孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

マレーシア・マラッカ旅行から帰国  狭い機内での疲れ、イラつき

2014-09-07 23:05:00 | 身辺雑記・その他

(座席前方のテーブルを下げ、そのアームの部分に「コ」の字形の器具を差し込むだけという「Knee Defender(ニー・ディフェンダー)」 【9月1日 FNN】)

Knee Defender(ニー・ディフェンダー)】
今朝、マレーシア・マラッカ旅行から帰国しました。

今回はフライト時間自体はクアラルンプールからベトナム・ホーチミンシティが2時間弱、ホーチミンシティから福岡までが約5時間と、さほど長くはなかったのですが、クアラルンプールの空港で5時間、乗継のホーチミンシティで3時間半の待ち時間があったために、フライト時間以上に長く感じられました。

マラッカのホテルを出たのが6日のお昼12時、鹿児島の自宅に着いたのが7日午前10時過ぎ、機内で1泊・・・まる1日近い移動ということで、やはり結構疲れます。

飛行機の旅が疲れる原因のひとつは、座席間隔の狭さ。
あの窮屈なスペースに長時間押し込まれるのは大変です。

更に、前の客がリイクライニングを倒してくると・・・という訳で、最近話題になっているのが、アメリカで評判の「Knee Defender(ニー・ディフェンダー)」 前席のリクライニングができないように強制的にしてしまう器具です。

****座席倒せなくする器具が原因でトラブル、飛行機が緊急着陸 米****
飛行機の座席のリクライニングの機能を妨げる器具が原因で、論争が起きている。

アメリカ・ニューヨーク近郊の空港を飛び立った旅客機は、前代未聞の機内トラブルによって、途中、別の空港への緊急着陸を余儀なくされた。
8月24日、ニューヨーク近郊の空港を飛び立ち、コロラド州デンバーへと向かった航空機。

その機内で、48歳の女性客が座席をリクライニングしようとしたが、なぜか席は倒れなかった。
不審に思った女性が背後を見ると、後ろに座っていた48歳の男性客が、ある器具を使い、女性の座席を動かないようにしていた。

これに激怒した女性は、乗務員を呼び、男性にその器具を外すよう要請したが、男性はこれを拒否した。
女性は怒りに震え、男性の顔を目がけて、水の入ったコップをぶちまけた。

その後、騒動はエスカレートし、乱闘寸前となったため、結局、この航空機はシカゴに緊急着陸し、2人を降ろす事態となった。

問題となった器具は「Knee Defender(ニー・ディフェンダー)」。
直訳すると「ひざを守るもの」。

これは、前の座席の背もたれを倒させなくするための通販グッズだった。
このグッズは、手のひらに乗るくらい小さくて軽い。

使い方は、座席前方のテーブルを下げ、そのアームの部分に「コ」の字形の器具を差し込むだけ。
すると、前の席の人がいくら押しても、ニー・ディフェンダーがストッパーとなり、座席を倒すことはできなくなる。

ニー・ディフェンダーは、インターネット通販で、1セットおよそ22ドル(およそ2,300円)で販売され、騒動以降、問い合わせの件数は500倍にまで急増したという。

製品の開発者は、以前アメリカ議会や州知事のスタッフとして海外出張を繰り返していた際、飛行機の乗客が窮屈そうにしている姿を見て、製品の開発を思いついたという。(中略)

(開発者の)ゴールドマン氏は「問題はニー・ディフェンダーではなく、座席のデザインや、アメリカの航空会社の機体が問題。(日本では、後ろの人に声をかけるが?)Oh...それはアメリカでは夢物語だね」と語った。

今回の騒動について、アメリカ・ニュージャージー州のニューアーク空港で聞いてみると、
「コンセプトはいいと思うけれど、理解を得るのは難しいよね」、
「(リクライニングをするのに)了解をもらうべきとは思わないわ。飛行機に乗るために、700ドル払っているんだから。わたしが快適に過ごすために、席を後ろに倒す権利を持っているわ」、
「(ニー・ディフェンダーを)使われたら、わたしは気になるわ。でも、乗客同士じゃなくて、航空会社が、ちゃんとすべきところだと思いますけど」などといった声が聞かれた。

アメリカ連邦航空局では、使用について規制はしていないとしているが、緊急着陸というトラブルに発展したことで、今後、対応に追われることも予想される。

そして、開発元には、すでに日本からも数十個の注文があったという。

羽田空港にいた人は「前の人がちゃんと『倒していいですか?』と聞けるような雰囲気になれば、こういうのはいらないのかなと」、「ひとこと言ってくれれば、気持ちがいいけれど、当然みたいに倒されたら、すごく嫌です」などと話していた。

このニー・ディフェンダーについて、日本の国交省は、今のところ規制する規則などはないとしたうえで、対応は各航空会社に任せてあるという。
そして、日本の大手航空会社にも聞いたところ、規制については検討していないという。【9月1日 FNN】
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権利を主張するアメリカに対し、日本では「声をかけたら・・・」という対比もあります。
ただ、声をかけられても断ることもできませんので、実害という点では同じです。

また、後ろの人に声をかけて嫌な顔をされると旅の気分も台無しです。
結局、声をかけるをやめてリクライニングを使わないことにもなります。

アメリカではこの種の機内でのトラブルが頻発しているとのことで、アメリカ人もかつてはこんなにイライラはしていなかった・・・との声もあるようです。

実際のところ、あの機内座席の狭さは人間性を無視しているようにも思えます。

問題の根本は、ニー・ディフェンダーでも声掛けでもなく、機体の構造にある・・・と言いたいところですが、これだけ詰め込むことで料金が抑えられているのでしょうから、まあ仕方がないか・・・・と我慢しています。

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米紙ウォールストリート・ジャーナルが2013年10月に実施した調査では、エコノミークラスのスペースは、より高い料金を支払うファーストクラスやビジネスクラスの乗客のスペースを広げるために削減されていることが分かっている。

同紙によれば、長距離線の標準的シート幅は1970年代~80年代は46センチで、その後一時的に47センチまで広がったものの、近年では43センチにまで縮んだという。一方、米国内の鉄道では、一般的に50センチ前後の間隔が取られている。

この論争に終止符を打つべく、イージージェットやライアンエアといった格安航空会社は、短距離路線でのリクライニングを廃止した。【9月1日 AFP】
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結局、あの狭いスペースでリクライニングを使うこと自体に無理があるので、“リクライニングを廃止した”というのは正解でしょう。

なお、“ニー・ディフェンダーには、使用者が前の座席の乗客に手渡すためのカードが添付されている・・・・「ご不便をお掛けするかもしれませんが、苦情は航空会社にお伝えください。私たちが協力して航空会社を説得し、前後の座席間のスペースを広げてもらえるかもしれません」。”【9月9日号 Newsweek日本版】とのことです。

座席間隔の狭さのために、リクライニングもさることながら、窓際の席の人がトイレに立つときなどは大騒動です。
個人的には、窓際に押し込められないように、必ずチェックインの際に通路席を頼むのですが、ときには窓際しかないことも。

今回も、KLの空港で通路席を頼みました。
係員はうっかりそれを忘れて発券したらしく、「ああ、通路側ね」と、発券されたものを破り捨て、もう1回発券し直していました。

そんなことがあったので、当然通路側になっているものと思っていたのですが、ホーチミンシティから福岡の便に乗り込んでみると窓際の席でした。

結局、通路席に座っていた方(日本人)が「いいですよ」と、その席を譲ってくれました。感謝!

早く着いたのはいいが・・・・
利用したのはベトナム航空ですが、予定の7時半より20分早く福岡に到着。

「当機は予定より早く到着しました」とのアナウンス・・・・早く着くのは大変結構なことです。
「入国手続きが7時半からの予定になっていますので、それまで機内でお待ちください」・・・・空調も止まった機内で20分待たされることに。

疲れもピークに達していますので、ちょっと苛つきました。
予定時間まで待たないといけない原因が、降機作業関係なのか入国審査関係なのか・・・そこらはよくわかりませんが、せめてドアでも開けて、機内のどんよりした空気をなんとかしてほしい・・・という感じでした。

ベトナム航空としては、燃料費をできるだけ節約するというのが至上命題でしょうから、そのために早い到着になったのでないでしょうか。

もし到着国が途上国のどこかだったら、「やはり、この国は遅れている」と確信したところでしょうが、ここは日本です。

日本流おもてなしも、たいしたことないようです。
朝の7時過ぎという早い時間帯で、やむを得ないことだったのでしょうか。

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