病気になる側も治療する側も大変

実は少し前から多大なショックを受けております。

原因は・・・　もうすでに皆様もご存知の赤星の引退です。

阪神ファンの私は一応メンバー誰でも好きですが、そのなかでも赤星が一番好きだったんです！

私が持っている阪神グッズは、全部赤星の背番号のものばかり。

赤星Ｔシャツ、赤星ユニフォーム、赤星バッグ、赤星リストバンド、赤星タオル・・

刈谷のハイウェイ・オアシスにある赤星記念館にも行きました。

シーズン中から腰痛、首痛と心配はしていましたが、ファン感謝デーも終わったこんな時期に突然引退とは想像しなかった。

病名は「中心性脊髄損傷」。

聞くだに痛そうでしょ。

赤星いわく、シーズン中でも「痛いなんてもんじゃなかった。」とのこと。

野球うんぬんではなく、生命の危険がある、とまで言われたとあれば、仕方がない。

仕方がないけれど、あきらめきれない。

一体阪神は赤星抜きで来期どうやって戦うのか・・

もうあの俊足は見れないのか、と思うとくっ、泣けてくる。

彼のどんなところが好きだったかというと、俊足以外に「野球界に就職するということを非常にまともに悩み考えた人」だったというのもあるんです。

彼は自分が体が小さく、プロ野球界では通用しないんじゃないか、ということをずっと懸念してきたようです。

だから、プロ野球球団から指名されても、そのときにすでにプロ野球に行かないんだったら普通に就職しようとして決まっていたＪＲ東日本と天秤にかけ、真剣に悩んだ、というのです。

プロ野球にいっても、２，３年でモノにならなかったら、そのあとの人生困ってしまうだろう、ということでここはいさぎよくプロをあきらめて就職しといたほうがいいんじゃないか、と迷った、というのですね。

プロ野球からお声がかかりながら、自分がどれだけ働けるかを考えて普通に就職することと真剣に悩んだ、というこの感覚のふつーさがやけにいとおしかった。

だって、プロ野球に行くような人って、みんなスポーツ馬鹿（ごめんなさい）か、番長気質っていうか「行けるかどうかってとこでグズってんじゃねーよ。どこの球団か、が問題だろ。」って人ばかりだと思っていたから。

そんな赤星が３３歳という、９年という中途半端なプロ野球生活でフィールドを去らなければならないのはさぞや無念でしょう。

私は、どこの球団にいっても引く手あまたなのは赤星くらいだ、と思っていたからほんとに悔しいです。

そんなことを思いながら、ある日、蟹を食べておりました。（いきなりの転換ですみません。）

会社の人が出身が鳥取なので、境港直送の生きた親蟹を送ってくれたんです。

さすがに茹でたのとか急速冷凍したのとかとはわけが違っておいしいわぁ！

身の甘さや内子の入り方の量が違う！

親蟹は足はさすがに小さくてあまり身が入っていませんけれど、まったく捨ててしまうには勿体ない。

ちょっとトライして殻を割り、多少とも入っている身をつつく。

殻もそんなに固くないので、歯でがりっとかじって・・・

と、その瞬間！

じゃりっという音がしたかと思うと、前歯が欠けてました・・

ひえ～、ショック！

早速次の日に歯医者さんに行きました。

とはいっても、私は今まで会社の近くで通ったほうが通いやすかったので、名古屋の歯医者に行っていました。

でも今年の春から完全に岐阜に引っ込んでからは初めての歯医者さんとなるので、どこに行っていいのかわかりません。

親に電話して聞いてみました。

「ねぇ、歯医者さんてどこ行ってる？」と聞くと、親の店から一番近いところでした。

つまり、近所だからってことで通ってるだけってことですね。

「そこ、上手？」

「うん、上手になったよ。昔に比べれば。」とまるで自分が育ててやったのさ、といわんばかりの口調。

ま、そこ行ってみましょ、と私もそこに予約を入れました。

行ってみると・・

先生と受付兼助手の人が１人いるだけの小規模な歯医者さん。

機材も古そうです。

名古屋の歯医者さんとは大違い。

名古屋の歯医者さんでは、まず顔のまわりに透明のエリザベスカラーのような

物を取り付けられました。歯を削るときに周囲にその人のウィルスが飛散するのを防ぐためです。

それから口には常に唾液を吸い上げるポンプが入っていますから、ずっと口をあけたままで治療がつづいても、口腔に唾液がたまることはない。

けれど、この歯医者さんはそんなものは一切ないので、ちょっとだけブィ～ンて先生が歯を削るとすぐに「ハイ、じゃあ、うがいをしてください。」って言われる。

あまりに頻繁なので、倒してある椅子を起こすより早く背を起こそうとする私は、ジムで背筋のトレーニングをしているような気になるほどです。

帰ってきて美しい前歯となった私は、ダーリンにこの話をすると、

「歯医者さんって今、親の代から歯医者さんでなければ歯医者になるのは止めた方がいい、って言われるくらいらしいよ。」と言うではありませんか。

結局、歯医者さんが増えすぎてビジネスとして考えたとき、経営が成り立たないということなのでしょう。

そんな時代なんだ・・

確かに今日行った歯医者さんも親の代からの歯医者さんだもの。その遺産の機材だけで新しい機材は導入できずにやってるんだね。

私たちが子供の頃は、医者といえばそれだけでエライし、お医者さんの資格をとればあとは一生食い扶持には困らない、って時代だったけれど、今はそんな甘い時代じゃないんだよね。

おまけにネットの発達により、すぐに評判とかを書き込まれちゃうから、マスコミでちょっと取り上げられたお医者さんは「ゴッド・ハンド」とまで持ち上げられ、あっというまに１年先まで予約がとれないほど人気になっちゃうかわりに、１人でも悪い評判たてられたらすぐさま廃業に追い込まれるほどの危険性と隣り合わせ、って感じ。

病気になるのももちろん大変だけれど、治してあげるほうのお医者さんも大変な受難の時代なんだな、いったい、いつからこんなせちがらい世の中になってしまったんだろう、と思いました。

オーラソーマヒーリングサロン「些々羅」では、メールにてコンサルテーションのご予約を受け付けております。営業受付時間は月～土（ＡＭ１０：００～ＰＭ４：３０）です。

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