孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

春節とぶつかったカンボジア旅行

2024-02-11 01:14:50 | 身辺雑記・その他
(カンボジア・シェムリアップの外国人街「パブ・ストリート」付近 一番多いのはカンボジア国内旅行者でしょうか。 街の雰囲気は西洋人をターゲットにしたもの)

【春節とぶつかったカンボジア旅行】
8日(木曜日)からカンボジア・シェムリアップ(世界有数の観光地アンコールワットを抱える街)を旅行中です。

カンボジアでは上院選挙が始まったとのことですが、間接選挙なので、街中の様子にはまったく影響がありません。

****カンボジア上院選挙戦始まる 首相世襲後初、一族独裁強固に*****
カンボジア上院選の選挙運動期間が10日始まった。フン・マネット氏が首相職を昨年8月に世襲してから最初の国政選挙。政権与党カンボジア人民党で党首を務める父親のフン・セン前首相は上院議長に就任すると宣言しており、一族がさらに独裁的な権力基盤を固めそうだ。投開票は25日。
 カンボジアでは近年、与党側が野党弾圧を強め、上下両院の議席をほぼ独占してきた。上院選は下院議員や地方評議会(議会)議員の投票により議員を選ぶ間接選挙で、人民党の独走は決定的だ。
 上院の任期は6年。議員定数は62で、選挙では国王による任命議員らを除く議員を選出する。【2月10日 共同】
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街の様子に影響があるのは、中国で春節を迎えたこと。

****中国で旧暦の正月「春節」迎える 8日間の連休中、延べ90億人の移動を予測****
中国は10日、旧暦の正月にあたる「春節」を迎えました。8日間の連休中に延べ90億人の移動が予測されています

中国は10日、春節を迎え、17日までの8日間の連休に入ります。帰省や旅行で延べ90億人が移動すると予測されていて、経済が低迷する中、消費拡大への期待が高まっています。

中国メディアによりますと、高速鉄道の利用者は、移動が本格化してからの1週間で延べ1億人を超えました。(後略)【日テレNEWS】
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カンボジア人自体は春節を祝う風習はなく、祝日でもありませんが、中華系住民も少なくないので、市場にはランタンを売るあ店が目だったり、中華系住民が関係する企業・お店は休業したり。
また、カンボジア国内の観光地は中華系住民で賑わっています。

個人的な影響としては、今日(10日)はアンコールワットに行ってきましたが、中華系住民で混雑。あと、予定してお店が春節で休業・・・といったことも。

【中国人観光客のオーバーツーリズムで変化するラオスの古都ルアンプラバン】
中国の旅行スタイルも、不景気の影響もあって国内中心で、海外についても、ひと頃の団体で押しかけて爆買いといったものから、各人の興味・嗜好に合わせたものに変化しているようです。

海外旅行のなかでは、手近な日本は香港に次いで人気だとか。それも北海道・ニセコだったり、岐阜や青森が人気があったりと。

そうしたなか、中国ラオス鉄道開通の影響もあって、ラオスを訪れる中国人も多いようですが、オーバーツーリズムの問題も。

*****中国ラオス鉄道開通で観光ブーム 古都の静寂壊されるとの声も****
ラオスの古都ルアンプラバン。夜明けとともに黄色のけさを着たはだしの僧侶たちが托鉢(たくはつ)に出る。カメラを握り締めた大勢の観光客が、早朝の厳格な雰囲気を打ち破る。
 
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているルアンプラバンには、昨年1〜9月に80万人近くが訪れた。国営メディアによると、ルアンプラバンは2024年末までに300万人の観光客を誘致する目標を掲げている。
 
政府は観光業に力を入れているが、地元の人たちは静かだった街が団体観光客に占領され、文化が変わってしまうと懸念している。
 
朝の托鉢はかつて、仏教徒の住民と僧侶の間で粛々と行われていた習慣だった。しかし、今では僧侶たちはプラスチック製の椅子に座る数百人の観光客と、携帯電話を目の前に突き出してくるツアーガイドの間を歩かなければならなくなっている。
 
ルアンプラバンでは、朝の托鉢を見学する外国人観光客は以前から大勢いた。しかし、いまでは托鉢は写真撮影会のようになってしまったと住民は嘆く。

何も買わずに写真を撮りまくっている」と、30歳の物売りの女性は不満を漏らした。

だが、もち米が入った喜捨セットを1個5万キープ(約360円)で販売する女性にとって、まったく観光客が来ないのも問題だ。
「観光客が来なければ、売り上げもなくなってしまう」「観光客が来れば来るほど、私たちの生活も変わってしまう。もはやカオスだ」

■一帯一路の鉄道開設
ルアンプラバンは、中国が進める「一帯一路」の下で敷設された高速鉄道の開業で観光客が急増し、外国からの投資も流入している。
 
昨年開業した駅と街を結ぶ公共バスはない。ぼろぼろの舗装道路に白いミニバンが6列に止まっている。駅の表示はすべて中国語で、ターゲットにしている層は明らかだ。
 
中国の重慶から到着した団体旅行客の一人はAFPに対し、「ラオスはこれから発展するだろう。特に習近平国家主席による一帯一路が経済に寄与する」と語った。
 
中国が60億ドル(約8900億円)を投じた高速鉄道は、中国の昆明からラオスの首都ビエンチャンを結ぶ。ラオスが中国から多額の借り入れをして進める数あるプロジェクトの一つだ。
 
両国首脳は、鉄道の開通はラオスに恩恵をもたらすと強調したが、地元の人々は言われていたような利益はほぼもたらされていないと口をそろえる。
 
中国人の団体旅行客は、中国人が所有するホテルに宿泊し、中国人が経営するレストランで食事をし、中国人の所有する車で移動する。
 
タクシー運転手の男性は、自分が若い頃は欧州からの観光客が多かったが、今はアジアからの旅行者が増えたと話す。
 
団体旅行が増えたことも、観光を変化させている。静かに日没を眺めるメコン川のサンセットクルーズは、ポップ音楽が鳴り響き、客がカラオケに興じる騒々しいパーティーに変わった。
 
早朝の通りに目を戻すと、托鉢に参加する中国人、韓国人、日本人であふれていた。欧州の言語を話す人は少なかった。
 
若いラオス人の女性が、僧侶の顔の目の前に携帯電話をかざして写真を取ろうとしていた男性を追い払っていた。「僧侶に近づかないよう、観光客にいつも言わなければならない」と話した。「観光客がたくさん来るのはいいけど、写真をたくさん撮ったり、声高に要求を突き付けてくるのは好きではない」 【2月9日 AFP】
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【カンボジア・シェムリアップ 思ったほど目立たない{中国」の存在】
ラオスと並んでASEANのなかでは親中国路線のカンボジアは・・・と言えば、さほど中国人観光客が押し寄せているという状況ではないようです。

街の看板など見ても、漢字表記のものは意外なほどに目立ちません。(中国人相手のレストランなどは別ですが)

外国人観光客が集まる繁華街でも、確かに言われてみると中華系(国内中華系住民なのか中国からの観光客なのかはわかりませんが)は目につきますが、それ以上に多いのは西洋人で、何にしても街の雰囲気が完全に西洋人をターゲットにしたもの。(東南アジアでよく見る外国人街の雰囲気)

ということで、ここ2.3日のごく限られた個人的印象で言えば、カンボジア・シェムリアップの中国化は思ったほど進んではいない・・・というのが正直な感想です。(完全に中国化した都市もあるようには聞きますが)
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