけに、Blu-rayの発売日をチェックしていこうと思います。


2013年2月14日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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驚きのラストシーン

2013-01-14 01:44:29 | 映画

映画祭りも最終日で目標に達せずに8本で終了となりましたが、この年末年始は自分にとって面白そうな作品が少なかったのですから仕方がありません。
泊まりがけの研修が終わった帰りに先日と同じ映画館で観た「ルーパー」がその締めくくりで、そして驚きのラストシーンで打ち上げといった感じです。
珍しくもエンドロールで席を立つ人がほとんどいなかったのは同じ思いだったのではないかと、何かを待つような静寂が印象に残りました。

ルーパー

ポニーキャニオン

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タイムループはなかなかにややこしく、いろいろな解釈ができそうです。
過去の自分に変化があればそれが今の自分、そして未来の自分にも影響が出るのは分かるのですが、しかしそれも時の流れが一方通行であることが前提です。
それがタイムマシンで過去に行けるようになったらどうなるのか、難しいことはよく分かりません。
この作品ではいろいろな経緯から目の前に現れた30年後の自分を殺さなければならなくなった主人公が、その時の流れに翻弄され、悩み、そして決断をします。
それが結果的に世界を救えるのかどうか、それは自分の目で確かめてもらえればと思います。
公式サイトでも水道橋博士が「ラストぶったまげた」と言っているように予想のできない結末が、きっと複雑な思いを提供してくれることでしょう。


2013年1月13日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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やり過ぎたお父さん

2013-01-11 22:52:04 | 映画

今週末は某所にて泊まりがけの研修なのですが、自宅から遠いので前泊です。
ただその遠い道のりを何もせずに移動するだけではつまらないので、ちょっと寄り道をして初めての映画館で先日に予習をした「96時間」の続編を観てきました。
今日が公開日ですので久しぶりにスタートダッシュのよい鑑賞でしたが、その期待どおりに楽しませてもらったので大満足です。
興行収入もまずまずらしいですし、お父さんの奮闘がこのままシリーズ化をしてくれると嬉しかったりもしますので期待をしています。

96時間/リベンジ

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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前作はパリで誘拐をされた愛する娘を助けるために元CIAのお父さんが孤軍奮闘で犯罪組織を壊滅させるものでしたが、今作はその際にお父さんに殺された犯罪者の親族が復讐をするためにイスタンブールでバカンスを楽しむお父さん、元奥さん、娘を拉致しようとするといったストーリーで、もちろんお父さんは家族のために戦い続けます。
言うなれば邦題のリベンジとは犯罪組織からしたものなわけで、要はお父さんが殺し過ぎたということなのでしょう。
そのあたりの断ち切れぬ輪廻がどうなったのかが微妙なラストシーンではありましたが、それぞれの立場での身勝手な家族愛は分かるような分からないようなといった感じでした。

そして今作もテンポのよい、シンプルなストーリーが炸裂です。
カーアクションや肉弾戦は例によってお疲れ気味なお父さんではありましたが、リーアム・ニーソンが60歳ということを考えれば驚異的かもしれません。
伏線も何も無いままに突っ走り続けた92分はあっという間でしたし、まさに手に汗握る展開でした。
とにかくパワフルなお父さんですのでピンチになっても心配をする必要はないのですが、それでもハラハラとさせるところなどはツボを押さえています。
お父さんの居場所を知るために拷問をされた元同僚が置いておかれるというお約束な無神経さもあるいは意図的かもしれず、また来年にも会いたい娘を溺愛するお父さんです。


2013年1月11日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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お久しぶりのジェームス

2013-01-11 01:17:36 | 映画

最後に映画館で観た007シリーズは「美しき獲物たち」ですから実に27年前の話で、かなりお久しぶりのジェームス・ボンドです。
意識的に遠ざかっていたわけではありませんが、そもそも映画館から足が遠のいていたのですから仕方がありません。
そんなこんなで現場復帰をしたのが2009年12月ですので自分にとっての最新作が「スカイフォール」で、そしてまさに浦島状態の気分にさせられました。

007/スカイフォール

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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息をつかせぬアクションシーンやカーチェイスなどは見事でしたし、自分好みのシンプルなストーリーではありました。
ただこれを007シリーズとして考えるとどこか物足りなく、最近はこんなものなのかと考えさせられてしまいます。
サイバー攻撃など時代を反映した背景と、そこに逆行をするかのようなアナログな戦いを際立たせる意図があったとは思いますが、そこにスパイらしい頭脳戦は感じられません。
何より007シリーズと言えば欠かせなかったボンドガールがあまりに希薄な存在であったことが悲しく、あっさりと切り捨てられてしまうのにも驚いたのが正直なところです。
そしてどこか東欧系な顔立ちに見えるダニエル・クレイグがしっくりとこなかったのが自分にとっては一番の痛手で、足が短いこともあってかスマートさが無かったのも厳しかったです。
やはりロジャー・ムーアは偉大だったなと、そんな懐古主義に陥ってしまったジェームス・ボンドでした。


2013年1月10日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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戦うお父さん

2013-01-10 00:13:35 | 映画

96時間

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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やや足踏み状態の映画祭りも今週いっぱいで終わってしまうために最後の追い込みをするつもりで、その前段階としての「96時間」です。
続編が今週末に公開をされますので、例によっての予習となります。
離婚をして今は別の家庭で暮らしている娘の近くに住むためにCIAを退職した主人公が、その娘がパリで誘拐をされたことで単身乗り込んで犯罪組織を叩き潰すといったストーリーで、娘を溺愛するがために周りが全く見えなくなって猪突猛進をするところなどは世のお父さんは共感をして涙したことでしょう。

こういった単純な映画は大好きで、かなり面白く観させてもらいました。
伏線も何も無い中でとにかく娘を助けるだけのために迷惑を顧みず敵を追いつめていき、そしてバッタバッタと殺しまくります。
どこか疲れた感じの主人公のアクションはお世辞にも華麗とは言えませんが、その必死さが伝わってきましたのであれはあれでよかったのでしょう。
ちょっと殺しすぎでしたし、親友が殺された娘の心情がどこかに置いておかれたという無神経さもありましたが、そんなことはどうでもよかったりもします。
とにかく娘への愛情だけで突っ走る、そんな戦うお父さんに乾杯です。


2013年1月9日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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剣士ガンダルフ

2012-12-28 00:16:02 | 映画

LORは一作目をかじっただけで本棚の肥やしとなっているためにその前日譚たる「ホビット」を観る前に予習をしておこうとも思ったのですが、11時間を超える大作を年末にこなす余裕があるかどうかが不安だったことで、珍しくも丸裸で突撃をすることにしました。
それでもチラ見はしていたために両作品に登場をしているガンダルフやエルロンドには見覚えがありましたので、成功とは言わずとも失敗でもなかったと思います。
それにしてもこの作品も170分ですのでSEE版になれば200分を超えるのでしょうから、かなり凄まじい力の入れようと言ってよいでしょう。

ホビット 思いがけない冒険

ワーナー・ホーム・ビデオ

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結論から言えば、なかなかに微妙な出来だったと思います。
スケールの大きさには圧倒をされましたし、これは映画館で観るべき作品だと確信をしていますが、LORと同じく三部作ですので「ここで終わり?」といった感じは否めません。
それが作品の出来不出来を分けるのはちょっと違うのでしょうが、次が一年後だと思うとせっかくの盛り上がりが萎んでしまいそうです。
またオーク、トロル、ゴブリンの違いに慣れるまで時間がかかったのは置いておくとしても、ドワーフやエルフの寿命などを事前に頭に入れておかないと背景となる歴史との整合性の違和感が出てきてしまいますので、そういう意味では予習不足だったかもしれません。

ドラゴンに祖国を奪われたドワーフが奪還の旅に出るところで魔法使いのガンダルフに半ば無理矢理に仲間に加えられたホビットのビルボが主人公で、このビルボがLORの主人公であるフロドの養親ですから歴史は綿々と続いていきます。
そしてドワーフ王であるトーリンとオークの首領たるアゾグとの因縁、怪しげなサルマンの言動などが二作目、三作目への伏線なのでしょうし、それがLORにも繋がります。
あまりに印象的なゴラムや鍵となる一つの指輪も登場をしますので、導入編と受け取るのがよいのでしょう。
ドワーフ無双や魔法を使わずに剣を振り回すガンダルフは愛嬌と考えれば悪くもありませんので、何とかあと二年を持ちこたえたいものです。


2012年12月27日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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尾田っちには毎年頑張って欲しい

2012-12-24 03:41:36 | 映画

 

基本的に混雑をしている場所が嫌いなので映画館などはその最たるものなのですが、よって安いということもありますがレイトショーやナイトショーがお決まりの映画鑑賞です。
しかしそれでも話題作ともなると深夜であっても満席だったりもしますので、「フィルムZ」もようやく公開から一週間以上も経ってから観ることができました。
昨年のそれがわけの分からない3D作品にしたためにパスをして、よって2年ぶりの劇場版ワンピースにかなりの期待をしていたのですが、その期待どおりの出来だったと思います。
これだけのシリーズとなれば多忙で大変だとは思いますが、尾田っちには毎年に総指揮をとってもらいたいです。

ONE PIECE FILM Z

ポニーキャニオン

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かつての海軍大将ゼファーがネオ海軍のZとなり全海賊を滅ぼすために新世界を崩壊させようとし、それに麦わら海賊団が立ち向かうといったストーリーです。
劇場版ワンピースはどちらかと言えばお子様向けのストーリーが多いのですが、尾田っちが総指揮の作品やTV版の焼き直しであるエピソードシリーズはちょっと色合いが違いますので、老若男女を問わずにワンピースファンであれば安心をして楽しめるでしょう。
「ストロングワールド」もそうでしたし、やや遠景での手抜きも散見はされたもののこの「フィルムZ」もキャラクターデザインが秀逸で、誰だよこれ、みたいな無駄に神経を尖らせる必要がないのも助かりますし、一部を除けばゲスト声優も違和感がなかったので問題はありません。
ルフィがZと1対1で戦えるようにゾロとサンジがアインとビンズに立ち向かう構図はお約束ですし、その他のクルーも見せ場があったのでかなり盛り上がりました。
ワンピースらしいおちゃらけた雰囲気もあり、また青雉ことクザンの現況が知れたことも興味深く、今後の展開にどう絡んでくるかが楽しみです。

公開から2日間で141万人を超える動員は今世紀の邦画の最高記録とのことで、それに貢献をしたのはやはり来場者特典である海賊の宝袋でしょう。
200万個が用意をされたそうですから半分以上が2日間で消えたわけで、10日目の今日に手に入ったのは奇跡かもしれません。
その中身は第千巻、シール、ポストカード、すごろく、カードダス、スタンプですが、しかし残念ながら目玉の第千巻が期待外れだったのが正直なところです。
第零巻が映画の前日譚ともなる漫画だったので今回もと思っていたのですが、単なる設定資料集でしかありませんでした。
これには肩すかしだったファンも多かったかもしれず、あるいは3日目以降に動員の勢いが落ちてしまった理由かもしれません。
それでも作品としては高レベルに仕上がっていますので、おそらくは年明けまでのロングランになるでしょうから機会があれば足を運ばれることをお奨めします。


2012年12月23日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

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やや無情

2012-12-22 01:00:54 | 映画

小学生ぐらいのときに自宅にあった「ああ無情」を読んだはずなのですが内容は全くと言っていいほどに覚えておらず、しかし「ジャン・ヴァルジャン」の名前だけは記憶に残っているのが不思議ではあるのですが、それも「レ・ミゼラブル」と紐付いたのはつい最近のことです。
そのために新鮮な気持ちでスクリーンに臨めましたし、158分という長丁場でも苦にならなかったのですから面白かったのでしょう。
ただ素養としてオペラとミュージカルの違いすらよく分からない自分には高尚すぎたのかもしれず、おそらくはアカデミー賞などにノミネートをされるであろう作品を堪能できたかどうかは我ながら疑問で、ラストシーンに隣の席で涙ぐんで鼻声だった女性をちょっと羨ましくも思ったのが正直なところです。

レ・ミゼラブル

ジェネオン・ユニバーサル

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ほとんどのセリフが歌になっていますから自分としては初体験で、語学力があればもっと深みに入れたのではないかと思います。
フランスが舞台で英語はどうよ、は置いておくとしても、歌だけにゆっくりで簡単なものもありましたから目よりも耳が活躍をしたシーンもままありましたが、やはりどうしても字幕頼りですのでそのあたりはミュージカルを観るにあたっては大きなマイナスポイントでした。
ストーリーとしては単純明快で迷うこともなく、根っからの悪人が出てこなかったのもよかったですが、明暗分かれる登場人物の最期には好き嫌いが分かれるかもしれません。
また10年以上が経過しても年齢を重ねないジャン・ヴァルジャンとジャヴェール警部はちょっとあれでしたが、そこは気にしないのが礼儀なのでしょう。
とにかく壮大さには圧倒をされますし、感情が移入した歌声には心が揺さぶられます。
それだけにやはり原語で理解できてこそ価値がある映画ではないかと、自分としては消化をしきれなかった自覚のあるのがやや無情でした。


2012年12月21日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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動機不明

2012-12-20 23:08:59 | 映画

映画祭りに入りながらも当日にしかチケットが取れない制約から良席に恵まれずにズルズルときていましたが、そうこうしているうちに上映が終わりそうなので今日は割り切りました。
しかしその割り切りが果たして正解だったのか、見逃した方がよかったのではないかとも思えた「悪の教典」です。
R15+なりの殺戮シーンがありながらもスプラッタなところは控えめかなといったところでしたが、その殺戮の動機が自分にはよく分かりませんでした。
単なるゲームにしか思えず2時間以上の上映時間が重苦しいだけで、珍しくもエンドロールで誰も立ち上がらずに異様な風景だったのが印象的です。

悪の教典

東宝

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生徒から絶大な人気を誇り、同僚の教師からも信頼厚い主人公が実は目的のためには殺人をも厭わない人物であり、ちょっとしたきっかけから文化祭の準備で夜に学校に籠もっていた生徒を殺しまくるといったストーリーで、後半は猟銃を持って学校内で人間狩りをするシーンが延々と続きます。
サイコパスといった設定なのかもしれませんがそういった描写は今ひとつでしたし、むしろ単なる狂気のようにしか感じられませんでした。
あるいはラストシーンが象徴をするように見る側にそう思わせるのも一つの思惑だったのかもしれませんが、そこに納得感はありません。
いわゆるオチは思い描いたものが二つとも裏切られたので伏線の置き具合は見事ではあったものの、しかし釈然としないものが残ります。
原作がある作品ですのでその原作にはもっと奥深い描き方がされているのかもしれませんが、しかしそれを読もうという気にはとてもなれない心境です。
かなり楽しみの沸点が低い自分ではあるのですが久しぶりに外したなと、そんな映画祭りの二作目でした。


2012年12月20日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

 

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映画祭り再び

2012-12-15 16:45:37 | 映画

TOHOシネマズのマイルが6000マイルを超えたので、1ヶ月フリーパスポートに交換をしました。
これで2度目の映画祭りのスタートで、前回が11本だったために今回も10本ぐらいを目標にしようかと思います。
ただ観たいなと思わせる作品が昨年に比べれば少ないような気がするのは嗜好の変化かもしれませんが、ここのところは休日出勤が立て込んでいますので平日に頑張ってみようかなと、休日も会社帰りにと思えば冬場の出不精にはピッタリかもしれず、何にせよここのところはちょっと映画館から足が遠ざかりつつあったので一つのきっかけとしたいところです。

カラスの親指

キングレコード

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そんな一本目は「カラスの親指」です。
原作があるのですがさすがにこれは先に読んでしまうと興ざめとなる作品ですので、映画から入ることにしました。
今や日本映画界では五本の指には確実に入るであろう阿部寛が主演で、自分を追い詰めるヤミ金融に逆襲をするといったストーリーです。
全体的な流れはどことなく和製スティングといった感じがしましたが、配給元が謳っている衝撃のラストも構成としては似ているように思います。
160分という長丁場がちょっと冗長に過ぎるような感じでしたし、バレバレな伏線がやや稚拙ではありましたが、まずまず楽しませてもらいました。

阿部寛は相変わらずにニヒルとコミカルを上手く使い分けられるところはさすがで、引っ張りだこなのがよく分かります。
評価が分かれそうなのは村上ショージで、本職の俳優ではないので好演をしたとは思いますが、やはりセリフ回しが自分には受け入れられませんでした。
以前に観た「告白」にも出演をしていたことを後で知ったぐらいにそのときには印象に残らなかった能年玲奈の可愛らしさがこの映画の一つのポイントかもしれず、NHKの朝ドラの主演に抜擢をされたらしいので来年に大きくブレイクをするかもしれません。
石原さとみと小柳友のしゃべり方も好き嫌いが出そうで、ああいったものである必要が今ひとつ分かりませんでした。
そんなこんなで微妙な感じはあったもののエンドロールでほのぼのとできますので、機会があれば鑑賞をされることをお奨めします。


2012年12月14日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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