電脳筆写『 心超臨界 』

勇気とは恐怖に抵抗してそれを支配することである
恐怖が消えるわけではない
( マーク・トウェイン )

ユダヤ人の姿としての埴輪――田中英道

2025-01-30 | 04-歴史・文化・社会
24.01.30
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「芝山はにわ」とユダヤ人との共通は、それだけではありません。これらの鍔付きの帽と顎鬚、そして美豆良をもつ頭部の人物埴輪は、一様に鼻が三角状で高く、また武器を持っているものも多いのです。いかにも大陸のかなたから来た存在であり、朝鮮や中国人風ではないのです。


◆ユダヤ人の姿としての埴輪

『発見! ユダヤ人埴輪の謎を解く』
( 田中英道、勉誠出版 (2019/10/11)、p54 )

このように、人物埴輪における美豆良(みずら)は、美豆良だけが取り上げられて考えられてきました。そのために、増田氏の認識も、いったい美豆良がどんな理由によって生じたかについては指摘できないでいました。

芝山古墳から出土した「芝山はにわ」の人物埴輪を見てみましょう。美豆良は、帽子と顎鬚との三点セットであることがわかるはずです。

ここに重要なポイントがあります。鍔付きの帽と顎鬚、そして美豆良という頭部の様子は、世界の衣装史を見れば明らかな通り、当然、ユダヤ人の姿かたちを思い起こすはずです。

ユダヤ人の姿かたちは、歴史的なもので、伝統的なものです。そして美豆良は、古代のユダヤ教徒の独特の髪型である。耳の前の毛を伸ばしてカールさせる「ペイオト」ときわめてよく似ています。

『旧約聖書』はユダヤ人が書いた歴史書です。その中の「レビ記」には次のように書かれています。

  あなたがたのびんの毛を切ってはならない。
  ひげの両端をそこなってはならない。
  (レビ記 19:27)

「エレミヤ記」には次のような記述があります。

  ……野にいて、髪の毛のすみずみをそる人々はそれである。これら
  の国びとはみな割礼をうけていない者であり、イスラエルの全家も
  みな心に割礼をうけていない者である。
  (エレミヤ記 9:26)

髪の毛といい、髭といい、割礼といい、ユダヤ人は、自分たちが他の民族と違うことを肉体的に表現しようとしました。

しかし、髪も割礼も、表面的にそれほどの違いを示す要素にはなりません。この鬢(びん)の毛こそ、自分はユダヤ人であるという主張を目立たせるしるしであり、他の民族と区別するしるしとして、特に顕著に用いられる方法だったことになります。

「芝山はにわ」とユダヤ人との共通は、それだけではありません。これらの鍔付きの帽と顎鬚、そして美豆良をもつ頭部の人物埴輪は、一様に鼻が三角状で高く、また武器を持っているものも多いのです。いかにも大陸のかなたから来た存在であり、朝鮮や中国人風ではないのです。

画像1 芝山古墳出土、ユダヤ人的人物埴輪
    https://tinyurl.com/w42tt2k

画像2 帽子、髭、美豆良の比較図 
    右:ユダヤ教徒、左:人物埴輪(芝山遺跡)
    https://tinyurl.com/wconnv5
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