巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

Movable Typeのテンプレート修正でトホホ

2004-09-16 06:00:00 | インターネット (CMC)
注意:この記事の最初のエントリーの内容には、誤解を与えかねない箇所があります。この記事をごらんになる方は、必ず[追記]もあわせてお読みください。


ここ5日ほど、わたしはかなりブルーな気分だった。その理由はMovable Typeのテンプレートの修正にあった。

ある組織内の小さなグループのために、ブログを作ることになった。そのグループのためにブログを作る提案をしたのは、このグループの一員であるわたしだ。というのは、すでにその組織ではMovable Typeでブログを作っており、組織共通のテンプレートを使った複数のブログが存在していたからだ。わたしはMovable Typeにはそれほどは明るくはない。しかしテンプレートの扱いはそう難しいものではないだろうし、ブログにしておけば、担当者がだれであれ、その後の書き込みがHTMLよりも簡単にできるはず??そう思ったのだ。かくして言いだしっぺであるわたしは、ボランティアでテンプレートの修正をすることになった。

「コンテンツは変えても良いが、バナーの部分だけは、組織共通のものにすること」

そのような指示が出ていたものの、わたしはあまり気にしていなかった。「スタイルシートをいじって、メインインデックス・テンプレートを少々修正すればよい。」そのぐらいの甘い考えだったのだ。

が、この組織の共通のテンプレートに基づくMovable Typeのブログを、この研究会のために作ってもらってログインすると、事はそれほど単純ではないことに気がついた。

組織共通のテンプレートを見ると、メインインデックス・テンプレートの行数がやたら多い。リンク先数箇所と、基本のコンテンツしか入っていないはずなのに、なぜ566行もあるのだろう。よくみると<font>だの、<table><tr><td>だのといったタグが、メインインデックス・テンプレートに多く入っている。

つまり、共通テンプレートは、おびただしい数の入れ子テーブルと、メインインデックスのテンプレート内のデザインを決めるタグで成り立っていたのだ。3段カラムにするためにテーブルを使用するのはありだろう。しかし、カレンダーのみならず、サイドバーの部分の「最近のエントリー」や「アーカイブ」などにも、三重四重五重の入れ子テーブルが使われているのである。そしてデザインをメインインテックスのテンプレートで行ない、そこではでは直しきれなかったデザインの修正に、CSSを使っていたのだ。

ブログ神平田大治氏の『Movable Typeでできるウェブログ入門』などを事前に読んでいて、誰もがメインインテックスのテンプレートでコンテンツを、スタイルシートでデザインを決めるようなテンプレートを作っているはずと、思いこんでいたわたしが甘かった。

崩れない3段組のためにテーブルを使用。それはありだと思う。しかし入れ子入れ子のテーブルと、メインインデックス・テンプレートのタグがわたしを憂鬱にさせた。

これが組織共通のテンプレートであるという事実に引きずられて、3日間何もできず、4日目に一念発起して、共通のテンプレートからバナー以外のすべての部分を捨て、残りの部分はHINAGATAさんにおすがりすることに決めた。HINAGATAのテンプレートのひとつをブログへ移し、ときには『詳解 HTML&XHTML&CSS辞典』を参照しつつ(結局わたしの知識などその程度)、テンプレートに修正を加えていった。

それでも、最低限残すべき共通バナーが3行×5列のテーブルで、その中に複数の画像ファイルが入っているため、非常に扱いが厄介だった。

Movable Typeのシロウトであるわたしが、他人の作ったテンプレートを云々する資格はないのかもしれない。それにこれは、一歩間違えばわたしがやってしまったかもしれないテンプレートの作り方だ。それでもあえて記事にしたのは、この厄介なテンプレートが組織内の有志によって作られたものではなく、この組織と取引している業者の作ったものだからだ。

もちろん、業者が対価をもらって作ったものとはいえ、あのようなテンプレートになってしまった、あるいはせざるをえなかった背景は、複数考えられる。たとえば、業者が外注で作らせたのかもしれないし、Movable Typeにはうとい担当者に「とりあえず普通のHTML文書にMovable Type独自のタグを加えればできあがるから」などといって、作らせたのかもしれない。あるいは、複数の人間が1つのブログのテンプレートを担当したが、担当者間のコミュニケーション不足が起こり、それがテンプレートに反映されたのかもしれない。ひょっとしたら、こちら側の人間のだれかが、ブログのデザインをできる限りテーブルでコントロールするように指示したのかもしれない。

でも、これだけはいえる。あのテンプレートでは、最初のテンプレート作成にかかわっていない人間があとで修正を加えようとするときに、かなり面倒くさい思いをすることだ。


[追記] (2004.09.16)

わたしの記述不足により、上記記事のみでは「HINAGATAさんの現在公開中のテンプレートは流用が可能だ」との誤解を与える可能性があります。(もちろんこれはダメです。)よって、以下の点を追加いたします。多大なるご迷惑を方々におかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。


  1. この記事に書かれている某組織のグループのブログでは、Movable Typeのバージョン2.64を使用しています。

  2. この記事では最初のエントリーではHINAGATAさんのサイトへのリンクをはっていますが、当該ブログにおいて実際に使用したのは、HINAGATAテンプレートの2.x版です。これは、インプレスのサイト「iNTERNET magazine+ -はじめてのCSSでblog自分流デザイン 2xUP新作テンプレートダウンロードページ-」 (http://internet.impress.co.jp/im/200403mt/)よりダウンロードしたものです。

  3. HINAGATAさんの管理人様に、当該ブログを確認をしていただきました。



Kaminogoyaさま、申しわけありませんでした。そしてどうもありがとうございました。