波動治療器体験

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さて、一昨日の記事で「浜名湖レイクサイドホテル」に泊まった時に、「オライオン　バイオスキャン」というものを受けた、とだけ書きました。
今日はその健康機器のことを書きたいと思います。
なんでこの健康機器のことで1記事にしたいほど気になったのかと言いますと、これが「波動」を取り扱ったものだからです。
“目に見えない世界”のことを理屈じゃなくて信じられる人には必要のない概念かもしれませんが、私のように「それはどうしてそうだ、って説明できるの？」ということが気になるタイプには「波動」は絶対に避けられないワードです。



さてこの「オライオン　バイオスキャン」、「浜名湖レイクサイドホテル」のＨＰには、「最先端技術で身体組織の状況を可視化し、不調部位を明確に。電磁気信号を送ることによって適正になるよう平均化します。」と書かれています。
世界最先端の宇宙開発技術を誇るロシアのハイテク医療技術によって開発された電送診断システムです、とも書かれています。
なんでも、宇宙飛行士って重力のない世界に何か月も行っていたりしますから、地球に帰ってくると身体がボロボロになってしまい、何か月も何年も通常の生活を送れなかったりする人もいらっしゃるそうです。
そんな彼らのために開発された機械だと聞きました。
そしてネーミングも宇宙飛行士のために作ったシステムだから星座の「ＯＲＩＯＮ」から読み方だけ「オライオン」にしたのだ、ということです。



『アナライズ方法は頭部にヘッドフォンを装着してリラックスして座っているだけ。
身体に安全な電磁気信号が発信され、頭部から爪先まで663か所の臓器や器官、組織、さらに血液や染色体レベルに至るまでの健康状況やコンディショニングアップの予兆を可視化し、コンピュータのディスプレイ上に画像として表示します。
コンディションの低下がみられるエリアが特定されると適正になるための電磁気信号が発信されます。
これまでの検査機器に比べ気軽に健康チェックが行え、しかも苦痛やリスクを伴いません。
ヨーロッパではすでに医療現場で活躍しており、アメリカのFDAでも医療機器として登録されています。
スキャンだけで、お客様の健康不安を早期に取り除き、ヘルシーライフに貢献します。』―――ＨＰより――――



なんでそんなことが可能なの？って理屈ではわかるんですよ。
私たち人間は、生体磁場エネルギーというものを持っています。
これがまぁ緩く捉えたら波動と考えていいのかな、と思います。
乾燥した時期になるとエレベーターのボタンを押そうとしたらピリッと静電気が走った！というやつのもっともっともっと微弱なものですね。
で、それが身体の各箇所、臓器によってもまた微妙に違うのかも、というのもわかります。
で、この機械で身体の箇所ごとに正常な波動が流れているのかどうかを測定し（たぶん、特定の周波数を流してそれに対して反射に何秒かかったかというようなことで測定できるんだと思うんですが）、本来の周波数でなかったところには本来この臓器ならこれくらいでは、という基本的な周波数を流すことによって流れを整える、っていう理屈じゃないかなぁ、と思うんですね。



で、この機械のウリはというと、
「未病の段階から身体の不調を見つけ出し、そこが病気に発展する前に周波数でトリートメントすることにより発病に至ることなく健康な状態を維持できる」
というものなんです。
「それはいい！　では私はこのまま放っておいたらガンになりそうかどうか、ということなぞがわかるんですね？」
と尋ねると
「それはちょっと違う」
とおっしゃる。
現在の医療では５mm以上の腫瘍を「癌」と呼び、それ以下のものは放置されるけれど、それ以下の小さな小さなものも見つけ出し、大きくなるのを防ぐように細胞に「正常になぁれ」と呼びかけることができるのだ、と言う。
「・・・だから、将来の病気が予見できるんですよね？」
と食い下がると
「う～ん、それとは少し違う。」
と繰り返される。
将来の病気を予見したり自覚症状が出る前に発見することが目的ではなく、あくまでも細胞の乱れを正常なものに整えることが目的なのだという。
わからん・・・。
何を目的とするのかは製造者と提供者の勝手かもしれないけれど、それで「将来の病気が予見できる」という目的に使ってはいけないのか？
それが1番みんなの知りたいところだと思うのだけれど。
きっとこれはロシアやアメリカではすでに“治療機器”と認められているけれども日本では認可されていないので、これをして「医療行為」にあたることをしている、となるとまずいからだろうと思われる。
「セラピー」もそうだけれど、日本では厚生労働省が医療行為だとは認めていないから、「効く」とか「治る」とか言えないのはわかります。
でもそれを行うことによってどんな風にその人の心身に影響を与えるのか、ということをあまりにオブラートに包んだ言い方しかできないとその本質から外れて行ってしまうような気がします。
ようするに”怪しいもの”としてしか映らない。
人間は”隠されているもの”に敏感ですからね。
故意に隠されている情報があると思うと、それは「怪しいもの」として排除しておこうという気持ちになるんですよね。



私が1番がっかりしたのは、
「じゃ、すでに自分が癌であることがわかっている人がこれを受けたら、ほぅら、やっぱりここにこんな乱れがある、ってことがわかるわけですよね？」
とちょっと違う角度から確認しようとすると、
「それも違います。」
とおっしゃる。
なぜならば、細胞というものは生まれたときにはパーフェクトできれいな並び方をしているのだけれど（綺麗に貼られたタイルの目地のようなものをご想像ください）、それが生育するにつれてあちこちにきれいな並びから飛びだすような細胞が出来てきて、並びがちぐはぐなものができる。
それをこの「オライオン」は見つけるのであって、完全に癌にかかってしまっている人はひょっとして並びが悪すぎて、悪すぎるがゆえに「悪い状態で整った並び」になっていることがあるので、そうなるとそこは「整っている」という判断として出てきてしまうのだ、と言う。



んな将来病気になるかどうかもわからない、今の病気も特定できないと言うのなら、結局は現在と同じふつーに病院にかかるしかないわけで、そのプロセスのどこかを省くことができるとか検診に行く代わりになる、というものではないわけですよね。
それじゃあつまらない、意味がないと思ってしまいました。
「いや、でもごく初期の段階の細胞の並びの乱れを発見できて、発見できるだけのみならずそれを整えることができるわけですから、健康の維持に役立ちますよ。」
とおっしゃるけれども、わたしゃ、そこまで健康オタクじゃないんで。



まぁね、がっかりはしましたが、予約しておいたものなので受けましたよ。
モニターに身体の内部をＣＴスキャンで輪切りにしたようなイラストが現れ（それは自分のものではない）、そこにいっぱい小さなマークがつきます。
それが１～６段階まであって、１～３までだと正常、４～６までだと異常ということらしいです。
そうしたらなんとあ～た、わたくし、「第三頸椎」の場所に「６」が出てしまいました！
どゆこと？
だから私は肩こりがひどいのか！？
ストレートネックであることが影響しているのか？
「今後、生活するうえでどういうことに気を付ければいいのか？」
と聞いたら、まぁ、せいぜい胸筋を開くようにして首の骨に負担をかけないようにしてくださいとのこと。
そんなことぐらいしか予防はないのね。



「では、悪いところをトリートメントしていきますね。」
と言われてもつけているヘッドホンから「キン、キン、パチン」というような音が聞こえるだけ。
う～ん、正直いってあまり快適な音ではありませんね。
金属音って感じだから。
それで
「あ、『６』から『４』になりました～」
って言われてもね・・　「４」だって「異常」なんでしょ・・
もういいです・・



今回この体験でつくづく思いましたのはね、私のように多少なりとも「波動」の存在は認識していて、のみならず「この世はすべて波動で出来ている、波動がもっとも大切」とまで思っていて、全く身体に触れることなく行われるエネルギーワークにも理解を示している者であっても、
「トリートメント（ほんとはこれが「治療」と認められる機器であれば、はっきりと「治療」って言いたいんだろうね）が今、行われています～」
と言われても、そこから流れてくるのが不快な「キンコン」いう音だけだとこんなんでええんかいな、かえって身体に悪いことしてるんじゃないの？と思ってしまうくらいです。
もう少し原理にのっとったことをちゃんとやっているというだけでなく、クライアントの「快・不快」という気分の問題にも治療は大きな影響を及ぼすということを考えたほうがいいよなぁ、と思いました。



そしてこの話しにはさらにオチがありまして、家に帰ってきてからこのことを記事にするためにネットで「波動治療器　オライオン」と打ちこんで検索してみたんです。
しかし、全然「オライオン」というものは出てきませんでした。
それどころか「メタトロン」というものがいっぱい出て来まして、「ん？　これはなぁに？」と少しそれらを見てみると、どう見ても、私が受けた「オライオン」と全く同じしくみ、開発者だと思わざるを得ない。
しかもこちらのほうが普及版という感じを受ける。
これはどういうこと？
そしてさらに言えば、それらのサイトにはお値段については明快に「正価　いくら」と載っているものはありませんでしたが、それらを導入している人たちを見てみると個人のクリニックやサロン、ジムのようなところで、どうみても何十万～何百万までで導入できるんじゃないの？って気がしました。
でも「ＫＩＡＲＡ」では、
「これは日本に数台しかない機械であって、特に酸素カプセルと一緒に行うと効果的でそのやり方をしているところではうちともう1か所しかないのです。」
とめっちゃ価値つけられて話されたんですよねぇ。
あの感じからすると何千万はくだらない、ひょっとしたら億したのかなぁ、って思ってましたよ。



まったくシロウト考えにすぎませんが、これはしくみさえわかっていったん開発されたら、決してそんな高いお値段がかかるようなものではないと思ったんですね。
まぁ、世の中ってなんでもそういうものかもしれませんけれど。
特に家電とか車とか薬とか、開発にお金が莫大にかかるけれどもいったん世に出てしまったら追随品をつくるのは簡単だ、って世界かもしれません。
それでもねぇ、ただでさえ「怪しい」と言われるような世界観のものがこのように名前を変えてあちこちで出回っていたり、あちこちで値段もめっちゃばらつきがあったりしたらそれこそおかしい、怪しいって言われるだろうなぁ、と思うとそれを残念に思ったのでした。


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