電脳筆写『 心超臨界 』

人生の目的は目的のある人生を生きること
( ロバート・バーン )

東京裁判はインチキ 《 国際法を無視した勝者によるリンチ――渡部昇一 》

2024-06-24 | 04-歴史・文化・社会
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
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「東京裁判(とうきょうさいばん)」とは儀式化した復讐劇(ふくしゅうげき)であると言っていい。この裁判は戦争の勝者が既存(きそん)の法律によらずに敗者を裁(さば)いた一方的なものであって、その正当性からして疑わしい。だいたい裁判官が戦勝当事国からしか出ていないというのはおかしな話であろう。本来は中立国からだけ出せばいい。それが無理なら戦勝国と同数の裁判官を敗戦国から出して裁くべきである。


◆国際法を無視した勝者によるリンチ

『読む年表 日本の歴史』
( 渡部昇一、ワック (2015/1/22)、p266 )

「東京裁判(とうきょうさいばん)」とは儀式化した復讐劇(ふくしゅうげき)であると言っていい。この裁判は戦争の勝者が既存(きそん)の法律によらずに敗者を裁(さば)いた一方的なものであって、その正当性からして疑わしい。だいたい裁判官が戦勝当事国からしか出ていないというのはおかしな話であろう。本来は中立国からだけ出せばいい。それが無理なら戦勝国と同数の裁判官を敗戦国から出して裁くべきである。

そんななかで毅然(きぜん)として日本国の弁護をした清瀬一郎(きよせいちろう)弁護人は、裁判の管轄権(ジュリスディクション)の法的根拠を問題にした。この指摘にウェッブ裁判長は最後まで答えられなかった。さらに清瀬弁護人は、ウェッブ裁判長がニューギニアの戦犯問題で検事役を兼務(けんむ)していたことを指摘し、裁判長としての資格を問うて裁判官忌避(きひ)を行ったが、連合国軍最高司令官マッカーサーの命令で任命されたのだから認められないということになった。法的に自分の地位を守ることすらできず、マッカーサーの命令でのみ動いた裁判だったのである。

アメリカ人の弁護人であるファーネス、ブレークニーらも、「国際法上合法である戦争で人を殺しても罪になるはずがない」「公正を期すために中立国の判事を入れよ」などと東京裁判の問題点を指摘した。ブレークニーは「原爆を投下したものが裁(さば)く側にいる。長崎、広島に投下された原爆の残虐性は誰が裁くのか」という主旨の発言をしている(アメリカ人弁護士の一人は「被告の無罪を確信し、裁判自体が不法であると思うようになった」と公開の場で述べている)。判事の中でただ一人の国際法学者だったインドのパル判事も、日本の無罪を主張した。しかし、こうした弁論の同時通訳はただちに中断され、日本の新聞に載ることもなかった。

要するに、連合国側には真実を明らかにする意図などなく、その目的は日本をおとしめることのみであった。採用された資料のほとんどは連合国側のもので、日本側が提出した通州(つうしゅう)事件の目撃者の口述書や、満州国(まんしゅうこく)建国の正当性を示すレジナルド・ジョンストンの著書『紫禁城(しきんじょう)の黄昏(たそがれ)』などの資料はにべもなく却下(きゃっか)された。日本側の言い分は「自己弁護」として黙殺(もくさつ)され、「南京(ナンキン)大虐殺」というありもしない事件がでっち上げられた。

だが結局、この裁判のメインテーマだった「侵略戦争の共同謀議(きょうどうぼうぎ)」は証明されなかった。そのような事実はないのだから当然である。しかし、判決では25人がA級戦犯とされ、東條英機(とうじょうひでき)など7人が死刑となった。東京裁判は戦争を始めた国家指導者などのA級を裁くものであったが、この判決はシナや東南アジア各地で行われた日本人の戦犯裁判に飛び火し、捕虜虐待(ほりょぎゃくたい)などを命じた戦場の指揮官(B級)、それを実行した兵隊(C級)などが戦犯として処刑された。そのほとんどは誤解に基(もと)づく悲劇であった。

このような悪辣(あくらつ)きわまる裁判が生み出した「東京裁判史観」に蝕(むしば)まれた日本人はいまも多い。
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