電脳筆写『 心超臨界 』

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( クリストファー・モーレー )

不都合な真実 歴史編 《 日本の戦時宣伝は他国に比べて劣っていた――阿羅健一 》

2024-08-06 | 04-歴史・文化・社会
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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敵の残虐さを捏造して宣伝することが、第一次世界大戦の宣伝戦の一つの特徴だったのです。


◆日本の戦時宣伝は他国に比べて劣っていた――阿羅健一

『謎解き「南京事件」』
( 阿羅健一、PHP研究所 (2022/2/22)、p188 )

中華民国はなぜ架空の南京事件を持ち出したのか。そして、なぜアメリカの宣教師たちはそれに従った証言をしたのか。このことが明確にならなければ南京事件が完全に否定されたことにはなりません。

南京攻略からさかのぼること18年、第一世界大戦が終わりました。この戦争で注目されたことがありました。総力戦と新兵器です。それまでの戦いといえば、軍隊同士による戦いでしたが、このときから、国の経済力や国民の意思などを含めた総力戦へと変わりまた。また、戦車、飛行機、毒ガスなどの新しい兵器が数多く開発・使用されました。この二つともに挙げられるのが宣伝戦です。宣伝がこれまでないほど大きい力を発揮したのです。

ドイツとフランスの戦いはフランス領にある漸壕で膠着(こうちゃく)状態となりますが、1918年(大正7年)6月、イギリス軍はドイツ軍の漸壕に向けて1830万枚もの宣伝リーフレットをばらまきました。そこでは皇帝ヴィルヘルム2世やヒンデンブルク参謀総長の名前を挙げ、元首とドイツ国民、軍とドイツ国民に楔(くさび)を打ち込もうとしました。

ドイツは東部戦線でも西部戦線でもたびたび勝利を収め健闘していました。負けていると考えているドイツ将兵は比較的少なかったのです。しかし、半年間にばらまかれた宣伝リーフレットによりドイツ将兵には厭世厭戦(えんせん)気分が漂い、それもあってドイツ軍は敗北しました。

宣伝リーフレットが飛行機や気球からばらまかれる前は、敵の残虐さが捏造(ねつぞう)され、一流の新聞で報道されました。この宣伝は敵にぶつけるのではなく、自国民に敵愾(てきがい)心を起こさせ、第三国から同情を買うため行われました。

東京裁判にインドを代表して加わったパル判事は、自分の意見をまとめ、いわゆるパル判決書を法廷に提出しましたが、そのなかで、第一次世界大戦の宣伝についてこのような例を紹介しています。

第一次世界大戦中、イギリスの有力日刊紙『ニュース・クロニクル』は、ドイツ人がエジプト、インド、東洋方面全般で兵隊の死体を豚の飼料として煮ている、という記事を掲載しました。

イギリス議会でジョン・ディロン議員が、「政府はそれを信ずる確かな根拠を持っているか」と質問しました。すると、封鎖大臣ロバート・セシル卿は、「新聞以外に情報は持っていないが、ドイツ軍当局のほかの行動に鑑み、信じられないことは何もない」と答弁しました。

ところが1936(昭和11)年になって、当時の『ニューズ・クロニクル』政治部長は、あの記事が嘘であると暴露し、「イギリス政府は通常の筋から出た事実としてその流布を容認した」「否定記事を読まなかった多くの人は、事実としていまでも薄ぼんやりと信じている」と述べたのです。

敵の残虐さを捏造して宣伝することが、第一次世界大戦の宣伝戦の一つの特徴だったのです。
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