司法書士のオシゴト

会社にかかわる登記を中心に素朴なギモンにお答えします♪ 

職権更正 その1

2009年12月08日 | 商業登記

お恥ずかしいハナシですが、先日、間違えて登記を申請してしまいました。

新株予約権の行使による変更登記を申請したときのことです。
新株予約権は、登記事項のボリュームがあるので、登記事項の内容ごとに段落が分かれています。

↓こうやって分けて登記します。
「新株予約権の数」
「新株予約権の目的たる株式の種類及び数又はその算定方法」
「募集新株予約権の払込金額若しくはその算定方法又は払込を要しないとする旨」
「新株予約権の行使に際して出資される財産の価額又はその算定方法」   
「新株予約権を行使することができる期間」

「新株予約権の行使の条件」
「会社が新株予約権を取得することができる事由及び取得の条件」

カッコでくくるのは、登記の内容そのものではなくて、コンピュータが自動的に登記すべき場所を探すための印のようなものらしいんです。
(新株予約権の発行登記のときはカッコ内も登記されますが、その後の変更登記では、書き換えはしませんので、カッコの外に記載された事項をどこに登記するのか探すインデックスの役割に変わります。)

ですから、今まではあまりカッコでくくられた文字が正しいかどうかをそれほど気にしていませんでした。
もし間違っていても登記所サイドで直してくれる、あるいは、コンピュータが受け付けないから、登記所の職員の方が気付くでしょう。。。くらいの感覚です。

登記が完了して、内容を確認すると、「あれっ??」
今回は行使ですから、「新株予約権の目的たる株式の種類及び数又はその算定方法」の変更登記もしたのですが、なぜか変更前の登記事項に下線がありません。

「間違えめっけ!」
ちなみに、変更登記しますと一般的には変更前の事項には下線が付きます。この登記もそのはずなのに、下線なかったので、下線漏れだと思い、すぐさま電話しました。

ところが、そんなことではなく大変なことが起きていたんです。
つづきはまた明日~。

コメント
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