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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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まさかのロッテエンターテイメント

2014-02-02 01:21:14 | 映画

やはり石垣島は暖かいです、なんてご報告ができる週末であればよかったのですが、哀しいかな三週連続の休日出勤でヘトヘトです。
それならば仕事が終わって大人しく帰ればいいのですがそれもしゃくなので連日の映画館、今日は「ゲノムハザード」です。
そしていきなりのロッテエンターテイメント、邦画かと思っていたのですが日韓合作の作品だったようで、こんなところでのロッテとの遭遇にちょっと感動をしながらの鑑賞でした。

ゲノムハザード

Happinet(SB)(D)

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自宅に帰ってきた主人公は妻が殺されているのを発見し、そこにかかってくる妻からの電話、警察を騙る謎の韓国人、混乱をする記憶、自分は誰なのか、なぜ追われているのか、妻は死んだのか生きているのか、スピーディーに話は進んでいきます。
やや無駄なアクションシーンが多かったような気がしないでもなかったのですが、西島秀俊がキレのある動きでかなり頑張っていて好感が持てる出来に仕上がっていました。
前評判を見たところでは両極端と言いますか不評の方が多かったのものの、最初はクエスチョンマークだらけだったのが伏線をしっかりと回収しての手仕舞いでしたのですっきり感がありましたし、その紐解き方のバランスが絶妙で最後まで目が離せない展開は見事だったと思います。
残念だったのはそれでいて雑な設定がここそこにあったことで、その靴はどこで手に入れたのか、拳銃を持ってどうやって帰国をしたのか、最後までほぼ日本語だったのはなぜなのか、とご都合主義と言いますか手抜きと言いますか、それが無ければ満点に近い評価だっただけに残念でなりません。
それでも充分に楽しめましたし、今年はなかなかに当たりが多いのでこのペースでどんどんと頑張っていきたいです。


2014年2月1日 鑑賞  ★★★★☆(4点)


逃げ出せ!

2014-02-01 00:32:15 | 映画

月に三本と目標を立てたもののなかなか難しいのが実状で、月末にしてようやくの二本目です。
観たくもない映画を無理に観る必要もないのですがここのところは見逃した感があるのが正直なところですので、少し気合いを入れなければなりません。
そんなこんなで今日は公開が終わる間際の「大脱出」で、昔の名前で出ていますを楽しませていただきました。

大脱出

ポニーキャニオン

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かつてはライバル関係にもあったシルヴェスタ・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーは「エクスペンダブルズ」で競演をしていますし、今回もW主演といった感じです。
刑務所の防犯体制を探るために自らが囚人となって脱出を試みるセキュリティ・コンサルタントなスタローンは罠にはめられて脱出不可能とも思える監獄に囚われましたが、そこで顔役なシュワルツェネッガーと手を組んで大脱出をするといったストーリーです。
俊敏な動きではなくパワーを売りものにしてきた肉体派の両雄だけに、さすがに御年60代後半ですので衰えは隠せませんし肉体美を誇示するといったシーンもありませんでしたが、それでもらしいアクションシーンはかなりな迫力があります。
さほどに難解な謎があるわけではありませんが読み切れなかった落とし穴もありましたし、簡単すぎず難しすぎず、絶妙なバランスと言ってよいでしょう。
お医者さんはどうなったのかな、と最後が引っ掛かったものの、ニヤリとさせられる会話もあり、痛快娯楽ムービーとしては満点な面白さでした。


2014年1月31日 鑑賞  ★★★★★(5点)


お前のやったことは全部お見通しだ!

2014-01-14 22:58:01 | 映画

 

今年の一発目は「トリック劇場版・ラストステージ」です。
最初がラストという不釣り合いな出足ではありますが、14年間の集大成ですのでこれだけは絶対に見逃せません。
トリックファンとしては本当にこれが最後となるのが哀しくもあるのですが、やや停滞期もありましたし、終わりよければすべてよしと前向きに考えることにします。
そしてその思いどおりの、素晴らしい作品に仕上がっていました。

トリック劇場版 ラストステージ

東宝

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そのタイトルとは裏腹に、トリックとしては歴代に比べればかなり抑え気味と言いますか、そこに主眼は置かれていません。
集大成だけにまさかの「兄ぃ」の復活などキャラクターを前面に押し出していて、しかしそのバランスが絶妙なので嫌らしさが感じられなかったのはさすがです。
そして大笑い、ではなくニヤリ、が基本のトリックですので、ふんだんに仕掛けられたパロディや小ネタに頬を微小に動かさせてもらいました。
でもきっと、その仕掛けの半分も気がつけずに見落としたのではないかと、そこはBlu-rayが発売になってから見直そうと思います。
テレビ朝日とのタイアップですので豪華なキャストながらも主役を食うことなく、しっかりと山田と上田が光り輝いていました。
まさに水戸黄門のようにお約束のセリフ、動きが心地よく、まさにトリックです。
あっという間の112分が名残惜しく、そしてこの作品でエンドロールの途中に席を立つ人がいるとは思えませんが、とにかく最後の最後まで楽しんでください。
かなりな賛否両論があるような気がしますがトリックファンとしては嬉しい、そして本当に最後なんだなぁと思えるラストステージのラストシーンでした。


2014年1月14日 鑑賞  ★★★★★(5点)

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熟年パワーリターンズ

2013-12-14 01:39:38 | 映画

昨日があんまりな展開でしたので、口直しとばかりのリターンマッチです。
前作がかなり面白かったので期待をしていた「REDリターンズ」は、その期待どおりの面白さでした。
殴り合いあり、カーチェイスあり、銃撃戦ありと、これぞ大きなスクリーンと大音響で楽しむべき映画でしょう。
もちろんDVDやBlu-rayを借りて観るのもいいですが、周りを気にしながらではせっかくの楽しみが半減をしてしまいますので、是非とも映画館に足を運んでいただきたい作品です。

REDリターンズ

ウォルト・ディズニー・ジャパン

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ネットに流出をした極秘文書、かつて冷戦時代にモスクワに仕掛けた小型核爆弾の行方を巡って、その作戦に関わったブルース・ウィリスのフランクらのRED(Retired Extremely Dangerous)、引退をした超危険人物である面々が巻き込まれ、そして反撃をしていくストーリーです。
やや顔ぶれが変わって、しかも熟年とはとても言えないイ・ビョンホンが加わったり、ちょっともったいない使い方のように思えたキャサリン・ゼタ=ジョーンズなど引っ掛かるところもままありましたが、アンソニー・ホプキンスの健在ぶりを見られただけでも充分な出来栄えでした。
とにかく娯楽ですので難しく考えないで楽しめるのが自分には一番で、息をつかせぬアクションの合間にコミカルな笑いもあり、是非ともシリーズ化をしてもらいたいです。
ちょっと心配だったのはトム・クルーズのイーサン・ハントに続いてあっさりと侵入を許したクレムリンで、ロシア政府から抗議があるかもしれません。
いくら小型でもあそこでの爆発はどうよ、放射能は大丈夫かよ、との突っ込みはさておき、マジシャンなフランクに乾杯、いや完敗です。


2013年12月13日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

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スペイン語が分からないのが悪いのか

2013-12-13 01:30:31 | 映画

シーズンオフになっても観たい作品と観られるタイミングがなかなか一致をせず、例年に比べればかなりペースが落ちている映画鑑賞です。
そうなれば贅沢も言ってはいられないとタイミングを優先して観る作品を決めるという手を使えば、今日の「悪の法則」のようなハズレも仕方がありません。
最初から最後まで頭の周りをクエスチョンマークが飛びまくったままでサッパリと意味が分からず、自分には無駄としか言いようのない118分でした。

悪の法則

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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麻薬取引に手を出した弁護士が、しかしその麻薬が何者かに奪われたことで裏社会に追い詰められる、ざっくりと言えばそんな感じかなと思います。
しかし奪ったのが誰なのか、さらに奪い返したのが誰なのか、弁護士が逃げ回る途中でコンタクトを取っている相手は誰なのか、完全にちんぷんかんぷんでした。
冒頭に制作者の意図でスペイン語は字幕なし、とあったので嫌な予感はあったのですが、そのスペイン語の会話がままあり、そこに謎解きの鍵が隠されていたのかもしれません。
もしそうであれば分からないことを前提に想像をしてください、ということなのか、やはりクエスチョンマークだらけです。
何となく黒幕はこいつか、という終わり方ながらもそこから組み立て直しても話の筋が理解できず、とにかく登場人物の背景を端折りすぎでしょう。
誰か解説をしてください、とばかりにネットでネタバレを探してもいろいろな受け取り方があるようで、これ、というものは見つかりませんでした。
分かる人には分かる、のかもしれませんが、字幕頼りであればパスをした方がいい、これが本日の結論です。


2013年12月12日 鑑賞  ★☆☆☆☆(1点)

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予習が必要

2013-11-14 22:36:49 | 映画

前作が面白かったので期待はしつつも、三谷幸喜が歴史を題材にどういったアレンジをするのか、できるのかが不安だった「清須会議」です。
残念ながら見事にその不安が的中をしてしまい、自分にはかなり苦痛な138分でした。
言葉を選ばなければフジテレビが力技で有名どころの俳優、女優をかき集めて開いた学芸会、あるいは昔によくあった年末の隠し芸大会でのドラマのような出来映えです。
中途半端に史実に忠実で、中途半端にシリアスで、そして中途半端に笑いをとろうとする、その中途半端さがかなり居心地の悪い歴史エンタテイメントでした。

清須会議

東宝

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とにかく出演者は豪華です。
羽柴秀吉の大泉洋、柴田勝家の役所広司、丹羽長秀の小日向文世、池田恒興の佐藤浩市、市の鈴木京香、寧々の中谷美紀、松姫の剛力彩芽、織田信雄の妻夫木聡、前田利家の浅野忠信、堀秀政の松山ケンイチ、忍者の天海祐希などよくぞこれだけ動員をしたなと、さすがはテレビ局といった感じです。
しかし小日向文世の丹羽長秀などは肖像画にもピッタリな感じでなかなかにグッドでしたが、それよりもひょうきんな柴田勝家、うつけな妻夫木聡、腰の据わらない佐藤浩市などこれまでのそれぞれのイメージとのギャップを楽しませようとしたところが空回りをしているようで、どうにも溜息しかでてきません。
空席が目立った客席から笑いが漏れたのは西田敏行の更級六兵衛ぐらいで、待っていたかのようにエンドロールになった途端にゾロゾロと席を立つ人が多かったのが現実です。
史実にとにかく忠実であれ、などとは思っていませんし、派手な合戦シーンがあるわけでもなく狭い清須城の中での人間模様を描いているのですからセット臭がプンプンなのも仕方がありませんが、どうにもその出演者とは裏腹な安っぽさが漂っていたように感じたのが正直なところです。
また人間関係の前提が分かっていないと尚更に暗闇で鼻をつままれたような状況になりかねませんので、公式サイトで登場人物を予習してから観られることをお奨めします。


2013年11月14日 鑑賞  ★★☆☆☆(2点)

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腹をバットで殴れば

2013-11-02 00:26:53 | 映画

一ヶ月半ぶりの映画です。
バタバタとしていたこともありますが観たいと思えるような作品が無かったのが映画館から遠ざかっていた理由ですが、それでも上映前の宣伝フィルムはそそるようなものばかりですので、シーズンオフになりましたし週一ぐらいのペースに戻せればとの思いは久しぶりでハイになっているからなのでしょう。
やりたいこと、やらなければならないことが山積みなだけに実際のところどうなるかは分かりませんが、充実なオフにするためにもちょっくら頑張ってみます。

2ガンズ

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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そんなこんなで今日に観たのは「2ガンズ」です。
麻薬王を捕らえるために麻薬捜査官と海軍下士官がお互いの身許を知らないままにコンビを組んで尻尾を掴もうと苦労をしますが報われず、思い切って不正な資金が保管をされている銀行を襲って脱税容疑で逮捕をしようとしますが、そこには4300万ドルという大金と上司の裏切り、そこにCIAまでもが絡んでの争奪戦といったストーリーです。

なかかなに自分好みのシンプルな、そして爽快な作品でした。
大きなひねりもなく勧善懲悪チックにバッタバッタと悪役を打ち倒していくのは気持ちがいいですし、バットで腹を殴られてもノープロブレムなヒーローぶりは素敵すぎます。
ところどころに笑いが散りばめられているコミカルアクション映画ですから、かなりな死人が出ますがそこに重さはありません。
肝心な大金に至るところの仕掛けが今ひとつ消化できなかったのが残念ではありましたが、再開の一歩目としてはgoodな札吹雪でした。


2013年11月1日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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すっげー

2013-09-14 01:52:11 | 映画

お久しぶりのTOHOシネマズです。
映画館は行き始めると通い詰めるのですが間が空いてしまうと足が遠のきがちで、球場通いと読書に忙しかったこともあって3ヶ月ものブランクとなってしまいました。
ここ一週間は7連戦で出ずっぱりだったので実のところ今日は素直に帰ろうかとも思っていたのですが、どうやらせっかくの三連休は台風で引きこもりを強いられることになりそうな天気予報なので、それであれば少しぐらいは無理をしてもいいかなと自分に言い聞かせての決断です。
そして結果的にそれが大成功で、自分好みのすっげー映画に巡り会うことができました。

ホワイトハウス・ダウン

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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「ホワイトハウス・ダウン」はホワイトハウスがテロリストに急襲されて、大統領を守るために大統領警護官の面接試験に落ちたばかりの主人公が八面六臂の大活躍をする作品です。
敵は一発で倒れるのに主人公は何度も立ち上がる、そんな勧善懲悪チックなシンプルさが自分にはピッタリです。
同じテロリストでも首謀者、傭兵、ハッカーなど思惑はそれぞれでドラマを描いていますが正直なところそんなことはどうでもよく、派手すぎず大人しすぎずバランスのいい火薬量と肉弾戦なアクションに、ここそこで渋い役割を担う脇役がいい感じでアクセントとなっていました。
程よいひねりも入っていますのでストーリーとしても楽しめますし、あまり世間的には評価は高くないようですが、自分はこういった映画は大好きです。
ちょっと不可解なシーン、有名キャスターの挙動やハッカーの逃亡劇など消化不良なところもままありましたが、今年度上半期のベストムービーに選出です。


2013年9月13日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

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ちょっと端折りすぎ

2013-07-28 00:21:02 | 映画

天使と悪魔

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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今回に借りた4本のうちの最後の一作である、ラングドンシリーズの「天使と悪魔」です。
返却期日が迫ってきているので眠い目をこすりながらの深夜の鑑賞で、おかげで平日の睡眠不足も手伝っての16時間睡眠で土曜日が軽く潰れてしまいました。
それでも果たして日本郵便のゆうメールは3日で届けてくれるのか、1日で1本あたり80円の延滞料がかかってしまえばもう笑うしかありません。

前作ほどではないにせよ洋画としては大作と言っていい146分はエクステンデッド版の長丁場でしたが、やはり駆け足で原作の面白さを引き出していたとは言い難かったです。
登場人物を絞って代わりの人物にその役割を担わせるなどのやり口はあってよいとは思いますが、テーマである宗教と科学の対峙について言えば科学の立場である重要人物を登場させなかったのは致命的でしたし、そこが希薄になったことで宗教としての思いも薄れてしまったように思います。
メインである四大元素と科学の祭壇にかかる謎解きもお手軽に描かれており、またカトリック教会の反発を危惧してのことでしょうが最大の動機を取り除かれてしまったことで宗教も科学もどうでもよく単なる教皇の地位を巡っての駆け引きでしか無くなってしまいましたので、これはさすがに端折りすぎでしょう。
ある一夜の数時間の出来事ですのでスピード感が命ではありながらも、ポイントの置き所がちょっと違うのではないかと、殺人者がただの殺人者でしかなかったのも残念でした。
これまた原作を読んでいなければ純粋なアクション映画に近いものとしてそれなりに楽しめたのではないかとは思うものの、前作よりは一段は落ちると言わざるをえません。
その前作との前後関係は原作と逆ですがトム・ハンクスはむしろ若返ったように見えましたし、そのやや引き締まった体躯は原作を意識したのではないかと思います。
そうなれば次回作が楽しみにもなりますが、むしろ映画ではなくTVドラマでじっくりと作り上げた方がよいようにも思えるラングドンシリーズです。


2013年7月27日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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似て非なるもの

2013-07-25 23:47:35 | 映画

ダ・ヴィンチ・コード

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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勢いで借りてしまったBlu-rayですので原作との前後関係を考えている暇もなく、結果的に読み終わった直後に観ることとなった「ダ・ヴィンチ・コード」です。
せっかく無料で借りたものを延滞料を払う羽目になっては意味がないとの貧乏性も手伝って、かなりのハイペースとなっています。
残りの一作が何かは既にバレバレでしょうが週明けまでには返送をしたいので、夜回りのための早帰りを利用しての映画鑑賞でした。

あれだけのボリュームがあるものを大作とも言える174分であってもまとめきれないのは仕方がありませんし、それでも原作にかなり忠実に作り上げられていたと言ってよいでしょう。
ただやはりカトリック教会の全体を敵としたくなかったのか原作とは違ってオプス・デイに悪役を担わせてしまったのが原作を読んでいる身からすれば違和感が強く、準主役と言ってもいい修道僧がただの偏執狂のような扱いになっていたのが悲しかったです。
ストーリーの中心となるはずのシオン修道会がほとんど出てこなかったのも、その存在の真偽はともかくとしても原作者がよくこの脚本で許したなといったところです。
映画としては面白かったですしあるいは読まずに観ていたらもっと楽しめたかなと思いつつも、読んでいなければちんぷんかんぷん度が上がったのではないかと、つまりは原作を読んでいることが前提となっている気がしないでもないのですが、しかしそれであればこの展開はいくら何でもないでしょう。
銀行の支配人の役どころを変えたぐらいで目くじらを立てるつもりはありませんが、まさかあの人間関係までいじるとは思いもよりませんでしたし、いじった意味も分かりません。
原作ではうんちくととともに楽しめた謎解きもかなりあっさりとしており、別物とまでは言わずとも似て非なるものといった感じのしたラングドンの冒険譚でした。


2013年7月25日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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クエスチョンマーク

2013-07-21 22:42:30 | 映画

 

楽天レンタルで借りた4本のうちの二作目です。
やっぱりBlu-rayはきれいだな、というのが第一印象で、どちらかと言えば見たければ買えというスタンスが大勢な邦画に比べて惜しみなくレンタルでもBlu-rayを提供してくれる洋画は太っ腹だなと、しかも邦画の値付けは半端なかったりもするのは収益構造の違いなのか別の理由があるのか、何にせよいい時代になったものです。

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

ワーナー・ホーム・ビデオ

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そんなこんなでシャーロック・ホームズの第二弾です。
これを映画館で観るためにわざわざTSUTAYAで前作を借りて準備をしたのに、ボーッとしているうちに上映期間が終わってしまった醜態をさらしたのは一年以上も前の話です。
よってリベンジというわけでもありませんが、かなり気合いを入れてテレビの前に鎮座をしました。
原作では「最後の事件」をベースにしているために宿敵のモリアーティ教授が相手となり、このあたりは前作の最後を見れば当然の流れとなります。
ホームズと同等の頭脳を有し、そのホームズをして「犯罪界のナポレオン」と称されるモリアーティ教授は混迷のヨーロッパを舞台に政情不安を煽って世界大戦を画策し、その裏で武器と包帯といったマッチポンプでの大儲けを企みます。
それを防ぐためにホームズは命を賭して対決をし、そして最後に共に滝に落ちていくのが原作と同じであることは言うまでもありません。

もちろん原作どおりでないものも少なくはありません。
最終的には金の切れ目が命取りとはアル・カポネを思い出したりもしてしまいますし、テクノロジーがエッセンスとなっているのも時代の流れによるものなのでしょう。
相変わらずのホームズは肉体派と言いますか武闘派と言いますか、謎解きよりも正面に対峙をしての力勝負といった様相を呈しています。
そんな中でホームズとワトソンが憎まれ口を叩き合いながらもお互いを思いやる友情もテーマの一つなのでしょうし、めまぐるしい展開の中での一服の清涼剤となっています。
残念だったのは前作でキーマンの一人だったアイリーンが早々に退場をしてしまったことで、おそらくは大人の事情でもあったのでしょう。
もう一人の主人公であるモリアーティ教授もちょっと力不足と言いますか、もっと存在感のあるキャスティングが欲しかったです。
また3Dを意識したかのような不必要に過ぎるスローモーションはストーリーにさして関係がなかっただけにマイナスポイントかなと、それでもせっかくですからクエスチョンマークがクエスチョンマークであるような第三弾を期待したくもなりますし、そんなおそらくはシャーロキアンは認めないであろうシャーロック・ホームズでした。


2013年7月21日 鑑賞  ★★★★☆(4点)

 

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実に面白い

2013-07-20 23:57:39 | 映画

容疑者Xの献身

ポニーキャニオン

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福山雅治が主演のガリレオの劇場版です。
1stシリーズのそれですので柴咲コウも出ていますし、そのTVドラマでは顔見せ程度だった北村一輝の出番も多いです。
原作は東野圭吾の同名作品で、大衆小説が対象ですから驚くに値しないのかもしれませんが、直木賞受賞作というのは意外という気がしないでもありません。
久しく映画館から足が遠のいていたのでやばいと思う中で、楽天レンタルが無料クーポンをくれたので4本を借りての一作目です。
もっとも送料は有料ですから完全にタダというわけではないのですが、1本あたりにすればTSUTAYAよりも安いので癖になるかもしれません。

湯川学の口癖のように、実に面白い出来映えです。
最初から犯人が分かっているところでの謎解きですから刑事コロンボのような展開ですが、この謎がなかなかに解けません。
終わってみれば実のところ途中で気になっていた1カットが重要なポイントだったことを思い知らされたのですが、さすがにそこから紐解くのは自分にはちょっと無理でした。
トリックが分からないままに微妙な人間模様が交錯をしつつ、いつもの軽やかなものとはまた違ったのは劇場版ならではなのでしょう。
渡辺いっけいをもう少し絡めて欲しかったり、松雪泰子がややオーバー気味なのが気にはなりましたが、堤真一がさすがの存在感だったことで全体が引き締まりました。
最後の取調室でのシーンで背筋を伸ばした湯川学と前屈みの石神哲哉が対峙するところがこの映画を象徴しているように思いますし、ぐっと引き込まれますのでお奨めです。


2013年7月20日 鑑賞  ★★★★★(5点)

 

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うーん、期待外れ・・・

2013-06-09 01:03:57 | 映画

映画が先か原作が先かは悩ましいのですが、今回で映画を先にすべきだと結論づけました。
必ずしも原作に忠実である必要はありませんし、2時間前後でその全てを表現しきることができるわけもないのは理解をしていますが、さすがにこれはないでしょう。
今日の「探偵はBARにいる2」は原作とテーマが完全に別のものになってしまっていますので原作者も驚いているのではないかと、しかしこそっと出演をしていましたからこの改変は了承済みなのでしょうが、そうであってもエンドロールに「探偵はひとりぼっち」を原作として出さないで欲しかったです。

探偵はBARにいる2

アミューズソフトエンタテインメント

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基本的な背景やストーリー展開は原作と大差はありません。
ただどうでもいいとしか思えないような描写に時間をかけすぎで、何がしたかったのかが意味不明です。
バット男の動機は弱すぎますし反橡脇陣営がなぜに「俺」を襲うかのも理解ができず、最後の種明かしもあっけなさすぎでしょう。
春子の代わりに弓子を持ってきたのはいいとしても、ここまで押し出しが強いとちょっと引いてしまいます。
原作のひとりぼっちさとジリジリとした感覚、そしてじわじわと溢れてくる温かさを「誰かが立てば周りはついてくる」の一言で片付けられてはたまりません。
それでいて「俺」が妙にシリアスすぎるシーンが多かったのも全体のバランスを崩している、そんな気がします。
尾野真千子は悪くはありませんでしたし渡部篤郎や篠井英介などもさすがの演技で、また推しの松田龍平もいい味を出していたのですが、それらの魅力がぶつかり合って喧嘩をしてしまっているような、そんなしっくりとこない感じがしたのが正直なところです。
興行収入がどうなっているかは知りませんが前作を上回るとは思えない出来で、第三弾が決まったらしいので挽回を願います。


2013年6月8日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 


残りの50人はどうした

2013-06-07 01:20:29 | 映画

どうも最近は天気予報が信用できなくなりつつあります。
先日の安芸高田でのにわか雨もそうでしたが、数時間前の予報があっさりと変わってしまえばもうどうにもなりません。
週末に映画を観に行こうと思っていたところが雨予報だったので今日に繰り上げたのですが、今朝になってみれば雨雲までもが繰り上がってしまったようで頭を抱えたものの、しかし結局は雨に降られることなく明日の午前にぐずついて終わりそうな流れです。
結果的にいい方向には転んだものの逆目に出ることもあるでしょうから、頑張れ気象庁です。

オブリビオン

ジェネオン・ユニバーサル

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そんなこんなで今日に観たのは「オブリビオン」ですが、なかなかに微妙な出来映えでした。
相変わらずにトム・クルーズは若々しいですし映像も美麗でスクリーンに引き込まれたのですが、自分にはちょっと背景が難解だったかもしれません。
前評判が今ひとつなのでむしろ自分には合うのではないかと思っていただけに、エンドロールを眺めながら頭の周りを飛び交うクエスチョンマークに戸惑い気味です。
むしろストーリーは単純で途中でオチが見えてしまうぐらいのものなのですが、そもそもエイリアンはなぜ地球を襲ったのか、地球に残ってパトロールをしているトム・クルーズの演ずるジャック・ハーパーのチームはどうして僅か2人なのか、海水を吸い上げてどうしようというのか、などなど流れについていけずに四苦八苦といった感じでした。
いろいろと伏線をまき散らした挙げ句に拾い損ねたような印象が強く、とにかくもどかしさがあります。
あまりなラストシーンにも賛否が分かれそうで、自分の心の中の叫びはタイトルのとおりです。


2013年6月6日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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毒をもって毒を制す

2013-05-25 01:44:19 | 映画

ここのところは平日のレイトショーは翌日が辛いので、なるべく金曜日に観ることにしています。
あとはTOHOシネマズの会員割引きがある火曜日に19時ぐらいから始まる作品であれば財布にも体にも優しいかなと、そろそろ体力的な曲がり角なのかもしれません。
そんな今日に観たのは「L.A.ギャングストーリー」で、シンプルな勧善懲悪ストーリーでした。

L.A.ギャングストーリー

ワーナー・ホーム・ビデオ

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ギャングに牛耳られているL.A.は報復を怖れて誰も証言をしないために、また政財界や警察も賄賂で懐柔をされていることで犯罪が野放し状態になっており、そのため超法規的なチームが結成をされてギャングの収入源であるアジトを叩き潰していきます。
逮捕をするのではなく収入源を断つことが目的ですから、火炎瓶を投げ込んだりとやりたい放題です。
チームの一人が「自分たちとギャングの何が違うのか」との問いかけはなかなかに意味深でしたし、毒をもって毒を制すところに独りよがりなところが無いわけではありません。
そんな矛盾も一つのテーマではないかと思いつつも、ただひたすら暴れまくるといった感じです。

ギャングのボスであるミッキー・コーエンは実在の人物で、しかし作品ほどに大物だったわけではないようです。
ありがちな脱税によって逮捕をされて一線から退きましたが、最後は畳の上で死んだみたいですから大往生でしょう。
R15+らしい残虐さを発揮しつつも部下の育成がなっていないのか機関銃を撃ちまくってもほとんど当たらず、ただただ追い詰められていきます。
短時間にいろいろなストーリーを詰め込みすぎたということもあるのでしょうが、もう少し頭脳戦やジリジリとした心理戦があってもよかったのではないかと思います。
そのコーエンが誰かに似ているなと思って観ているときに感じたのはアンタッチャブルのロバート・デ・ニーロで、そしてエンドロールでショーン・ペンであることに気がついて、そう考えるとチーム構成などはどこかそのアンタッチャブルを意識しつつも日本人にはなかなかに分かりづらい人種問題まで踏み込んでいたのかもしれません。
とにもかくにも秀逸なひねりもなくシンプルな展開でとんとん拍子に悪が滅んでいきますので、肩の力を抜いて楽しめる作品です。


2013年5月24日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)