スーちゃんこと、田中好子さんが55歳という若さで亡くなりましたね。
彼女が20年にも及ぶガンとの闘病を続けていたなんて知りませんでした。
年が近いので他人事ではない、って感じです。
テレビでスーちゃんを偲び、誰だったか忘れましたがある方がこんなことをおっしゃいました。
「キャンディーズの頃、デビューして最初の4曲くらいは彼女がセンターをとっていた。けれど、蘭ちゃんに人気が出て、それ以降彼女はサイドに回るようになった。でも、彼女はそれで腐ることもなく、3人はほんとに仲がよかったですよ。」と。
そっかあ。
そう言われてみれば、今をときめくAKB48でも、誰がセンターをとるかで「総選挙」なんてものが行われて、それは芸能界で生き残っていくための一大事でもあるわけですよねぇ。
彼女たちはそのむき出しの闘志を「総選挙」という形でさらすことによって、陰湿な仲間いじめなんてことをせずに済んだわけですが(済んだ、と思う・・・)、放っておけば、グループで活動している人たちにとって自分がセンターを取れるかどうかというのは何よりも大事なことでしょう。
それを奪われても、けなげに頑張っていたスーちゃん。
彼女が数々のボランティア活動などに関心をもち、活動していたことを知ったとき、あぁ、そういう人だったからこそ、キャンディーズは3人とも丸くおさまったんだな、と思いました。
ところで彼女が結婚したお相手というのが、夏目雅子さんのお兄さん。
先日特に見たい番組もないので、ぼーっとテレビをつけていたらNHKで、その若くして白血病で亡くなった夏目雅子さんについての特集をやっていました。
そのことを思い出し、夏目雅子さんという女優さんを通して、芸能界の大変さというものについて今日は書いてみたいと思います。
その番組はNHKらしく、どこかに偏ることなく、しかし、夏目雅子さんという女優さんをくまなくあらゆる視点から解剖していました。
その話のなかで私がびっくりしたのが、撮影所の大変さ。
彼女の代表作である「鬼龍院花子の生涯」という映画は、厳しいことで有名な五社英雄監督の作品で京都の撮影所。
本当は主役が彼女に決まる前に当時すでに人気を博していたというある女優さんに決まっていたそうですが(誰でしょう? 番組ではその名は明かしていませんでした。)、ギリギリになってその女優さんが降板する、と言ってきたので、夏目さんにその役が回ってきたそうです。
どうしてその女優さんが降板したのか?
これは憶測でしかないけれど、という注釈付きで番組では語っていましたが、五社監督は厳しいので、現場のノリで脱がされちゃうんじゃないか、ということと、京都の撮影所は職人さん気質の人ばかりなのでイジメに合うんじゃないか、ということを恐れたため、と言っていました。
この京都の撮影所が職人さん気質の人ばかりだからイジメに合う、ってどういう意味?って、私にはわかりませんでした。
その後、ちゃあんと説明がありました。
彼らは自分の仕事に誇りを持っているがゆえに、その映画に携わる監督や主演俳優などがいいかげんな気持ちでのぞんでくるんだったら許さないぞ、とばかりにその根性の座り方をみよう、とするような仕掛けをしてくるんだそうです。
例えば、時代劇であれば、わざとその時代考証からは外れた小物をセットに置いて、気付かなければ監督が恥をかくだけ、とか主演俳優が馬鹿にされるだけ、ということを影ながらせせら笑うんだそうで・・・(おーこわ。京都ってほんといけずで好かんですわぁ。なんかやり方が陰湿やおへんかぁ?)
五社組では毎日のように撮影が終わっても、準備されている小部屋に監督やら小道具さん、大道具さん、カメラマンが集まって、お酒を酌み交わしながら、夜な夜な明け方まで映画談義をしていたんだそうで。
なので、逆な言い方をすれば、そこに参加している人たちの間にはすごい結束力が生まれるけれど、そこに参加していないとハバにされる可能性があるわけです。
そこに「鬼龍院花子の生涯」の撮影の間、夏目雅子さんはずっと彼らと一緒に参加していたそうです。
お酒が強かったのかしら・・・
それにしてもすごい根性だわ。
私は今まで、映画やドラマで主演をはるような俳優さんは、それはそれは神棚の上にあげて拝まれるくらいの扱いをされるものだとばかり思っていました。
でも、実際はそんな甘いものではないんですね・・
主役を勝ち取ってからも闘わなくてはならない見えない相手がいる。
例えば毎夜毎夜明け方までお酒につきあっていては、寝不足になるし、お肌にも悪いし、肌の荒れているのがアップでわかってしまってはいけない、と監督やカメラマンなら、「雅子ちゃんはいいから早く寝なさい。」とか言いそうに思うじゃないですか。
でも実際は、みんなに受け容れてもらうために影で努力を重ね、そしてスクリーンには私はなぁ~んにも知りません。たっぷり睡眠でお肌つやつや!って顔をして演技をしなくてはならないわけですよねぇ。
ましてや夏目雅子さんはこの頃から甲状腺をわずらっていて、手術もしたし、実際はすごく体調は大変なはずだった、と言っていました。
今まで私は夏目雅子さんというと、どうしても女優さんというより、「クッキーフェイス」で登場したカネボウ化粧品のキャンペーンガールのイメージが強くて、そういう人がホントに演技うまいのぉ?という目で最初から見てしまっていたので、あまり彼女の作品も見たことがありませんでした。
そして、どうせ運がよくてすいすい来ちゃった人なんでしょ、くらいに思っていました。
でも、どこの世界にも、待っていて飛び込んできてくれるような運はない、ってことがよくわかりました。
仮にそんなことがあれば、それはそれまでにその人が積み上げてきたものがようやくそこで形となって現れた、って言うことなんだと思います。
夏目雅子さんは歴代の名の在る監督をうならせるだけの努力と、根性の座った女優さんだったのだな、と改めて思い知りました。
ちなみに、その番組では彼女の突出したその根性の座り方を見せた演技が、緒形拳さんと共演した「魚影の群れ」という作品だった、としています。
これは1カットで長撮りするのが好きな相米監督の作品で、1カットで長撮りということは長いセリフも覚えなくちゃいけないからそれだけでも大変なのに、またこれがなかなかOKを出さない監督さんなんですって。
そして、テスト、テストの繰り返しでなかなか本当にカメラも回そうとしない。
なかなか撮らないわけです。
そんな監督をして、「早く撮れ! 今撮らないと、夏目がダメになってしまう。」とまで言わせた彼女の演技。
ちょっと私も見てみたくなりました。
オーラソーマヒーリングサロン「些々羅」では、メールにてコンサルテーションのご予約を承っております。
PCにてご覧の方は、左肩上の「オーラソーマヒーリングサロン些々羅」をクリックしていたきますと、「4月の予約状況」を見ることができます。そちらでご希望の日時をお決めのうえ、メールを下されば幸いです。
携帯でご覧の方、あるいは予約状況の確認が見られない方は、どうぞご遠慮なく直接、メールにて空き日時からお問い合わせください。
メールアドレス chakra@aura-soma.name
住所 〒500-8105
岐阜市西園町24 ショウエイビル2F (駐車場1台あり)
岐阜市役所南庁舎より徒歩3分のところです。
なお、オーラソーマ製品も販売しております。全国どこへでも送料無料にてお送りいたします。こちらもご希望の方は、メールにてお問い合わせください。(恐れ入りますが、代金の振り込み手数料は、お客様ご負担をお願いしております。)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます