ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

臥龍桜

2011-04-26 09:29:00 | まち歩き

おとといの日曜日、ダーリンとふたりで飛騨高山にある臥龍桜を見に行きました。

出かける間際、車のボディにどこからか虹が写りこんでいるのを見るだけで、気分が高鳴る単純な私なのでした。

いつもは日曜日となると必ず渋滞を起こしている東海環状線。

しかし、この日はすいすいで車の台数がすごく少ない。

やっぱりみんな、東日本大震災でお出かけを自粛してるのかな・・

それとも来週からゴールデンウィークなので、そこでお出かけするから前週はちょっとお休みって感じだけなのかな。どっちなんだろ。

途中立ち寄った道の駅では「はなもも」というピンクの色濃い花が咲き乱れている公Photo 園があり、その花びらが風に舞い雨のように降ってくるなかに身をおいて、いっとき違う世界に旅に来ているような気持ちになりました。

Photo_2 目を山に移すと、木蓮が咲き誇っていて、一見、山がところどころ雪化粧しているかのように見えます。風流じゃのう。



その道の駅には熊の剥製が置いてあって、キャップがかぶせてあったのですが、説明書きを読むと、あんまりお客さんがこの熊の頭をなでるので、そこだけハゲちゃったんだとか。

こそっとキャップを取ってみると、ホントだ。ハゲてる・・・

臥龍桜がある飛騨一宮までの道筋は、ひたすら41号線の一般道を行く方法と、高山まで一気に高速で行ってしまって、そこから41号を下ってくる方法と、美濃加茂からせせらぎ街道を北上して高山まで行き、そこから41号を下ってくる方法があります。

私たちは、道中ぶらぶらと景色を見ながらドライブするにはもってこいのせせらぎ街道を行くコースを選択しました。

この日は車の台数こそ少なかったですが、オートバイでツーリングをしているチームに何組も出会いました。

確かに車よりバイク、バイクより自転車、自転車より徒歩、といった具合によりバイクのほうが車より体で春の訪れを感じることができるでしょうねぇ。

皆さん気持ちよさげにエンジンを吹かしていました。

しかし、ツーリング軍団はけっこうおっさんが多いんですね。

若者はほとんど見かけませんでした。

せせらぎ街道は、ドライブやツーリングにはうってつけの期待を裏切らない道でした。

ところどころにまだ雪が残っているのには驚きました。

気温は、道中のデジタル計を見ると、11℃。道を進むごとに9℃、7℃と下がっていきます。

「ひぇ~! 7℃なんて真冬じゃん。」と言いながらも、窓を開けていてもなぜか気持ちいい。

ひんやりとはするけれど、同じ気温の低さでもこれから冬に向かう、というときの寒さとこれから春に向かうというときの寒さがこうも違うのはどうしてでしょうね。不思議です。

自称山菜ゲッターのダーリンは、車を走らせながらも「あっ! いま、タラの芽があった。」と言っては、車を路肩に寄せ、「ふきのとうが群生してた。」と言っては、取りに走ります。

私には、なぁ~んも確認できません。

山菜を見つけるために、車のスピードを落として走っているわけではないんです。

普通に法定速度(もしくはそれ以上・・?)で走っていて、どうしてあんなに山菜が発見できるのかほんとに舌を巻きます。

「おれ、山菜に関するときだけはやけに動体視力がいいんだ。」と本人が言うとおり、それ以外のときに特に何かを発見する能力にたけているわけではないんですがね。

そうしてゲットした山菜(主につくし、タラの芽、ふきのとう、破竹)を去年はもう結構、というほど天ぷらにしていただきました。

ダーリンの感心するところは、ちゃんとその日に天ぷらにしてふたりで頂く以上の量はとらないところと、あまりにも若い芽は可哀相だ、と言って取らないところ。生物多様性の理にかなっていますね。

さて、どのみち高山市内を通るなら、と高山ラーメンでお昼にしようということになりました。

ダーリンが推奨したのが「伝七」というお店。

Photo_3 ここのラーメンは高山ラーメンらしいしょうゆを煮込んだようなスープではなく、もっとあっさりした感じのラーメンでした。

ごちそうさま。

さてさて、お目当ての臥龍桜。

私はもっと、山の道を歩いて山奥に分け入った奥深いところにあるのかと思っていたら、意外にも飛騨一ノ宮駅のすぐ脇でした。

「すいてるな~」とダーリンが言うとおり、一応、臥龍桜のハッピを着たおじさんたちが車の整理に出ているのですが、駅前の10台ほどが止められるスペースに止めることができました。

そして、なんと駅の構内をすり抜けて向こう側に渡り、桜を見に行っていいんです。Photo_4

駅に入るための入場券を買うとかそんなもの一切ありません。

たぶん、駅の利用者よりもこの季節の桜を見るために駅を利用する人のほうが圧倒的に多いと思われます・・

「あぁ、残念だなぁ。桜はまだ五分咲きかぁ。」とダーリン。

しかし、私はまったく残念ではありませんでした。

なぜなら、ひとつには、私はもともと葉桜と花の両方の色を見られるくらいの山桜っぽいもののほうが好きだということ。

それはさながらB99「大天使ザドキエル」の色合いのよう。

B99はマイク・ブースが「スリランカの寺院の池に浮かぶ蓮のようだ。」と称した色合いのボトルで、私もそのとおりだ、何かしらこのボトルには鮮やかながら東洋の色合いを感じる、と思っていましたが、最近、この桜の五分咲き、あるいは散り際で、葉がもう出てきているときの色合いだと称したほうがピンとくるな、と思っています。Photo_5

そしてもうひとつの理由とは、「桜の花を見に来たのではない。その幹を見に来たのだ。」という気持ちが強かったからです。

それはちょうど昨晩のこと。

日本最古の桜はどこだ?ということをテレビでやっていました。

それは山梨県にある桜で、樹齢はなんと2000年だそうです。

たぶん、この桜をここに植えたのはヤマトタケルだと言われているような伝説の桜。

その桜がテレビの画面に大写しになったときは、ダーリンと「うへぇ。なんだか妖怪みたいだなぁ。人間でも樹木でも年を取ると妖怪みたいになるんだな。」と言っていました。

けれど、その桜が樹木医の手によって、幹の30%が死んで空洞になっている、とか立ち枯れている部分があるとかが明らかになるにつれ、それを乗り越えて生きようとするすさまじいパワーに圧倒されはじめました。

なんとその桜は、枝が折れて地に着いたところから細い細い根が出て、枯れた部分の根をフォローするようになっていたのです。

その根っこは糸のようにほんとにほんとに細いものでした。

スコップで土を掘って栄養を与えようとすると根を断ち切ってしまう恐れがあるため、エアースコップという、空気を押し出す力で土を吹き飛ばしながら地面を掘っていきその根に栄養を与えるという方法がとられていました。

桜はその幹のほとんどが枯れていても、まず100%に近い満開の花を咲かすそうです。

それはまるで自分の命を食いつぶしてでも、人にはきれいな姿しか見せないぞ、というプロ根性のようにも思えました。


これを知ってから、桜に対するイメージががらりと変りました。

それまでは桜といえば、「華やか」「優雅」「女性らしい」というようなエレガントなイメージだったのが、「パワフル」「力強い」(同じか)、「どっしり」「忍耐強い」というようなイメージに変ったのです。


Photo_6 そして、この臥龍桜にもそんなものを感じました。

以前は、まさに龍が山肌に臥せっているようなその姿を一目みたい、と思っていたのが、伊勢湾台風のときに龍の頭の部分が折れたけれども1100年の樹齢を支えてきたその幹が見たい、と思ったのです。

その幹はもう「妖怪」のようではなく、「風格」さえ感じさせ十分に満足しました。

さて、帰途は、どこか温泉に立ち寄って帰ろう、ということになりました。

以前に行ってなかなかいろんな種類のお風呂があってよかった「美輝の里」にしようか、線質のよい「下呂温泉」にしようか迷いました。

どちらも臥龍桜の場所からは30キロほどあります。

「まぁ、ぼちぼち行こうか。」とまだ時間も早かったので、どのみちどちらも41号を途中まではまっすぐに行くしかないので、走り出しました。

すると途中で「ひめしゃがの湯」という看板をみたとたん、ダーリンが、「あ! ここに入っていこう。」と言いました。

「知ってるの?」と言うと、

「いや、知らん。だからいいんじゃないか。でも、名前がいいじゃないか。『ひめしゃが』って、菖蒲の花みたいなやつだぜ。この時期にふさわしいじゃん。せっかくだから行ったことのないところに行こうよ。」と言います。

ま、それも道理だ、とそこへ立ち寄ることにしました。

行ってみると・・・

「ひめしゃがの湯」は赤銅色をした、少し硫黄の匂いもするお湯でした。Photo_7

外に飲用の湯があったので、それを一口飲んでから、と思い立ち寄ると、一組のカップルがそこのお湯を飲んでいて、男性のほうが一口飲んだとたん、「うへぇ、こりゃかなわん。」というような顔をしました。

おそるおそる飲んでみると・・・

ダーリンが「・・・さび付いた水道管から出てきた水を飲んでいるみたいな気がする。」

・・・はい。これがもっとも素直で言い得て妙な感想だと思います。

しかし、実際に浸かってみたらとってもいい感じ。

お風呂のなかには「このお湯は全国でも珍しい細胞液とほとんど同じもので、等張性にすぐれたお湯なので、細胞膜を通して浸透性がとても良いため、非常に温まります。」と書いてありました。

一瞬、へぇ、と思いますが、よく考えてみたら、そんなに浸透性が良いんじゃ、このお風呂に浸かっていたら、何だか体液が赤銅色になり、どっぷんどっぷんになりそうな気がしてきました。そもそもお湯につかってるだけで、そんなに体のなかにお湯が浸透しちゃうわけってないでしょ?

そもそも人間の皮膚って角質層までしか異物は通さないんじゃなかったっけ?

いくらヒトの細胞液と似ているからって、真皮層までは通さないでしょーとか思うんですが・・・また、固いことは言いっこなし。

実際に私は、温泉からあがっての帰り道、もうとろんとろんで我慢できずに、助手席で夢の世界に行ってしまいました。

ダーリンにも「えっこちゃんは、温泉に弱いねぇ。」といわれてしまいました。

さんざ寝たのに帰ってきてからもまだ眠くて眠くて、市議会選挙の結果をテレビで見る、というダーリンを尻目に、んじゃ、私はお先に、と一足早く寝てしまいました。

あ、でもこれは臥龍桜でオリジナルの日本酒を買ってきまして、そこにまた桜の花びらの塩漬けを浮かべてちびりちびりと飲んでいたら、心も体も桃源郷に行ってしまったせいかもしれません。






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