電脳筆写『 心超臨界 』

敵を知り、己を知れば百戦殆うからず
( 孫子 )

用意ができたとき師が現われる 《 賢人の教え――ジョン・F・デマルティーニ神父 》

2024-06-19 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


禅の中に、「用意ができたときに師は現われる」という教えがあります。自分に準備がなければ、すべては無意味な存在でしかないということです。意志が生まれたとき、手をさしのべる師は現われる。師はいたる所にいる。ふと目にした新聞の記事や子供の質問に答えた自分の言葉であることもある。「師はどのように現われるのか?」との質問への答えは、「これがそうだ」という以外にない。たとえば死にかけた虫を見て、自分の中に同情心がかき立てられた瞬間に、師が出現したことになるのである。


「いいか、聞いて驚くなよ。おれは世界でもいちばん金持ちと言われた男だった。もとは北東部の出身でな、金で買える物ならなんでも手に入った。だが、1年前、家内が死んだ。それ以来、人生の意味を深く考えるようになった。この人生で、自分がまだ経験してないことがあることに気がついた。その一つがこれだ。路上で暮らすことさ。おれはこれをきっかり1年間体験してみようと思った。この1年間、街から街へと乞食同然に暮らしてきた。だから、本をその表紙だけで判断してはいけないんだ。表紙にはだまされることがあるんだぞ」


◆賢人の教え

『こころのチキンスープ 3』
( ジャック・キャンフィールド、ダイヤモンド社 (1996/11)、p192 )

ここぞというとき、ここぞという場での人との出会いや考え方が、どんなに人生を左右し、変えてしまうものか。それがまさに、私の人生に起きたことだった。

14歳のとき、私はテキサスのヒューストンからヒッチハイクでエルバソを抜け、故郷のカリフォルニアに向かっていた。私は自分の夢みたとおり、気ままな旅をしていた。

私は学習障害児だったため勉強についていけず、学校を中退したあと、世界一高い波を相手にサーフィンをしようと決めた。まず手始めにカリフォルニアを目指した。

エルパソのダウンタウンに行ったときのことだった。街角で乞食のような身なりの老人に声をかけられた。

「おまえ、家出してきたのか?」

「違いますよ」

なぜなら私の父はヒューストンのフリーウェイまで車で送ってくれて、「若いときは、したいことをとことんやってみろ」と激励してくれたのだから。

乞食は「じゃコーヒーをごちそうしてやろう」と言って、私を街角のコーヒーショップに連れて行ってくれた。

2、3分話したあとで、この人なつこい乞食は「あとについておいで」と言った。なにかすごいものをみせてくれるらしい。私たちはダウンタウンにあるエルバソ公立図書館に行った。

正面の階段をあがり、案内所のまえで立ち止まると、乞食は笑顔の老婦人に「図書館に入っている間、この子のもち物を預かってもらえないかね」と聞いた。私は荷物をこの老婦人にあずけ、壮麗な学問の殿堂に入っていった。

乞食は、まずテーブルに私を連れて行った。やがて3冊の本を抱えて戻り、テーブルの上においた。そして私の横に座ると話し始めた。その出だしの一言は私が初めて聞いたことばだったが、私の人生を一変させてしまった。

「おまえに教えておきたいことが二つある。若いの、よく聞けよ。それはな……」と彼は言った。

「まず第一に、本を表紙で選んじゃだめだってことだ。表紙にはだまされることがあるんだぞ」

そしてこう言った。「おまえはおれを乞食だと思っているな。そうだろ?」

「いや、まあ、その、はい、そうだと思います」

「いいか、聞いて驚くなよ。おれは世界でもいちばん金持ちと言われた男だった。もとは北東部の出身でな、金で買える物ならなんでも手に入った。だが、1年前、家内が死んだ。それ以来、人生の意味を深く考えるようになった。この人生で、自分がまだ経験してないことがあることに気がついた。その一つがこれだ。路上で暮らすことさ。おれはこれをきっかり1年間体験してみようと思った。この1年間、街から街へと乞食同然に暮らしてきた。だから、本をその表紙だけで判断してはいけないんだ。表紙にはだまされることがあるんだぞ」

「第二に、本を読める人間になれ。何があっても奪われることのないものがあるとしたら、それは、人間の英知だ」

そう言うなり彼は私の手をとり、その上に本を載せた。プラトン、アリストテレスなど、古典の名作だった。

老人と私が案内所にもどると、あの老婦人はにっこりとほほ笑んだ。私は荷物を受け取り、通りにもどった。別れぎわに彼は言った。「おれの言ったことを忘れるな」

忘れていませんとも、あのときの一言があったからこそ、いまの私があるのですから。

ジョン・F・デマルティーニ神父


◆最後に、相田みつをさんの言葉も引用しておきます。

  そのときの出逢いが
  人生を根底から変えることがある
  よき出逢いを
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 潜在意識が働く 《 睡眠学習―... | トップ | こころの一冊 《 「しろいゆ... »
最新の画像もっと見る

03-自己・信念・努力」カテゴリの最新記事