この「魚政310」の任務地は南沙諸島などとしているが、明らかに尖閣諸島海域が任務地となろう。次の記事には、初任務地は尖閣諸島となっている。
最新鋭漁業監視船、初任務地は尖閣諸島=漁民たちは大歓迎―中国紙
配信日時:2010年11月22日 13時18分
21日、南方日報は記事「中国最新鋭漁業監視船、初任務地は釣魚島=自発的に料理を贈る漁民たち」を掲載した。漁民たちは新鋭船の就航を歓迎しているという。写真は9月29日、漁政310の引き渡し式典。
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2010年11月21日、南方日報は記事「中国最新鋭漁業監視船、初任務地は釣魚島=監視船に料理を差し入れる漁民たち」を掲載した。
20日、日本海上保安庁は中国の漁業監視船2隻が尖閣諸島付近に出没したと発表した。うち1隻は今回が初任務となる最新鋭漁業監視船「漁政310」。総トン数2580トンと大きく、ヘリコプター2機搭載している。衛星通信システムなど情報設備も充実している。
16日、「漁政310」は広東省広州市を出港。その後の航海中、多くの漁船とすれちがったが、通信で激励されることが多かったという。また途中、南澳島付近に停泊したが、島の漁民が自発的に料理を持ってきてくれた。「漁政310」側は固辞したが、漁民たちはどうしても渡したいと同船に送り届けたという。(翻訳・編集/KT)
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広東省広州市は香港とマカオの間の珠江の奥にある軍港である。グーグルアースで見ると、2010年11月7日に画像取得したとあるものに、この最新鋭漁業監視船「中国漁政310」と思われる船が写っている。後部にヘリコプター用の離発着用の甲板が良く見える。多分これが「魚政310」であろう。参考のためにその時に示された緯度・経度を示す(E113°24'25.92″、N23°05'38.4″)。
そしてこの「魚政310」は、その本性を現している。尖閣諸島の領海を侵犯してはいないが、領海の外側の接続水域を航行して、日本の巡視船の誰何(すいか、誰かと呼び止めること)を受けている。すると「尖閣諸島は中国領だから、来たい時に来る。」などと偉そうなことを言ったようだが、その時には領海へは入ってこなかった。「魚政310」は、尖閣諸島が日本固有の領土であることを、ちゃんと弁(わきま)えていたのであろう。領海を侵犯したら、銃撃されることを恐れていたのであろうか。(しかし2011.8.24には、中国の漁業監視船「漁政31001」「漁政201」が我が領海を侵犯したのである。2012.8.9の当ブログNO.18を参照のこと。)
「我々は毎日でも来る!」、尖閣沖を周回した中国の漁業監視船が日本側に通告―中国紙
配信日時:2010年11月23日 5時55分
22日、中国紙は、20日早朝から尖閣諸島の魚釣島の接続水域を航行していた中国の漁業監視船「漁政310」と「漁政201」の同乗レポートとして、2隻は日本の巡視船による不当な妨害にも屈せず、計画通りに任務を遂行したと報じた。写真は中国海軍の兵士。
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2010年11月22日、中国紙・南方日報は、20日早朝から尖閣諸島の魚釣島の接続水域を航行していた中国の漁業監視船「漁政310」と「漁政201」の同乗レポートとして、2隻は日本の巡視船による不当な妨害にも屈せず、計画通りに任務を遂行したと報じた。
記事によると、20日明け方、2隻が魚釣島の接続水域内に到着してから約1時間後、日本の偵察機2機が上空を旋回し始め、その20分後には海上保安庁のPL65(「くにがみ」)が接近、「漁政310」に向かって何やら叫び始めた。数分後、今度はPLH21(「みずほ」)が「くにがみ」に代わり、「漁政310」に接近。3時間足らずの間に日本の巡視船は最高で7隻にも達した。
記事はまた、日本側は偵察機のほか、ヘリコプターもたびたび出動させ、「我が編隊を妨害した」が、2隻は不当な妨害にも屈せず、「計画に従って釣魚島(尖閣諸島)の接続水域を航行した」と報じた。
このほか、日本の巡視船が「この海域をいつ離れるのか」と尋ねてきたが、「釣魚島は中国固有の神聖な領土だ。我々は今後も航行を状態化させる」と回答。「状態化とは?」と聞かれたので、「我々が来たい時に来る。毎日でも良い!」ときっぱり通告すると、日本側がしばらく言葉を詰まらせた、と勝ち誇った。
記事は、中国の漁業監視船の役割は自国漁船の保護のほか、主権の主張も重要な任務であるとした上で、今回の航行は今年9月以降、4回目の任務遂行にあたると紹介。このほか、中国漁船が「漁政310」に、「釣魚島は我々の領土だ、恐れるな!我々はあなたたちを応援している!」と声援を送り、乗務員らに奮起と感動を与えた、と伝えた。(翻訳・編集/NN)
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だから日本は中国には、けっして気を許してはいけないのである。
「尖閣諸島は中国の領土だ」などと抜かしているが、2012.8.9の当ブログNO.18で一年前の産経新聞の記事(2011.8.24 11:37)を紹介したが、そこでも中国は同じ事を抜かしていた。
(続く)