昨日が昨日だっただけにスカッとする作品は何かと探して選んだのが「ラストスタンド」で、アーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事を退任してから初の主演作です。
逮捕された麻薬王が護送の途中で仲間の助けで脱走をして、アメリカからメキシコに逃走するのをFBIが追跡をします。
しかし軍隊並みの兵力で警官隊やSWATを蹴散らして時速300キロを誇るスーパーカーで南下をする麻薬王、その最後の砦(ラストスタンド)となるのが国境の町でかつての敏腕麻薬捜査員だったシュワルツェネッガーの演ずるレイ保安官で、素人のような副保安官を引き連れて立ちはだかるといったストーリーです。
ラストスタンド |
こういう単純明快な作品は大好きです。
R15+らしいスプラッタなところはちょっとあれでしたが、勧善懲悪が分かりやすいとスクリーンに引き込まれます。
さすがに御年65歳となるシュワルツェネッガーですから派手なアクションシーンというわけにはいきませんし、作中でも皮肉のように自らを評した中年太りにも見える体つきはどうにもならないところはありますが、やはりその存在感はピカイチでした。
町のおじいちゃん、おばあちゃんを相手にコミカルなところもありましたし、グロさを差し引けばなかなかの作品ではないかと思います。
もっともこれは興行面を意識したのでしょうがさしてかけていなかったサングラスをターミネータよろしくポスターにしちゃっているのはどうなのかなと、もちろん僅か5人で軍隊並みを相手にするのですからスーパーマン的な活躍をするのですが、ターミネーターな力押しではなく奇策と泥臭さが前面に出ますのでちょっと違和感がありました。
そんなこんなで先入観を裏切られる一面もありますので機会があれば是非、シュワルツェネッガーの年寄りぶりを観ていただければと思います。
2013年5月5日 鑑賞 ★★★★☆(4点)
それにしても上映中に携帯ですか、時間が気になるほど面白くない作品だったのかしら・・・
映画館のような場所はマナー、モラルが如実に出ますので、相手の人となりを知るには映画に一緒に行くのがよいかもしれません(笑)