夏の暑い日ざかりに、典座寮の老僧が汗だくになって椎茸(しいたけ)を干している。道元が見かねて「あなたがなさらなくとも、誰か他の人にさせたらよろしいでしょうに」と言ったとき、道元にはねかえったことばが、「他は是れ我に非ず」だ。他人がしたことは他人がしたことで、私がしたことにはならない。 . . . 本文を読む
或るひと孔子に謂いて曰く、子は奚(なん)すれぞ政を為さざるや。子曰く、書に云う、孝なるか惟(こ)れ孝、兄弟に友なり、有政(ゆうせい)に施す、と。是れ亦(ま)た政を為すなり。奚すれぞ其れ政を為〔すを〕さずと為さんや。 . . . 本文を読む
損は損かもしれませんが、安いからといって仕事を粗末にすると、賃金を損した上に、自分の良心を損しなければならません。大工として仕事する以上、仕事に精魂打ち込んで、自分でよくできたと満足しないと私の気がすみません。賃金が安いからといって、いい加減な仕事をすると、賃金を損した上に、私の性根まで損しますのでね。 . . . 本文を読む
知識の泉の水を飲む者もいれば、ただうがいする者もいる ( ロバート・アンソニー ) Some people drink from the fountain of knowledge, others just gargle. ( Robert Anthony ) . . . 本文を読む