電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
《自民党議員/党員必見!》『自民党総裁選候補者の人物評を西川京子前九州国際大学学長・元文科副大臣に訊く;水間政憲』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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◆いい加減な仕事をすると、賃金を損した上に、私の性根まで損します
『人生を創る言葉』
( 渡部昇一、致知出版社 (2005/2/3)、p263 )
第8章 正直であれ、親切であれ――人生の心得
[ ある大工 ]
マーデンが書いた本の中にある話である。
ある裁判官が自分の家の板塀をつくろうとして、「材料はこちら持ち、1ドル半の手間賃だけでこしらえてもらいたい」と広告を出した。なかなかこの条件で受けてくれる人はいなかったが、ようやく一人、やりましょうといってきた者があった。
この裁判官が、
「荒削りでざっとでいいのだよ。1ドル半しか出さないのだからね」
というと、この男は、
「よろしゅうございます」
と承知して仕事に取りかかった。仕事の様子をみると、実に丁寧に、念には念を入れてきれいに削っている。
裁判官が役所に行って帰ってくると、板塀がちゃんとできあがっていた。しかも立派なものだった。これならもう半ドル増しにしてくれというに違いないと思ったので、裁判官は先手を打った。
「どうも念の入れすぎだなあ。こんなに丁寧にしてくれとは頼まなかったはずだが」
「丁寧にしては悪かったですか」
「別に悪いわけじゃないが、いくら念を入れてしてくれても、約束どおり1ドル半しか金は払わないよ」
「はい、結構でございます」
「こんなに手間をかけて損ではないか」
「損は損かもしれませんが、安いからといって仕事を粗末にすると、賃金を損した上に、自分の良心を損しなければなりません。大工として仕事する以上、仕事に精魂打ち込んで、自分でよくできたと満足しないと私の気がすみません。賃金が安いからといって、いい加減な仕事をすると、賃金を損した上に、私の性根まで損しますのでね」
これを聞いた裁判官は、いい心掛けの大工だと、その後裁判所を立てるときに、最も信用ある大工としてこの者を推薦したという。
私もこれと似た体験をしたことがある。近所の人が家を建てたときに、ある工務店に請け負わせた。すると、ちゃんと立派な家ができた。その代金を清算することになったときに、びっくりすることがあった。
普通、請負工事では、請け負った予算より請求金額が増えることはあっても、減額されることはない。ところが、その工務店は「この金額で請け負いましたが、余りましたので」といって、何十万円も返してきたというのである。それで、その家の人が気に入って、私の家を建て替えるときに、「あの工務店はいいですよ」と推薦されたのである。
日本には「損して得とれ」という言葉があるが、先に損をしても、それが巡りめぐって大きな得をつれて来るということは現実にあるようだ。ただし、最初から得を期待していては駄目で、この大工のように、手を抜くと自分の気持ちが悪いからといって一生懸命に働く心掛けが大切なのだろう。そういう姿勢を見ている人がいて、ひそかに評価してくれる。それが何かの機会に徳となって戻ってくるかもしれないのである。
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
《自民党議員/党員必見!》『自民党総裁選候補者の人物評を西川京子前九州国際大学学長・元文科副大臣に訊く;水間政憲』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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◆いい加減な仕事をすると、賃金を損した上に、私の性根まで損します
『人生を創る言葉』
( 渡部昇一、致知出版社 (2005/2/3)、p263 )
第8章 正直であれ、親切であれ――人生の心得
[ ある大工 ]
マーデンが書いた本の中にある話である。
ある裁判官が自分の家の板塀をつくろうとして、「材料はこちら持ち、1ドル半の手間賃だけでこしらえてもらいたい」と広告を出した。なかなかこの条件で受けてくれる人はいなかったが、ようやく一人、やりましょうといってきた者があった。
この裁判官が、
「荒削りでざっとでいいのだよ。1ドル半しか出さないのだからね」
というと、この男は、
「よろしゅうございます」
と承知して仕事に取りかかった。仕事の様子をみると、実に丁寧に、念には念を入れてきれいに削っている。
裁判官が役所に行って帰ってくると、板塀がちゃんとできあがっていた。しかも立派なものだった。これならもう半ドル増しにしてくれというに違いないと思ったので、裁判官は先手を打った。
「どうも念の入れすぎだなあ。こんなに丁寧にしてくれとは頼まなかったはずだが」
「丁寧にしては悪かったですか」
「別に悪いわけじゃないが、いくら念を入れてしてくれても、約束どおり1ドル半しか金は払わないよ」
「はい、結構でございます」
「こんなに手間をかけて損ではないか」
「損は損かもしれませんが、安いからといって仕事を粗末にすると、賃金を損した上に、自分の良心を損しなければなりません。大工として仕事する以上、仕事に精魂打ち込んで、自分でよくできたと満足しないと私の気がすみません。賃金が安いからといって、いい加減な仕事をすると、賃金を損した上に、私の性根まで損しますのでね」
これを聞いた裁判官は、いい心掛けの大工だと、その後裁判所を立てるときに、最も信用ある大工としてこの者を推薦したという。
私もこれと似た体験をしたことがある。近所の人が家を建てたときに、ある工務店に請け負わせた。すると、ちゃんと立派な家ができた。その代金を清算することになったときに、びっくりすることがあった。
普通、請負工事では、請け負った予算より請求金額が増えることはあっても、減額されることはない。ところが、その工務店は「この金額で請け負いましたが、余りましたので」といって、何十万円も返してきたというのである。それで、その家の人が気に入って、私の家を建て替えるときに、「あの工務店はいいですよ」と推薦されたのである。
日本には「損して得とれ」という言葉があるが、先に損をしても、それが巡りめぐって大きな得をつれて来るということは現実にあるようだ。ただし、最初から得を期待していては駄目で、この大工のように、手を抜くと自分の気持ちが悪いからといって一生懸命に働く心掛けが大切なのだろう。そういう姿勢を見ている人がいて、ひそかに評価してくれる。それが何かの機会に徳となって戻ってくるかもしれないのである。