ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

「今しかできないことだから」

2010-03-03 08:02:00 | 身辺雑事

娘に新しい彼氏ができて、この前会わせてもらいました。

その前日、「パパにはまだ見せられん。」と言うので、「どうして?」と言うと、「だって、絶対彼氏の髪型見たらこんな男ダメだ!って言うに決まってるもん。」と口をとんがらせます。

「じゃ、まず私にだけ見せて。」と言って、写メで保存してあった彼氏を見せてもらいました。

・・・う~ん、確かにチャラ男風だ。

でも、それだけでダメって言うことはないから大丈夫だよ。

「なんで、切らないんだ? 仕事上でも不利だろうが。」とダーリン。

ま、確かに働いていて、美容師かファッション業界でもないかぎり、この髪型で上司や得意先の覚えがよくなることはないでしょうね。

すると娘は、

「でしょー。私も切れ、そのほうが似合うって、って言ってるんだけど。でも『今しかできない髪型だから、もう少し待っててくれ』って言うんだよね。」と言いました。

でたぁ、必殺「今しか出来ないことだから」ビーム!

私が、若い人のほうがよっぽど夢がないなぁ、と思う瞬間です。

なぜなら、私には「今しか出来ない」と思っていることが何もないからです。

昔からそういう考えでした。

自分が本当に望んでやりたいことなら、それはどんな年齢になったって、いつだってできる、というのが私の持論です。

だからこの「今しかできないことだから」というのを理由として使う若者、というのが私には信じられないんです。


「今しかできないことだから」やっているわけじゃなくて、「好きだからやっている」とどうして言えないんだよ、と鼻白んでしまいます。

だって、100歩譲ってそういう髪型を「今しかできないことだから」というなら、それはその髪型だけじゃなくて、いっぱい他のヘアスタイルも「今しか出来ない」ものがあるでしょう。

例えば、モヒカンとかアフロとかレゲエとか・・・

その数多くのなかからその髪型をセレクトしている理由はなんなの?と言ったら結局、「自分に似合う、と思っていて、好きで気に入っているから」でしょう。

じゃあ、最初からどうして素直に「今しかできないことだから」じゃなくて、「この髪型が好きだから」ときっぱりとストレートに言えないの、とからみたくなります。

それは決め付けだろ!と言われるのをじゅうじゅう承知であえて言わせていただくと、「今しかできないことだから」というセリフをよくお使いになるのは、「ヤンキー」と呼ばれる種族に多いような気がします。

彼らは、「今しかできないやんちゃっすから。」と言って暴走行為をし、ハタチにもなれば自らをもう“年寄り”と言い、「引退の時期がきた。」と言って、“族”から足を洗い、外見からしてがらりと変わって髪の色を戻し、スーツを着て、ふつーの会社に勤めます。そして、比較的早い年齢で結婚し、こどもを産み育て、ごくまっとうに家族を大事にして生きていきます。・・・というように見えます。

でも、そんなに走ることが好きなら、何もそれは「今しかできないこと」にしなくともハタチを過ぎようが30歳になろうが40歳になろうが、バイクに乗ればいいのに、と思うんですよねぇ。

法律違反を犯すほどのスピードや集団行動をやめればいいだけで、バイクで走ることをどうしてやめちゃうの? 逆にどうしてそんなに好きなことをあっさりとやめれるの?ということが不思議。

それだと結局バイクで走ることが好きだったんじゃなくて、人に迷惑をかけてオトナを困らせることが好きだっただけなんでしょー、と言いたくなりますよね。

この場合も、「ほうら、今しか出来ないことだから、じゃなくて素直に困らせることで注目浴びたかったって言えよ。」と追い詰めたくなります。

「今しか出来ないことだから」と言って生きていく人は、「想い出づくり」好きな人のような気がします。

「今しか出来ないことだからあとで後悔しないように今やっておく」と言うと聞こえはいいんですが、すぐさまその“今”が過去となり、過去を振り返っては「あぁ、あのときやっておいて良かった。」と自分に言い聞かせ、納得させるためにだけやっているような気がする。

旅行で言うと、旅行そのものを楽しむというよりは、一杯写真を撮って、あとでアルバムにまとめて振り返る時の方が好き、って感じ。

だから「今」ということを言いながら、常にそういう人は「過去のために生きている」「やるだけのことはやったという免罪符としての過去を創るために生きている」っていう気がしてならないんです。

実際に昔、「想い出づくり」ってドラマがヒットした頃がありました。

私が20代の頃だったと思いますが、そのときから何かピンとこないものを感じていました。

その言葉自体が新鮮に感じられ、みな、「そうだ! 想い出づくりしなきゃ。」なんて言ったりしていましたが、私はその言葉が嫌いだったし、そういうコンセプトのドラマなんて見たくもない、と思って1回も見ませんでした。

当時は皮膚感覚的に毛嫌いしているだけで、自分の何がそんなにも「想い出づくり」を拒否っているのか自分でも説明がつきませんでしたが、今ならわかります。

私は、「過去を神棚にまつっておくために、今を生きる」ような生き方が嫌いなんだ。

そして、そんな生き方をとくにせっかくこれからの可能性のある若者にはしてほしくないから、そういうことをよく持ち出す若者も好きじゃない。

娘の彼氏にもそういう髪型が好きなら、中身で勝負して「あいつ、あんな髪型しているけれど、中身はできる奴だな。」と認識してもらえるまで頑張る、という方向を選んでほしい、と思ったのでした。

きっと「いいっすよ~ そこまで髪型にこだわってるわけじゃないですもん。てきとーな時期がきたら切りますよ。」とか言うんだろうな~




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