電脳筆写『 心超臨界 』

人生は良いカードを手にすることではない
手持ちのカードで良いプレーをすることにあるのだ
ジョッシュ・ビリングス

英国のラグビーは日本とはシステムがかなり違うことがわかってきた――草刈隆郎さん

2009-08-17 | 04-歴史・文化・社会
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英国のクラブライフ――草刈隆郎・日本郵船取締役相談役
【「あすへの話題」09.08.12日経新聞(夕刊)】

29歳の時にロンドンに転勤、サリー州のいパーレーという小さな町に、家族4人で移り住んだ。学生時代、また会社でも草ラグビーに打ち込んでいたので、本場英国でも続けたいと念願していたところ、隣人が、この町の「オールド・パーレイヤン」というクラブチームに紹介してくれると言う。期待に胸弾ませて門を叩(たた)いた。練習に通っている内に、英国のラグビーは日本とはシステムがかなり違うことがわかってきた。

まず、英国のラグビーのバックボーンは、クラブチームであること。クラブリーグがイングランドでは1部から3部まであり、わが、パーレイヤンは2部の中位だった。また、大半のクラブチームの母体は地域のグラマースクール(いわば公立高校)で、この構内にクラブが併設されている。比較的小規模なパーレイヤンでもグラウンドは6面、チームも6軍あり、小生はビリの6軍から出発、最後は3軍まで昇格させてもらった。練習は火・木の週2回、6時半から、試合は土曜日、と決まっている。どのクラブにも「パブ(バー)」があり、練習後のシャワーもそこそこに、「ビター」で喉を潤し、興が乗ると「ラグビーソング」のい大合唱になる。

クラブでは、1軍のキャプテンが最高権力者。試合毎に、彼の名で招請状が来る。また、ホームでの試合には、家の女性も主将名で駆り出され、彼女たちが焼いてくれたポテトとバケツ入りのビターで両軍選手を労ってくれる。夏には、主将から、家族に草毟(むし)りやグラウンド整備の協力要請が来る。

正に、地域・家族ぐるみのクラブライフで、たった3年間だったが、こんな豊かな、そして貴重な体験を味わえたのも、ラグビーを続けてきたご褒美か。

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